粗供養における解釈の違い・受け取る側と贈る側のマナーを解説

投稿:2021-12-09
粗供養における解釈の違い・受け取る側と贈る側のマナーを解説

葬儀にはさまざまな専門用語があり、地域によっては葬儀社ですら聞き慣れない言葉もあります。

特に「粗供養(そくよう)」は、なかなか聞き慣れない言葉なうえに、人によって解釈が全く違います。

解釈の違いによって贈り方やタイミングなども異なるので、きちんと理解して正しく贈ることが大切です。

また、粗供養には贈る側だけでなく受け取る側にもマナーがあります。贈り物をいただいたとき、ついやってしまう当たり前のことですら、粗供養の場合は失礼にあたることがあるので、贈る側だけでなく受け取る側もマナーを身に着けておきましょう。

そもそも、粗供養とはどのようなものなのでしょうか?

粗供養における解釈の違いと、受け取る側と贈る側のマナーについて解説します。

粗供養(そくよう)の意味と解釈の違いを解説

粗供養は人によって解釈が全く違います。解釈の違いによって贈るタイミングが違うので、受け取る側も贈る側も解釈の違いを理解しておきましょう。

まずは粗供養の意味と、それぞれの解釈の違いについて解説します。

粗供養は供養のためにいただいたものに対するお礼

「粗供養」とは葬儀や法要などで供養のためにいただいたものに対して、感謝の意味を込めて贈るお礼のことです。粗供養として贈る品物を「粗供養品」と呼びます。

なお、粗供養は主に西日本を中心に使われているので、東日本ではあまり耳にしない言葉かもしれません。

西日本では葬儀や法要の返礼品の表書きに「粗供養」が使用されますが、東日本の場合は「志」を使う場合がほとんどです。

ちなみに、地域によっては先祖の「祖」を用いて「祖供養」と書くケースもありますが、ご先祖様への供養という意味でも使われるため「粗供養」とするのが一般的です。

粗供養にはさまざまな解釈がある

粗供養の解釈は主に「香典返し」「会葬御礼」「ご仏前のお返し」の3つに分かれます。粗供養に関してさまざまな説があり、地域によって考え方が違うため解釈の違いが生じています。

  • 香典返し:四十九日が満ちた「満中陰」で渡す品物。
  • 会葬御礼:香典の有無に問わず、葬儀に参列された方全員に渡す品物。
  • ご仏前のお返し:法要などでご仏前に供えた物品や金品に対するお返し(引き出物)。

地域によっては「粗供養を香典返しと解釈するのは間違い」「香典返しも法要の返礼品も全て粗供養とする」など、さまざまな考え方があります。

考え方次第ではあるものの、基本的に「粗供養」という言葉をどの解釈で使っても間違いではありません。住んでいる地域の風習に倣って解釈して良いです。

ただし、地域によって考え方が違うということは、考え方に沿わない「粗供養」の使い方をすると、間違っていると指摘されたりマナーを知らないと思われたりする可能性があります。

そのため、地域の風習や考え方がわからない場合は、葬儀社に聞いてみるとよいでしょう。

粗供養を贈る時期は解釈によって異なる

粗供養にはさまざまな解釈がありますが、贈る時期は解釈の違いに合わせて異なります。

以下は、代表的な考え方である3つ解釈による粗供養を贈るタイミングです。

  • 香典返し:葬儀の際にお渡しするか、四十九日後に贈る。
  • 会葬御礼:葬儀の際に渡す。
  • ご仏前のお返し:法要の際に渡す。

香典返しは本来、四十九日後にいただいた香典の金額に合わせた品物を贈りますが、遺族の手間が非常に増えるとして、近年では葬儀の際に即日でお渡しするケースが増えています。

そのため、会葬御礼=香典返しと混同されがちです。しかし、香典返しは香典をいただいた方に返すのに対し、会葬御礼は香典の有無に問わず葬儀の参列者全員にお渡しするものなので意味が異なります。

 
■次のページ:粗供養を受け取る側・送る側それぞれのマナー

著者:葬儀のデスク編集部
葬儀のデスク編集部
葬儀のデスクは、お葬式に関するよき相談サイトです。
消費者には「分かりやすい 相談役」として、葬儀社さまには「最高コスパの集客方法」としてご利用いただいてます。

おすすめの記事

今月のピックアップ記事