会社関係の方に不幸があった際、香典をどうすればいいのか悩んだことはありませんか?
香典を包むのが適当な範囲、不祝儀袋の選び方や書き方、香典の金額など、迷う点はさまざまあります。
会社の場合は、社内の決まり事に即して用意すべきですが、一般的な香典のマナーもあるためあらかじめ知っておくといざというとき安心です。
特に会社の場合は連名で香典を送ることが多いので、不祝儀袋の表書きの書き方は把握しておいたほうが良いでしょう。
会社関係の場合、どこまでの範囲の方に香典を包むのか、不祝儀袋の選び方書き方や、香典の金額相場をわかりやすく解説します。
もくじ
会社関係で香典を包む場合は、本人の親、配偶者、子供までが適切
会社関係の方の訃報を聞いたとき、一番迷うのは、そもそも自分は香典を包むべきなのかということではないでしょうか。
社内全体でお金を出し合う場合は、それに従えばいいのですが、そうでないケースもあります。
香典は基本的には気持ちであるため、故人の死を悼み、偲ぶ気持ちがあれば包むことは問題ありません。
しかし、自分に関わりがあった人ではなく、その人の身内が亡くなったらどうすべきなのか悩みますよね。
特別な決まり事はありませんが、実際は会社関係の方の配偶者や両親、子どもが亡くなった場合は包むことが多いです。
一方、その人の祖父母や配偶者の親など、二等身以上離れている場合は、包まないことが一般的。会社の規模にもよりますが、関わっている人が多いため、お互い広い範囲で香典をやり取りすると大変になってしまうためです。
気持ちも大事ですが、相手の負担等を考えると遠慮した方がいいケースもあります。
会社関係の香典の金額相場は個人との関係や立場によって異なる
会社関係の香典の金額相場はその人の関係や立場によって異なります。
部署全体や同僚同士で金額が決められている場合はそれに従えば問題ありませんが、自分で判断するときは迷うこともあるでしょう。
一般的な例をご紹介します。
勤務先の上司や、その家族に包む場合は「一同」と連名で出す
会社の上司のなかでも会長や社長など地位の高い方に、個人的に香典を包む立場にある人はあまり多くないでしょう。自分も同じような地位の方に限定されますが、この場合、5千円~1万円を包みます。
会長や社長本人が亡くなった場合でも同じですが、もっと金額が低いことも多いです。それは、社長は社員よりも年齢が上で給与も多いためであり、会社の場合、そうした観点から金額が決まります。
また、上司が亡くなった場合、他の部下と一緒に均等に出し合うことが一般的で、その場合は〇〇一同という形式になります。
金額は社長同様5千円~1万円ほど。何人かで出し合うかにもよりますが、一人当たり500円~1000円を出し合うことが多いです。
勤務先の同僚や部下に包む場合は3千円~1万円
同僚の場合は、個人的な付き合いのある方もいるでしょう。その場合は個人で包みます。
同僚本人、もしくは家族のどちらでも金額の相場は、3千円~1万円。会社関係の場合、他の人と金額を合わせたほうが無難なので、いくらにしているか会社の人に尋ねておくと良いです。
同僚の誰かが1人代表して香典を出す場合は、合計で1万円~3万円になるようにします。
部下にあたる方や部下の家族が亡くなった際は、単に香典を出して通夜や葬儀に参列するだけでなく、遺族や本人をケアする気持ちも大切です。
しかし、香典の金額が高すぎて親族以上に出してしまうのは逆に失礼になってしまうので、相場は守るようにしましょう。一般的には3千円~1万円ほどです。
長年一緒に働いてきて関係が深い部下に対しては、相場内で金額を高めにすると気持ちも伝わります。
取引先の会社の人に包む場合は法人として出す
社内の人ではなく、取引先である会社の人に香典を包むこともあります。その場合は、会社同士の関係やそのときの状況によって左右されるので、社長など上の立場の方に尋ねましょう。
取引先に対しては法人として香典を出すのが一般的で、亡くなった方が社長や会長の場合は3万円~10万円、担当者やその他の役員などの場合は1万円~5万円です。
他社の人とでも個人的な付き合いがあった場合は、会社としてとは別に個人として香典を包む場合もあります。
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