遺品の整理業者はいくらかかるか。相場と選び方を解説

投稿:2022-02-21
遺品の整理業者はいくらかかるか。相場と選び方を解説

故人の私物を不要なものと残したいものに仕分けして、部屋を綺麗にする遺品整理。

親族だけでもできる作業ですが、ひとつひとつ故人の私物と向き合って片付けなければならないので、精神的にも肉体的にも負担が大きい大変な作業です。

そこで頼りになるのが「遺品の整理業者」です。遺品整理を専門にしている業者に依頼をすれば、遺品整理作業全般を代行してくれます。

業者の中には、故人の愛用品を供養するサービスを行っている場合もあるので、手放しにくい私物があるときにも頼りになります。

しかし、中には悪徳な業者があるのも事実。また、業者によってサービス内容と価格が違うので、依頼する際には優良な業者であるか、希望通りのサービスで適正料金か見極める必要があります。

遺品の整理業者の選び方と見るべきポイントを、料金相場とともに解説します。

遺品の整理業者の選び方を解説

遺品の整理業者はそれぞれで対応しているサービスが違うので、場合によっては依頼したい内容に対応してくれないケースもあります。

希望通りの作業を依頼するためには、まずは希望に合った業者を選ぶことから始めましょう。

失敗しない遺品の整理業者の選び方を解説します。

遺品整理を依頼するならサービス内容が充実した業者がおすすめ

遺品整理を業者に依頼するなら、サービス内容が充実した業者を選ぶのがおすすめです。

例えば、遺品を整理していると高い確率で金銭的価値のあるものが発見されますが、遺品の回収しか行っていない業者だとそのまま処分されてしまいます。

一方、買取にも対応している業者なら、価値のあるものを買い取ってくれたり、売却の代行をしてもらえたりするので依頼料金の足しにすることができます。

場合によっては黒字になるケースもあるので、貴重な私物が多い場合は買取も行っている業者を選びましょう。

ほかにも個人の愛用品の供養に対応している業者や、特殊清掃にも対応している業者もあります。

遺品の量が多ければ多いほど臨機応変な対応が必要になるので、サービス内容が充実した業者を選ぶとよいでしょう。

不用品回収業者は不用品の回収しかしない

遺品整理を依頼する際に注意するべきなのが、不用品回収業者には依頼しないことです。

不用品回収業者は不用品の回収しか行わないので、金銭的価値の高いものも処分されてしまいます。

遺品の整理も行っている便利屋のような業者でも、実際は遺品整理ではなく不用品回収のみしか対応していないケースがあるので、必ず遺品の整理を専門としている業者に依頼するようにしてください。

悪質な遺品整理業者に引っかからないための見るべきポイントを解説

遺品の整理屋業者の中には悪質な業者も存在しています。例えば回収した遺品を不法投棄したり、遺品を乱暴に扱って破損させたりなど・・・。

酷い場合は貴重な遺品を盗んだり、あとから高額な追加料金を請求したりする業者もあります。

悪質な業者に引っかからないために、きちんと対応してくれる業者かどうか見極めるポイントを解説します。

各自治体の届出や許可、資格の有無を確認する

遺品整理の事業を行う際にさまざまな許可や届出が必要になりますが、悪質な業者の中には許可や届出を行わずに商売をしているケースがあります。

地域によって必要な許可や届出は異なりますが、きちんと公開している業者、もしくは求められたら見せてくれる業者を選ぶと失敗しにくいでしょう。

ちなみに廃棄物の処理には「一般廃棄物収集運搬業許可」、遺品の買取には「古物商許可」、有料で家財を運搬する場合は「一般貨物自動車運送事業許可」もしくは「貨物自動車運送事業の届出」が必要なので必ず確認してください。

また「遺品整理士」や「遺品査定士」などの資格を持っている人が在籍していれば、より質のよいサービスを受けられる可能性が高くなるので、資格の有無も確認するとよいでしょう。

訪問見積もりに対応している業者を選ぶ

電話やメールによるリモート見積もりだけでは、高額な追加料金が加算されるトラブルに発展しやすいので、訪問見積もりにも対応している業者を選びましょう。

見積もりの時点では料金が発生しないため、売上にならない訪問見積もりを嫌がる業者は悪徳業者の可能性があります。

また、当日になって出張料金を請求してくる場合もあまりいい業者とは言えません。

地域によっては訪問見積もりが有料になる場合がありますが、誠実な業者なら有料になることを事前に教えてくれるので、当日いきなり料金を請求されることはありません。

見積書に不透明な部分がある業者は選ばない

見積りを出してもらったら、見積書に作業内容や料金の内訳が細かく記載されているか必ず確認してください。

「作業一式」など大雑把で不透明な部分がある業者は、どの作業が料金に含まれているのか把握しにくいうえに、高額な追加料金を請求される可能性があるので、選ばない方が良いです。

追加料金が発生する場合も、どの作業がオプション扱いなのかきちんと明確に記載されているか確認しましょう。

なお、書面で見積書を渡してくれない業者は、絶対に選ばない方が良いです。

スタッフの対応は口コミで確認する

訪問見積もりに来てくれるスタッフと、当日の作業に対応してくれるスタッフが同じ人ではないことはよくあるケースです。

そのため、見積もりのときのスタッフは丁寧だったのに、作業スタッフの対応は雑だったというケースも少なくありません。

当日にならないとわからないスタッフの対応については、ホームページや口コミサイトから評判を確認することをおすすめします。

遺品の整理業者に依頼する場合の料金相場を解説

遺品の整理業者に依頼する場合の料金相場を解説

遺品の整理屋さんに依頼する際に最も気になるのが、料金に関する部分です。

負担が大きく時間がかかる作業なので、高額な料金が請求されるイメージがありますが、実際の料金はどのくらいなのでしょうか?

遺品の整理業者に依頼する場合の料金相場について解説します。

料金の見積りは複数社から出してもらうのがおすすめ

まずは作業を依頼する前に、必ず見積りを出してもらいましょう。

できれば複数社に依頼を出してもらうのがおすすめです。遺品整理の料金は業者によって異なるので、よりお得に依頼できる業者が見つかるかもしれません。

ただし、料金が安ければいいわけではありません。

作業料金が安い業者の中には、独自の工夫によってコスト削減を実現しているケースが多いですが、中には不法投棄や作業員の給料が最低賃金以下など、違法なやり方でコストを削減している業者もあります。

複数社に見積り依頼した際に、金額が特に低い業者がある場合は、ホームページで安くなっている理由を確認してから依頼するようにしましょう。

遺品整理の料金相場は部屋の大きさや遺品の量によって変化する

遺品整理の料金相場は、作業現場の大きさや回収する遺品の量によって変化します。

例えば作業現場の部屋数が多い場合、その分作業に時間がかかるので料金が高くなります。

また、作業現場の部屋数が少なくても、回収する遺品の量が多ければその分大きなトラックを用意する必要があるので、相場よりも高くなってしまうことも。

そのため、同じ部屋の大きさでも料金相場に差があるので、必ずしも実際の利用料金が相場の範囲内になるわけではありませんので注意しましょう。

  • 1R、1K:30,000~80,000円
  • 1DK、1LDK:50,000~200,000円
  • 2DK、2LDK:90,000~300,000円
  • 3DK、3LDK:150,000~500,000円
  • 4DK以上:220,000円~

なお、遺品整理をしながらゴミ屋敷片付けや特殊清掃を行う場合は、さらに料金が変ります。

遺品の整理業者への依頼はサービスと料金をよく比較してから

遺品の整理業者の中には悪徳な業者が存在しており、実際にトラブルに発展してしまったケースも少なくありません。

さらに優良な業者であってもサービス内容によっては、対応を断られてしまう作業がある場合も・・・。

人によって遺品の種類や量は異なるので、遺品の整理業者に依頼する際は、料金だけでなくサービス内容もよく比較してから依頼するように心がけましょう。

著者:葬儀のデスク編集部
葬儀のデスク編集部
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