さまざまな形式をのお葬式を取り扱う葬儀社では、全てのサービスをひとまとめにしたパッケージ料金を用意しているケースがあります。
パッケージ料金のプランを複数用意している葬儀社も多いので、希望に合わせたプランを選ぶことが可能です。
パッケージ料金にはさまざまなメリットがありますが、ひとまとめにされているからこそのデメリットも。
パッケージ料金でお葬式を執り行うことのメリットとデメリットを解説します。
もくじ
お葬式のパッケージ料金と個別料金の違いとは
葬儀社では各社でさまざまなお葬式の料金プランを用意しており、大まかに分けるとパッケージ料金と個別料金の2種類があります。
お葬式のパッケージ料金と個別料金はどう違うのか、それぞれの特徴を解説します。
パッケージ料金は複数のサービスをひとまとめにした料金形態
パッケージ料金とは、葬儀社がお葬式に関する全て、もしくは複数のサービスをひとまとめにした料金形態です。
式場の手配はもちろん、僧侶や霊柩車の手配、祭壇、香典返し、会食など複数のサービスがセットになっているので、全ての準備を葬儀社にお任せできます。
なお、個別で不要なサービスを除外することは基本的にできません。ただし、必要ならオプションとして個別にサービスを追加することが可能です。
個別料金はそれぞれのサービスを選んで組み合わせる料金形態
個別料金は、喪主が数ある選択肢から必要なサービスを選んで組み合わせることができる料金形態です。
例えば、式場の手配は葬儀社に任せたいけど、会食は自分たちで用意するなどの組み合わせが可能。
複数のサービスがセットになっているパッケージ料金よりも、融通が効きやすいのが特徴です。
お葬式のパッケージ料金のメリットとデメリットを解説
パッケージ料金はわかりやすい料金形態で、葬儀社からおすすめされるケースもあります。そのため、個別料金をいろいろ比較するよりも手間が少ないからと、ついパッケージ料金を選択してしまいがちです。
しかし、パッケージ料金はメリットだけでなくデメリットもあるので、よく検討することが重要です。
では、お葬式のパッケージ料金のメリットとデメリットをそれぞれ解説します。
パッケージ料金を利用する場合のメリット
パッケージ料金は複数のサービスがセットになっているので、見積もりを出す前にある程度の費用を把握できます。
ひとつひとつを比較検討しなくてはならない個別料金とは違い、一括で決められるので手間が軽減できるなど、パッケージ料金ならではのメリットがあります。
葬儀社に全てお任せできてラク
個別料金の場合は、自分たちでそれぞれのサービスを比較して選ぶ必要があるため、下調べや準備が大変ですが、パッケージ料金なら葬儀社に全てお任せができるため喪主の負担が減ります。
葬儀社に全てお任せできるため、失敗も少ないでしょう。会食や祭壇など、信頼できる業者に依頼してもらえるため、クオリティの高いお葬式が期待できます。
また、料金形態がわかりやすいので、ある程度の費用を予め把握できるのもパッケージ料金のメリットです。個別の見積もりを出してもらう必要がなく、費用が大きく増減しにくいので費用の準備にかかる負担も軽減できます。
個別料金よりも安くなることもある
近年、葬儀にかける費用が少なくなっている傾向があり、葬儀自体を小規模化する動きが増えています。
そのため、パッケージ料金の価格を下げて、お得に提供している葬儀社も増えています。
例えば通夜と告別式を行う「一般葬」の場合、平均費用は120~150万縁前後ですが、パッケージ料金を利用すれば60万円前後からお葬式ができるケースも。
なお、葬儀社ではなく仲介業者からお得なパッケージ料金を紹介されることもあるので、個別料金とよく比較検討することをおすすめします。
パッケージ料金を利用する場合のデメリット
パッケージ料金を利用すれば遺族の負担を減らして、お得にお葬式ができるメリットがありますが、複数のサービスがセットになっているからこそのデメリットがあります。
葬儀社によって左右される部分でもあるので、メリットとデメリットを比較して、より理想に近いプランがある葬儀社を選ぶことをおすすめします。
細かな調節がしにくく自由が効かない場合がある
パッケージ料金は全てもしくは複数のサービスがひとまとめになっています。そのため、セットになっているサービスから、一部のサービスを除外することは基本的にできません。
もちろん、足りないサービスをオプションとして追加可能ですが、もともと含まれているサービスに関しては、細かな調節がしにくく自由が効かないケースが多いです。
譲れないこだわりがある場合は、パッケージ料金だとやりにくさを感じるかもしれません。
オプションを追加すると高額になってしまう可能性も
パッケージ料金に含まれないサービスをオプションとして個別に追加できますが、オプション自体が割高で、結果的に費用が高額になってしまうケースがあります。
オプション利用での追加費用には要注意
中には、オプションを多数追加してもらうことを前提に、サービス内容があまり充実していないパッケージ料金を用意し、高額な費用を請求する葬儀社もあるので注意してください。
パッケージ料金だけではお葬式ができないようなプランは、絶対に利用しないようにしましょう。
パッケージ料金でお葬式を執り行う場合はよく比較検討を
パッケージ料金の内容は葬儀社によって異なります。全てのサービスをひとまとめにしているケースもあれば、いくつかのサービスを複数組み合わせたプランを用意しているケースもあります。
お葬式は故人と過ごす最後の時間なので、理想的な形で終わらせたいと誰もが思っていることでしょう。
だからこそ、パッケージ料金ならではメリットとデメリットを理解して、よく比較検討することが大切です。