「御霊前」と表書きに書くのは49日まで!御霊前・御仏前・御香典 それぞれの違いと使い分け

投稿:2020-09-25
「御霊前」と表書きに書くのは49日まで!御霊前・御仏前・御香典 それぞれの違いと使い分け

香典袋の表書きに書かれる「御霊前」「御仏前」「御香典」はそれぞれ意味があり、状況に応じて使い分けなければなりません。

仏教では亡くなったあと49日間は御霊の状態であるとされているため、お通夜や告別式など49日までは香典の表書きには「御霊前」を使用します。

ただし、それ以降「御霊前」を使用すると失礼にあたります。

御霊前・御仏前・御香典それぞれの違いと使い分けについて詳しく解説します。

「御霊前」の意味使うシーンを説明

不祝儀袋の表書きを御霊前とするのは、仏教のお通夜や告別式に参加する場合です。ただし、地域や宗派によって異なるため、注意が必要。

どの場面で御霊前を用いるのが正しいのか、御霊前の意味から詳しく解説します。

「御霊前」は亡くなった方の「霊」に供える供物

御霊前とは、亡くなった方の「霊」の前に供える供物(くもつ)のことです。香典はもちろん、現金以外の故人に備える供え物や供花にも御仏前が使えます。

仏教では、亡くなってから49日間は霊として存在しその後成仏して仏になると考えられています。そのため、49日までの表書きは「御霊前」がふさわしいのです。

表書きに「御霊前」を使うのはお通夜や葬儀など49日まで

表書きに御霊前を使うのは、仏教のお通夜や告別式など49日までの期間です。

下記の場合は、御霊前は使用出来ないので注意しましょう。

御霊前が使用できないケース

  • 49日法要を過ぎた場合
  • 故人が真宗(浄土真宗・真宗各派)の場合
  • 49日の法要が始まったタイミングで仏になると考える地域の場合

同じ仏教であっても、宗派によって御霊前と御仏前の使い方が異なります。

仏教の真宗(浄土真宗・真宗各派)では「亡くなった人は霊にならず浄土に還ってすぐ成仏する」という考え方で、故人は霊になりません。そのため、真宗の場合は御霊前は使用できないのです。

真宗では、49日法要の前であっても御仏前を使用します。

また、稀なケースですが、霊という考え方が無い地域もあり、その場合真宗同様、御霊前を用いません。不安な場合は事前に同じ地域の方に確認しておくと安心です。

「御霊前」はキリスト教やカトリックでも使える

故人がキリスト教徒でカトリックの場合は御霊前が使えます。

ただし、プロテスタントの場合は不適切な表現となるため使えません。

また、香を焚く習慣や故人が仏になるという考えがないキリスト教では、御香典や御仏前という表書きも利用できません。

同じキリスト教であっても、カトリックなのかプロテスタントなのかで表書きが変わるので注意しましょう。

カトリックで使える表書きプロテスタントで使える表書き
・御花料(一般的に使われる)
・献花料
・弔慰料
・御霊前
・御ミサ料
・御花料(一般的に使われる)
・献花料
・弔慰料

故人がカトリックなのかプロテスタントなのかわからない場合は、キリスト教で一般的に使われる「御花料」を用いるのが無難です。

御仏前・御香典を用いる場合とそれぞれの使い分け

香典の表書きには御霊前のほかに、御仏前や御香典を用いる場合があります。

それぞれの使い分けについてわかりやすく解説します。

香典袋(不祝儀袋)に御仏前を使うのは49日を過ぎてから

一般的に、香典袋に御仏前を使うのは49日法要が終わってからです。

仏教では、故人が亡くなり霊となってから49日で成仏し仏となると考えられています。

したがって、49日法要前に使われる御霊前を使ってしまうと失礼にあたります。

49日法要後の一周忌・三回忌・七回忌といった法事の際には必ず御仏前を使いましょう。

御香典は宗派を問わず使うことができる

御香典とは、お香の代わりに故人へ供える現金のことで、御霊前や御仏前といったお供え物全体を含んだ意味合いになります。

故人の霊に対しても仏に対しても使える表書きですので、宗派を問わずに使用できます。

ただし、仏教の考えを基本としていますので、キリスト教や神道では使えません。

  • 相手の宗派が不明な時
  • 御仏前と書き失礼にあたらないか不安な時

上記の場合は、御香典を使用するとよいでしょう。

表書きになんと書いたら良いのかわからない場合

香典の表書きは宗派や地域のルールにより異なるため、少々ややこしいものです。

故人の親戚や知人に確認するのが1番ですが、確認ができずに表書きになんと書いたらよいのかわからない場合もあるでしょう。

表書きが御霊前か御仏前か心配な人は、「御香典」もし「御香料」と書くのが無難です。

御香典・御香料は、御霊前・御仏前と同じ意味合いで広く使えて、地域や宗派を気にする必要もありません。

表記が間違っていると失礼にあたる可能性もあるので、なんと書いたら良いのかわからない場合は、御香典・御香料を使いましょう。

まとめ|状況や宗派によって御霊前・御仏前・御香典を使い分けよう

香典の表書きは宗派や地域によって異なります。

状況に応じて、御霊前・御仏前・御香典を使い分けるのが正しいマナーです。

日本人にもっとも多いと言われる仏教の場合は、49日までの通夜や告別式では御霊前を、49日以降は御仏前となります。

真宗の場合は、49日以前も御霊前は使わず御仏前を使います。

香典の表書きはややこしいものですから、万が一間違えてしまっても大きく非難されることは少ないですが、やまりマナーはおさえておきたいですね。

御霊前なのか御仏前なのかわからず不安な際には、御香典・御香料を使いましょう。

著者:葬儀のデスク編集部
葬儀のデスク編集部
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