一日葬の流れと費用相場を解説|メリットとデメリットの双方を知る

一日葬の流れと費用相場を解説|メリットとデメリットの双方を知る

近年増えつつある一日葬は、お通夜を行わずに告別式と火葬のみを行う葬儀のことです。

お通夜を行わないことで費用を軽減できたり、遠方の人を呼びやすかったりするメリットがある一方で、参列者やお寺からの理解を得られないデメリットがあることも知っておきましょう。

一日葬の流れや費用相場はどういったものなのでしょうか。メリットやデメリットを交えながら解説します。

一日葬とは?流れや費用相場を解説

一日葬は1日で葬儀が終わるものですが、当日はどのような流れで進行してくのでしょうか?

一日葬の流れや費用相場について解説します。

一日葬はお通夜をせずに1日で火葬までを行う葬儀

通常の葬儀の場合は1日目にお通夜があり、2日目に葬儀・告別式、火葬を行いますが、一日葬はお通夜を省いて葬儀・告別式、火葬だけを1日で行います。

一日葬は通常の葬儀よりも儀式を省略しているものの、直葬ほど簡略されているわけではなく、きちんとしたお別れの場を設けることができるのです。

1日で葬儀を終えられるので、喪主や遺族、参列者の負担も軽く、お通夜ほど大規模に行う必要がないためひっそりと葬儀を行いたい場合などに適しています。現代のライフスタイルに合わせやすいという点も魅力の一つです。

一日葬の進行はお通夜以外は通常の葬儀とほぼ同じ

一日葬の流れは、お通夜を省く以外は通常の葬儀とほとんど同じ流れで進行します。ただし、お通夜は行いません。法律により死亡後24時間以上経過しないと火葬ができないので、一日葬を行えるのは亡くなった翌日以降からです。

第2章 埋葬、火葬及び改葬
第3条 埋葬又は火葬は、他の法令に別段の定があるものを除く外、死亡又は死産後24時間を経過した後でなければ、これを行つてはならない。但し、妊娠七箇月に満たない死産のときは、この限りでない。

墓地、埋葬等に関する法律(昭和23年5月31日法律第48号)

まずは遺体を自宅や斎場、葬儀社の安置室に搬送して安置します。その後、葬儀社と葬儀の打ち合わせを行い、死後24時間以上経過したら一日葬を行います。

当日の流れは、納棺と葬儀・告別式を斎場で行い、出棺後に火葬。火葬後、骨上げし、精進落としと呼ばれる会食を行って葬儀終了です。精進落としのタイミングは、地域によっては火葬中に行うなど、順番が多少違うことがあるので予め確認をしておきましょう。

また、一日葬でも告別式や火葬のあとに初七日法要を行うこともできます。基本的にお通夜以外の流れはほぼ同じなのでなにか特別な儀式をすることはありません。

一日葬の葬儀にかかる費用相場は通常の葬儀より低い

一日葬はお通夜を行わない分、一般的な葬儀と比較する費用相場が低くなる傾向があります。

財団法人日本消費者協会が実施した「第11回葬儀についてのアンケート調査」によると、葬儀費用の全国平均は195.7万円と発表されています。葬儀は規模が大きくなればなるほど費用が嵩むうえに、参列者が多くなると食事や会葬礼品も増えるため、200万円近くに膨らむことも珍しくありません。

一方、一日葬の場合は小さい規模で行われることが多く、参列者の数も少なくなるので金額に幅はあるものの、葬儀費用の総額が50万円以下で抑えられることが多いです。10~20万円台の費用を抑えたプランも多く、2日分の食事や会葬礼品を用意する必要がないため、費用相場が低く抑えられているのでしょう。

火葬までを1日で行う一日葬のメリット

火葬までを1日で行う一日葬のメリット

お通夜を行わずに告別式と火葬までを1日で行うことによって、一日葬には通常の葬儀にはないさまざまなメリットがあります。

では、一日葬にはどのようなメリットがあるのか解説します。

宿泊先の手配が不要なので遠方の人を呼びやすい

通常の葬儀では、親族や親しい人はお通夜だけでなく告別式や火葬まで、2日間に渡って葬儀に出席してもらうことが多いです。ただ、遠方に住んでいる人の場合は宿泊先を手配しなければならないなどの手間があるうえ、参列者自身もスケジュールの確保や身支度などが大変になります。

しかし、一日葬なら葬儀が1日で終了するため、宿泊先を手配する必要がありません。日帰りなので遠方の人も呼びやすいというメリットがあります。

喪主や遺族だけでなく、遠方に住む参列者にとっても一日葬は比較的負担の少ない葬儀だと言えるでしょう。

参列者の身体的な負担を軽減できる

1日で葬儀が終了する一日葬は、身体的な負担も通常の葬儀よりも軽減することができます。

参列者や親族・遺族がご高齢だったり、身体の調子が悪かったりすると、斎場に2日間行かなければならないことは身体的な負担が大きいです。しかし1日で全て終了する一日葬なら、たとえ斎場に足を運ぶことが困難な方であっても、参列しやすく身体的な負担が少ないと言えるでしょう。

1日しか参列できないかもしれないという不安やフレッシャーを抱える必要もないので、斎場に足を運びにくい人の精神的な負担も軽減されるのではないでしょうか。

費用を抑えることができる

一日葬の大きなメリットのひとつが、費用を抑えることができる点です。一日葬は告別式と火葬のみを行うため、家族葬ほどの規模で行うケースも多く大きな会場を確保する必要がありません。

小規模な会場なら祭壇も大きく豪華にする必要がなく、僧侶へのお布施も1日分で済ませることができるため、費用総額を抑えることができます。

食事や会葬礼品の用意も最低限に抑えられる

一日葬は規模が小さく、参列者の数も少ない傾向があり、その分食事や会葬礼品の用意を最低限に抑えることができます。

やはり参列者が多いと、食事と会葬礼品を多く用意しなければならず、2日間葬儀を行う場合は2日分の用意が必要です。

一日葬なら1日分の参列者の数だけ用意すればいいので、金銭的な負担だけでなく手配する負担も軽減することができます。

新しい葬儀ならではの一日葬のデメリット

一日葬にはさまざまなメリットがありますが、一方で葬儀ならではのデメリットもあります。

では、一日葬のデメリットを紹介します。

開始時間が早いので参列者が限られる

一日葬は告別式と火葬のみを行う葬儀です。告別式は午前中に開始することが一般的なので、仕事などの都合で出席しにくく参列者が限られるデメリットがあります。

遺族や親族のみで行う家族葬ならとくに問題はないかもしれませんが、ほかに絶対に呼びたい大切な参列者がいるのであれば、事前に都合がつくかどうかを確かめておきましょう。

ただし、最近では都合がつきにくい人でも参加しやすいように、夕方から開始する一日葬のプランが登場しています。もしも参列者が多くなるのであれば、葬儀社に夕方から開始するプランを相談するとよいでしょう。

菩提寺に難色を示されるケースがある

一日葬は現代のライフスタイルに合わせて登場した新しいスタイルの葬儀です。理解を示しているお寺も多いですが、お世話になっている菩提寺に理解してもらえず難色を示されたり、断られたりするケースもあります。

仏教ではお通夜から告別式、火葬を行う流れを重視しているため、一日葬の許しを得られない可能性はゼロではありません。

そのため、葬儀社が紹介するお寺ではなく、お世話になっている菩提寺に依頼したい場合は、一日葬の実施を決定する前に相談をしておくようにしましょう。

人によっては理解を得られないケースもある

葬儀は1日目にお通夜を行って、2日目に告別式と火葬を行う流れが一般的であるため、一日葬に違和感を覚える人もいるでしょう。とくにご高齢の方や、地域の風習によって伝統的な葬儀を行うことが常識だと考えている人からは、1日で葬儀が完結する一日葬の理解を得られないケースもあります。

まだ世間に浸透しているわけではなく、一日葬の存在自体を知らない人もいるため、誰もが理解できる葬儀のスタイルではありません。

場合によっては2日分の会場費が必要になる

一日葬の大きなメリットは費用を抑えられることですが、場合によっては2日分の会場費が必要になることもあります。

2日分の会場費が必要になる理由は、葬儀自体は1日で終わりますが、会場や葬儀社によってはお通夜と同じように前日から会場に搬送するケースがあるからです。そのため、事前に会場費についての確認を必ずしておきましょう。

一日葬は特別な儀式を行うわけではない

一日葬は現代のライフスタイルに合わせたスタイルの葬儀です。しかし、基本的にはお通夜を省く以外の違いはなく、一日葬だからと特別な儀式を行うわけではありません。

1日しか葬儀を行わないことに違和感を抱いたり、理解を得られないケースもありますが、故人への冥福を祈り、供養する大切な葬儀であることには変わりません。メリットが大きいと思うのであれば、葬儀社に一日葬の相談をしてみるとよいでしょう。

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