「霊山寺」 徳島県鳴門市|今も多くのお遍路さんの出発を見届けている弘法大師信仰のお寺

  • 霊山寺(りょうせんじ)

徳島県鳴門市|今も多くのお遍路さんの出発を見届けている弘法大師信仰のお寺

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施設詳細

施設名霊山寺(りょうせんじ)
所在地 〒779-0230 徳島県鳴門市大麻町板東塚鼻126
駐車場 あり(100台)
送迎バス -
最寄り駅・お近くのバス停 ・徳島バス大麻線「霊山寺前」
詳細な交通アクセス

■車の場合
・神戸淡路鳴門自動車道鳴門インタ-から約10kmで20分程度
・徳島自動車道「藍住IC」約15分

■JRの場合
JR高徳線「板東駅」から約850m、徒歩11分くらい
ばんどう茶屋おいでなし亭と坂東タクシ-の間の道:県道166号線を北上→最初の丁字路を左折(右側に中西医院/左側に坂東地蔵堂)→坂東郵便局前を通り過ぎてすぐ右側→ばんどう門前通りを北上すると正面に仁王門が見えます。
※お遍路さん用の緑の歩行者線が引いてあるので、目印にすることができます。

鳴門ICからは県道12号線を目指し西へ進みます。途中、大代谷川を渡ります。(薬師橋)→大代・小森停留所の前を通り過ぎひたすら直進して川北街道(県道12号線)を目指します。県道12号線に入ったら直進、右側にあります。
藍住ICからは県道1号線を板野町方面を目指し、県道12号線を鳴門市方面/東方向へと進むと左側にあります。

■バスの場合
徳島バス大麻線に乗車し「霊山寺前」バス停で下車すぐ

※掲載している情報は、葬儀のデスクが調査したものです。詳細・最新の情報は霊山寺(りょうせんじ)へ直接お問合せくださいませ。
情報に誤りを発見された場合は、ご連絡をお願いいたします。お問合せ

宗派:高野山真言宗の寺院である霊山寺(りょうせんじ)

徳島県鳴門市にある霊山寺は奈良時代に行基によって創建され、815年にこの地で修行を行なった弘法大師によって寺号が名付けられ、四国八十八か所霊場の第一番札所と定められました。

高野山真言宗の霊山寺は「一番さん」との呼び名で親しまれている、四国八十八か所霊場の第一番札所でもあります。

歴史:弘法大師は巡礼の修行はじまりの寺院

奈良時代、聖武天皇の勅願により東大寺建立の責任者でもあった行基によって東林寺(現:奥の院)が開かれました。
その後、弘法大師が88の煩悩と人々の厄難を払い心身の救済ができる霊場を開こうと東林寺で21日間修行した際に得た霊感からこの場を一番目にすることを決め、竺和山霊山寺と名付けました。そしてご持仏の釈迦如来像を納めて、霊場開創祈願をおこなったといわれています。
それが今も伝わる、身丈約9cmほどの釈迦誕生仏です。
※奥の院は霊山寺より4km離れた所にあります。

竺和とは、天竺(インド)と和国(日本)の頭文字を用いたバクロニムであり、釈迦が説法をしていたインドの霊山・霊鷲山を日本に移したとの意味が込められています。そして四国八十八か所霊場の第一番目の札所として定められました。

弘法大師は、大日如来を中心に多くの仏様が集まる胎蔵界曼荼羅を現実世界に求め、当時辺境の地であった四国を選びました。この世の全てのものは大日如来から生じ、悟りを開き大日如来の元へ戻るための修行の場として開かれたのです。阿字観の功徳を積むために、阿波国を発心、土佐国は修行、伊予国は菩薩、讃岐国は涅槃の道場として、各道場内に八十八か所のお寺を定め、弘法大師は巡礼の修行を行ったのです。

通常は一番札所で発願の場である霊山寺からお遍路は始められますが、逆さうちの場合は本来は結願の場である香川県にある大窪寺から反時計回りで始められます。ちなみに順番通りに時計回りでまわることを順うちと呼び、札所のお寺をお参りすることを札所を打つといいます。お参りにきた証に、千社札を打ち付けて貼ったことからきています。

逆さうちは順うちよりも功徳が大きいとされ、特に閏年に行う逆さうちは三倍のご利益が得られるといわれています。
その後は弘法大師のご利益に肖ろうと、いつの時代にも多くの巡礼者が四国を訪れています。

文化財:代々伝わる寺宝

荘厳な仁王門には、力強い仁王像が安置されています。
仁王門を通ると縁結び観音が祀られており、良縁、仕事や健康などあらゆる縁を結んでくれます。足元にはひしゃくと水鉢があり、観音様の足元にひしゃくとお水がありますが、これは手水ではなくお願い事をするためのお清めのお水です。手水舎は観音様の隣にあります。うっかり間違えそうになる人も多いようです。

本堂には釈迦の弟子、羅漢の中で最も優秀であるビンズル僧の像がひっそりと安置されています。頭脳明晰すぎて釈迦から敬遠されたといわれ、常に釈迦や羅漢たちからは離れた場所に置かれ物悲しさを禁じ得ませんが、地元の人々やお遍路さんたちに「びんずるさん」と親しまれています。
天井から吊り下げられた無数の灯篭が、本堂内に幻想的な雰囲気を醸し出しています。

仁王門を入ると目に飛び込んでくるのが、室町時代に建てられた立派な多宝塔です。そして目の前には放生池が広がり、そこにかかる橋を渡って多宝塔・本堂へ。
大日如来の智慧をあらわす五知如来が祀られており、一般公開はされていませんが、格子の間から拝顔することができます。
1582年の長宗我部元親により焼失した後、徳島藩主であった蜂須賀光隆によって再建されました。しかし建造当時の構造は残ったため、建造当時のままとも言えるでしょう。

多宝塔の右側にある堂宇では、十三仏が祀られていますが、不動明王のみ隣接するお堂にて祀られています。

境内にある池泉鑑賞式庭園は、寺務所にお願いすると回遊路を開いてくれます。境内の北東にはお寺の背後にある大麻山を背景に、枯山水庭園が広がっています。
※池泉鑑賞式庭園:座敷などの建物から眺めるために造られた庭園。

行事:四国八十八か所霊場の第一番目の札所

発願の場で出発地である霊山寺では宿坊や巡礼に必要な物だけではなく知識も与え、巡礼者の準備と安全をサポートします。
御朱印と納経は有名です。
・四国八十八か所霊場第一番
・四国霊場十三仏 釈迦如来

売店が納経所の役割も担っています。本堂でもいただけますが、個人のみの受付となっています。
納経後は、霊山寺の御本尊・釈迦如来の御影(おすがた)が無料でいただけます。カラーの場合は別途料金が発生します。
しかし、札所の中にはこのどちらも無料で配られているところもあります。
※納経受付時間:午前7時~午後5時

施設特徴

前後の札所
88番札所大窪寺から38.8km
2番札所極楽寺まで1.2km

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     2 評価
    | お名前:れいちぇる
    霊山寺は、奥の院も見所かも

    寺社見物の際はいつも「奥の院」が気になって必ず見て回ります。

    多くの人が見物・お参りする本堂の奥に”実はこんな趣深い奥の院があるんだなあ”みたいに秘密の情報を見つけたようで嬉しくなります。霊山寺にも素敵な奥の院がありました。本堂から4kmほどの東山院(ろうりんいん)は、四国88ヶ所巡礼では最初に「種を巻く」という意味で最初に参拝する習わしもあるようです。

    霊山寺から1kmほどにある十輪寺(じゅうりんじ)は一番札所とよばれ御朱印もいただけます。建物は市民会館みたいであまり趣は感じられませんでした。

    | お名前:胡蝶蘭
    お遍路で行きました。一番札所です。

    15年ほど前にお遍路で母と行きました。八十八ヶ所巡りの一番札所だけあって、お遍路のためのグッズがすべて揃います。環境客もたいへん多く厳かな雰囲気、とは異なりますが、寺社建物や如来像は立派でした。

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