密葬とはどんな形式で執り行うもの?家族葬や直葬との違いも解説

密葬とはどんな形式で執り行うもの?家族葬や直葬との違いも解説

近年、葬儀の執り行い方も多様化に伴い、さまざまな葬儀の形式を耳にします。

本来「密葬」とは、周囲には知らせず近しい人のみで内密に行う葬儀のことを指していました。

現代においては、密葬は近しい人のみで葬儀を終えた後、後日「本葬」を行う葬儀形式という意味が一般化しています。

そのほかにも混同されやすい言葉として、「家族葬」と「直葬」があります。

「密葬」の意味や執り行い方、「家族葬」と「直葬」との違いについて詳しく解説します。

密葬の意味を解説

「先月某日、家族近親者のみで俳優の〇〇さんの密葬が執り行われました。なお、お別れ会は未定です」

このようなニュースを時折耳にすることから、「密葬=芸能人・著名人の葬儀」とイメージされる方も多いのではないでしょうか。

コメンテーターも密葬の報を受け、「知らなかった」と驚かれますが当然の反応です。密葬は、葬儀の日程を連絡で知らせたり新聞の訃報欄での告知を一切行わないからです。故人と大変親しくしていたのに葬儀に呼ばれなかったと、ショックを受ける必要はありません。

そもそも密葬とが、葬儀をすることを周囲に知らせないものだからです。

密葬について、詳しく解説します。

密葬とは近しい人で葬儀を行った後「本葬」を行うもの

密葬は読んで字の如く、葬儀はもちろん、逝去事実をしばらく伏せておきたい場合にひっそりと執り行われる葬儀のこと。

密葬を終えて2週間~1ヶ月後に、会葬者を迎えての「本葬」を執り行います。

しかし故人が在籍していた会社や団体が取り仕切って行う社葬・団体葬の場合は準備に時間を要し、だいたい1ヶ月を過ぎたあたりで執り行われることも多いです。遅くとも半年以内には行われます。

本葬は「お別れ会」「偲ぶ会」と呼ばれることもあります。

密葬を選ぶケースが多い人

芸能人はもちろん大手企業の役員など、社会的なお別れの場が必要かつ会葬者が多い事がわかっている葬儀に密葬が選ばれます。

規模の大きい葬儀の場合、会葬者への対応に追われて慌ただしくなる分、最後のお別れもままなりません。

そのため、葬儀を「近親者のための密葬」と「社会にむけての本葬」とに分けて行い、先に密葬を行う事で、遺族は故人との限られた時間の中で最期のお別れを落ち着いた環境の中で告げる事ができるのです。

葬儀の形式は多様化している

一昔前は、葬儀はお通夜から始まって告別式、そして荼毘に付すのが慣習でしたが、近年では家族の在り方や生活様式の変化とともに葬儀の形式は多様化を見せています。

特に「withコロナ時代」では、葬儀の場においても三密(密閉・密集・密接)に気をつけなければならず、必然的に葬儀の規模は小さくなっています。

また、コロナで亡くなった方は現在は直葬でなく葬儀を行うことはできますが、密閉された納体袋のままということもあり、密葬、小さな家族葬となってしまいます。

※ガイドラインに従えば、お顔が見える工夫を施す事が可能です。

厚生労働省/ガイドライン

「家族葬」との違い

密葬も家族葬も近親者だけで行う小さな葬儀でありますが、大きな違いが1点あります。

本葬の有無

家族葬は故人と近親者とのお別れだけに重きをおいており、故人と社会とのお別れの場は含まれていません。

最近では本葬なしの家族葬に秘匿性を持たせて、密葬と呼ぶ事もあります。これが密葬と混同される所以です。

「直葬」との違い

直葬は葬儀等一切行わず、死後24時間安置した後に火葬場へ直行し荼毘に付します。

密葬の葬儀方法の一つに直葬も含まれ、その後本葬を行うものもありますが、単独の葬儀としての直葬では本葬は行われません。

密葬の執り行い方や気をつけるべきポイント

密葬の執り行い方や気をつけるべきポイント

密葬は秘匿性を持った「家族葬」「一日葬儀」「直葬」のいずれかで葬儀を執り行い、その後、本葬を執り行います。

密葬を執り行う流れ

密葬は一般的な葬儀の流れと同じように執り行います。

  1. 故人をお迎え・自宅に搬送
  2. 通夜・葬儀告別式、もしくは一日葬儀
  3. 火葬
  4. 2週間~1ヶ月後に本葬

一般の葬儀同様、本葬も含めて民間の葬儀会社を利用する人がほとんどです。菩提寺で葬儀を執り行う場合も、菩提寺もしくは民間の葬儀会社によっては必要なサービスが受けられます。

最近では本葬に、ホテルが提供する「お別れ会」のサービスを利用する人も増えてきました。宗教色のないパーティー形式の音楽葬や故人を偲ぶスタイル、もちろん僧侶を呼んでのセレモニー形式でもおこなえます。利便性に優れ、高齢者も参加しやすいとの理由で選ばれることも多いです。

気をつけるべきポイント

世代や地域によっては、葬儀は故人がお世話になった人に対する最期の挨拶であり、関わりのあった人が出席できて当然と思っている人が大半でしょう。

しかし密葬となると親族でもごく近しい人、あるいは親族ですら断られる場合もあります。

後日、本葬があるとはいえ故人の今生の別れに立ち会えない事に不満を持たれる場合もあるので、故人にとって大切な旅立ちの儀式で遺恨を残す事を避けるためにも、あらかじめ理解を得ておく必要があります。

周囲には知らせないこと

葬儀を行う側も参列する側も、終わるまでは事実を伏せておくのが密葬です。

しかしSNS時代、完全に秘密にする事は難しく、亡くなった事を知った人たちから連絡が入る事もあります。その場合は密葬である事を告げて葬儀への参列を断り、本葬の案内を行います。

密葬中に対応しなくてもいいようにSNS上、もしくはごく一部の人にあらかじめ知らせておくのも一つの方法です。多くの人が葬儀の確認の際に共通の知人を介するので、故人と共通の知人を持つ人に密葬である事をあらかじめ伝えておきましょう。

後日改めて本葬を行うことを知らせる

密葬を終え、本葬の日程が決まったら通常の葬儀同様、直接連絡あるいは新聞の訃報欄にて周知させます。

ただし、本葬が社葬もしくは団体葬で執り行われる場合は遺族ではなく執り行う会社が日程等を決めるので、それに従いましょう。

密葬のメリット・デメリット

密葬は本葬を伴う事で一般的な葬儀と比べると費用がかかる事がありますが、葬儀を直葬にする事で格段に抑える事もできます。

密葬にかかる費用は、葬儀方法によって異なるのです。

メリットは5つ

  • 家族、近親者のみで静かに故人を偲びながら見送れる
  • 家族だけだからこそのアットホームな葬儀がおこなえる
  • 葬儀の形やしきたり、宗教に捉われずにおこなえる
  • 先に密葬を行うことで心にゆとりができる
  • 密葬に参列できなかった人が自宅弔問に訪れる手間が省ける

デメリットは3つ

  • 本葬の分だけ通常の葬儀よりも費用がかかる場合がある
  • 密葬に参加できなかった人によっては不満
  • 本葬を行うとは言え逝去と葬儀の報告が後になることの後ろめたさ

まとめ 故人とゆっくりとお別れできる密葬

遺族が弔問客の対応に追われる事なく、故人とゆっくりお別れできるのが密葬です。最期の一家団欒の時間を過ごす事ができます。

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