香典は郵送しても大丈夫?葬儀に参列できない場合の香典の渡し方とマナーについて

香典は郵送しても大丈夫?葬儀に参列できない場合の香典の渡し方とマナーについて

葬儀や告別式にどうしても参加できない場合、香典は郵送してお悔やみの気持ちを伝えることができます。

一般的に香典を郵送する際は、現金書留用封筒に現金を不祝儀袋に入れ、手紙を添えて郵送するのがマナーです。

一般的には葬儀や告別式で直接香典を手渡しするため、香典を郵送することは多く知られていません。

香典を郵送する際のマナーやポイントを、添える手紙の例文などを交え詳しく解説します。


葬儀や告別式に行けない場合は香典を郵送しても大丈夫

香典は、故人へのお供えであり、またご遺族の方への支援や気遣いとしての意味もあるものです。

香典は、葬儀や告別式に参列したときに、受付を通してご遺族に手渡しすることが一般的でが、式場が遠方である等、どうしても都合が合わず参列ができない場合は、香典を郵送することもできます。

参列することが叶わなくても、心を込めて香典を郵送することで、故人の方にもご遺族の方にも、お悔みの気持ちを伝えることができるのです。

ただし、香典を郵送する際には、様々なマナーが存在します。

香典を郵送する際のマナーについて解説しますので、失礼のなく郵送できるようにしましょう。

香典を郵送する際は現金書留用の封筒に不祝儀袋を入れ手紙を添えるのがマナー

香典を郵送する際は、必ず「現金書留」を利用しましょう。普通郵便や宅配などで現金を送ると郵便法違反となりますので注意してください。

現金書留には専用の封筒があり、郵便局で入手することができます。

現金書留用封筒に、香典を包んだ不祝儀袋を入れます。香典だけでなく、お悔みの気持ちを伝える手紙を添えて送るのがマナーです。

現金書留用封筒のサイズと郵送にかかる料金 

現金書留用封筒には、定形と定形外の2つのサイズがあります。

定形は縦19.7cm×横11.9cm、定形外は縦21.5cm×横14.2cmです。

どちらかのサイズに収まるような不祝儀袋と手紙を選びましょう。

郵送料金ですが、現金書留の場合、定形と定形外それぞれについて、重量分を普通郵便で送る際の基本料金に435円加算された料金が必要になります(2020年現在)。

また、郵送する現金の金額が1万円を超えると、5,000円ごとにさらに10円の料金が加算されます(上限50万円。2020年現在)。

このように、送りたい不祝儀袋のサイズや金額によって郵送料金が変わる仕組みです。

正確な郵送料金は、郵送したい祝儀袋と手紙を持参し、祝儀袋の中の金額を申告すれば郵便局で計算してもらうことができます。気になる方は郵便局に行って尋ねてみましょう。もちろん確認した後に、そのまま郵送で受付することもできます。

封筒の宛名は、喪主の方の名前を宛名にするのが一般的ですが、喪主の方が誰が分からない場合には、「(故人の名前)様のご遺族様」と書いても問題ないです。

香典の金額と不祝儀袋の選び方 

次に香典の金額と不祝儀袋の選び方についてご説明します。

香典の金額は迷う方が多いと思います。

参考として、故人との関係と香典の金額について質問し、最多回答額と平均額を集計した、一般社団法人冠婚葬祭互助協会によるアンケート結果を引用し紹介いたします。

故人との関係性と香典の金額の平均

             【単位:円】

最多回答額平均額※
祖父母10,00017,280
100,00062,318
兄弟姉妹30,00039,518
おじ・おば10,00017,063
上記以外の親戚10,00012,583
職場関係5,0005,447
勤務先社員の家族5,0005,131
取引先関係5,0006,897
友人・その家族5,0005,972
隣人・近所5,0004,810
その他5,0006,274

※平均値は各回答データの最高値と最低値を含めずに計算しています。

引用元:全日本冠婚葬祭互助協会

ただし、香典の金額は、生前における故人の方との付き合いの深さ、また香典の送る人の年齢などによってさまざまです。

したがって、この平均金額より少ない金額の香典を送ったからといって必ずしも失礼にあたるとはいえません。一方で、故人の方とお付き合いが深かったり、非常にお世話になったりしたのであれば、この平均金額よりも多くの金額を香典として包んでも良いでしょう。無理のない範囲で、自分自身が納得できるような金額を送るのが一番です。

香典のお金の包み方にもマナーがあります。

香典には折り目のついた紙幣を用意し、向きを揃えて中袋に包むようにしましょう。

香典で新札を包むことは失礼ですので、控えます。一方で、しわしわになった紙幣を包むのも失礼ですので避けてください。

香典の金額には、4と9の数字が入らないようにします。4は「死」、9は「苦」を連想させるため、香典でこの数字を使うのは失礼に当たると考えられています。

中袋の表面には、包んだ金額を漢字で縦書きします。また、漢字は下記の表のとおり、大字や旧字体で書きます。

アラビア数字普通の漢字大字・旧字
1
2
3
5
10
1,000阡 、仟
10,000

数字だけでなく、「円」も旧字で記入しましょう。

普通の漢字大字・旧字

例えば、5,000円を入れるのであれば「金五阡圓」、10,000円なら「金壱萬円」といった書き方ができます。

「円(圓)」の後に「也」をつけて、「金〇〇圓也」と書くこともできます。

中袋の裏面には、送る人の住所・氏名、金額を書きましょう。

次に、不祝儀袋を選ぶ際のもマナーについて解説します。

不祝儀袋は、故人の方の宗教・宗派に合わせたものを選ぶのがマナーです。

以下に仏教、神道、キリスト教それぞれの不祝儀袋について、表書きの言葉や水引の色についてまとめましたので、祝儀袋を選ぶ際の参考にしてください。

仏教の不祝儀袋

表書きには、「御香料」「御香典」「御佛前」「御供」といった言葉を使います。

浄土真宗では、死後すぐに成仏するという考えなので、「御佛前」という言葉を使いましょう。

仏教であるのはわかっているが、宗派がわからない場合は「御香料」と書くと良いです。

また、蓮(はす)の花が描かれている不祝儀袋は仏式専用のものですので、他宗教の場合は使用しないように注意しましょう。他にも、白い無地の不祝儀袋を使用しても構いません。

水引の色は、「黒白」あるいは「銀」を選ぶとよいでしょう。

神道の不祝儀袋

表書きには、「御神前」「御玉串料」「御榊料」といった言葉を使います。

神式では線香や抹香は使用しないので「香典」という言葉は使いません。

水引の色は「黒白」、「双銀」を使うのが一般的です。

不祝儀袋は白い無地のものを選びましょう。

キリスト教の不祝儀袋

キリスト教では、カトリックかプロテスタントかによって不祝儀袋のマナーが変わってきます。

カトリックの場合
表書きは、「御花料」「御ミサ料」といった言葉を使います。

不祝儀袋は水引のあるものは選ばず、白い無地、もしくは十字架やユリの花が描かれた袋を使いましょう。

プロテスタントの場合
表書きは、「御花料」「忌慰料(きいりょう)」「献花料」といった言葉を使います。

不祝儀袋は水引のあるものは選ばず、白い無地、もしくは十字架の描かれた物を使います。

宗教・宗派による違いの他に、包み金額と不祝儀袋の格式にも注意しましょう。具体的には、10,000円以上を包む場合は、水引は印刷の物でなく、本物を選ぶと良いでしょう。

筆記具ですが、外袋には薄墨を使用するのがマナーです(ただし、四十九日以降は濃墨を使用しても構いません)。

一方で、中袋は濃墨、万年筆等で記入しても構いません。

香典を郵送する際の宛先とタイミング

香典を郵送する際の宛先とタイミングについてもマナーがあります。

香典は、喪主のご自宅に送りましょう。

ただし、葬儀の直前や直後はご遺族は忙しく、書留の受け取りは難しいと考えられます。そのため、マナーとして葬儀の日の2~3日後を目安に送るようにすると間違いないです。

会場を宛先として「気付」で香典を郵送する方法もあります。しかし、現金書留は本人受け取りが原則、かつ時間指定ができないので、会場に送った場合、不在持ち帰りになりやすく喪主の方に手間を取らせてしまうかもしれません。

香典は葬儀の当日に手に渡るようにしたいと思ってしまいますが、上記のように会場よりも喪主の自宅にお送りするほうが喪主の方の負担は減ります。後日であっても、結果として自宅にお送りしたほうが気遣いとなるのではないでしょうか。

香典に添える手紙でお悔やみの気持ちを伝える

香典を郵送する際には、先に述べたように手紙を添えるようにしましょう。

葬儀に参加することが叶わない分、お悔やみの気持ちを言葉にして伝えることが大切です。

香典に添える手紙の入れ方や折り方、ふさわしい筆記具、また手紙を書く際のポイントや例文を次にご紹介しますので、参考にしてみてください。

手紙の入れ方と折り方

手紙に使う便箋は、模様のない白い縦書き用のものを使用しましょう。

便箋は一枚のみ使用します。

一般的な便箋であれば三つ折りで、一筆箋の場合はそのまま封筒に入れます。

手紙を封筒に入れる場合は、二重の封筒ではなく、一重の封筒を使用しましょう。

お悔やみの手紙を書く際はペンや万年筆、薄墨で

筆記具は薄墨を使用するのがマナーです。

お悔やみの手紙を書く際のポイントと例文

お悔やみの手紙を書く際は、下記のポイントも確認しておきましょう。

  • 時候の挨拶等の前文は不要
  • 故人を悼む気持ちだけでなく、遺族の方を慰める言葉を書く
  • 葬儀に参列できないことへのお詫びの言葉を書く
  • 「重ね重ね」、「再び」「迷う」といった忌み言葉は使用しない
  • 香典を同封していることを記す
  • 遺族の方との面識がない場合は、自分と故人の関係を記しておく

これらのポイントを押さえた手紙の例文を次にご紹介しますので、参考にしてください。

(例文)

〇〇様のご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申し上げます。

〇〇様には〇〇(職場、学校等)において非常にお世話になりました。お礼もできぬままのお別れとなってしまったことが、悔やまれてなりません。

本来であればご葬儀に参列すべきところですが、遠方にて叶わず、誠に申し訳ございません。

心ばかりではありますが、ご香典を同封いたしますので、お供えくださいますようお願い申し上げます。

家族の皆様にはお力をお落としのことと存じますが、どうぞ気持ちを強くお持ちになり、くれぐれもご自愛くださいませ。

略儀ながら書中にて、心から哀悼の意を表します。

「ご霊前」や「ご冥福をお祈り申し上げます」といった言葉は、浄土真宗や神道、キリスト教ではふさわしくない言葉ですので使わないように気をつけましょう。


【まとめ】マナーを守って香典を郵送してお悔やみの気持ちを伝えよう

以上のように、葬儀や告別式の会場が遠方である等、どうしても葬儀に参列できない場合は、香典を郵送することもできますが、郵送する際にはマナーや注意点があります。

今回ご説明したマナーや注意点を正しく守り、心を込めて失礼のないようにお悔やみの気持ちを伝えましょう。

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