一般葬に参列する際の香典相場を関係別に解説

一般葬に参列する際の香典相場を関係別に解説

葬儀に参列する場合、香典を持参する必要があります。近年ではさまざまな形式の葬儀が登場しており、中には香典が不要な葬儀もありますが、一般葬の場合は必ず必要です。

そして、香典には金額や包み方に関してさまざまなマナーがあります。

一般葬に参列する際の香典相場を関係別に解説するとともに、香典に関するマナーについて紹介します。


一般葬に参列する際の香典相場金額を解説

一般葬とは友人や職場関係者など、親族以外の関係者も招いて営まれる葬儀のことです。お通夜と葬儀・告別式を2日間に渡って執り行います。

近年では家族葬や一日葬、直葬(火葬式)などの小規模な葬儀が増えていますが、一般葬に参列する場合はどのくらい香典を包めば良いのでしょうか?

一般葬に参列する際の香典相場金額を、故人との関係別に解説します。

香典はお線香やお花の代わりに供える金品のこと

香典はお悔やみの気持ちとして渡す金品ですが、もともとはお金ではなくお香やろうそくなどが送られていました。

日本にはかつて、お通夜ではろうそくやお香を絶やしてはいけないという風習がありました。ろうそくやお香には、ご遺体に野犬や虫が寄るのを防ぐ目的があったようです。

また、仏教では故人の魂があの世へ迷うこと無く行くための道しるべとして、ろうそくやお香を使います。

大量のろうそくやお香が必要だったため、故人とゆかりのある人や近隣の方々がお香を持ち寄って助け合っていたのです。しかし、江戸時代にお線香が作られるようになり、大量のお香を用意する必要がなくなりました。

そして、お香の代わりに金品を持ち寄るようになったことが、香典の由来と言われています。

現在では、お線香やお花の代わりに故人に供える金品を「香典」と呼びます。

香典の相場は故人との関係や年齢によって変化する

香典の相場は故人との関係や、自分の年齢によって変化します。

基本的に、故人との関係が深い人や自分の年齢が高い人ほど高額になります。

故人が両親の場合は30,000~100,000円程度

故人が両親の場合の相場金額は、最も高額な30,000~100,000円程度です。

  • 20代:30,000円~
  • 30~40代:50,000円~
  • 50~60代:100,000円

なお、自分自身の両親だけでなく配偶者の両親の場合も同じです。

ただし、自分が喪主もしくは葬儀費用を負担する場合は、香典を用意する必要はありません。また、両親に供養されている場合も香典は不要です。

故人が祖父母の場合は10,000~50,000円程度

故人が祖父母の場合の相場金額は、10,000~50,000円程度です。

  • 20代:10,000円
  • 30代:10,000~30,000円
  • 40代:30,000~50,000円
  • 50~60代:50,000円

なお、自分自身の祖父母だけでなく配偶者の祖父母の場合も同じです。

また、故人が祖父母の場合は同居や別居に関係なく、香典を用意しましょう。もちろん、両親に扶養されている場合は不要です。

故人が兄弟姉妹の場合は30,000~50,000円程度

故人が兄弟姉妹の場合の相場金額は、30,000~50,000円程度です。

  • 20代:30,000円~
  • 30〜60代:50,000円

なお、自分自身の兄弟姉妹だけでなく配偶者の兄弟姉妹の場合も同じです。

また、自分と故人以外に兄弟がいる場合は、金額を揃えた方が無難なので、予め相談しておくとよいでしょう。

故人が叔父叔母なら10,000~30,000円程度

故人が叔父叔母の場合の相場金額は、10,000~30,000円程度です。

  • 20代:10,000円
  • 30〜60代10,000~30,000円

なお、香典の金額は生前の関係によって変化します。もし交流が多く深い関係ならば多めに包み、交流があまりなかった関係なら年齢問わず10,000円を包むケースが多いです。

故人が親戚の場合は5,000~10,000円程度

故人が近くない親戚の場合、香典の相場金額は5,000円~10,000円程度です。

年齢問わず生前に親しさによって金額が変わります。

住んでいる場所が遠く、葬儀に参列できない場合は、現金書留を利用して香典を送ったうえで、弔電(お悔やみ電報)もしくは供花を送るとよいでしょう。

故人が職場関係者の場合は5,000~10,000円程度

故人が職場関係者の場合の相場金額は、5,000~10,000円程度です。

  • 20代:5,000円
  • 30代:5,000~10,000円
  • 40代〜60代:10,000円~

ちなみに、職場関係者たちと連名で香典を包む場合は、きちんと相談をして金額を決めてください。連名ではなく個人で包む場合は、上司よりも金額が高くならないように注意しましょう。

故人が友人・知人の場合は3,000~10,000円程度

故人が友人・知人の場合の相場金額は、3,000~10,000円程度です。

生前にどれくらい故人と親しかったかで金額が変化します。

親しい友人の場合は5,000円以上包みましょう。なお、長年付き合いがあったり、よく一緒に遊びに行くようなとても親しい友人の場合は、年齢に問わず10,000円以上包むケースも多いです。

また、付き合いがあまりない人や、近所の方、学校の先生(恩師)など、逝去した時点で関係があまり深くない知人の場合は3,000円以上が相場、10,000円以上包むケースはほとんどありません。

偶数の金額は避けるべき

香典は相場金額の範囲内で、なおかつ偶数の金額は避けて包んでください。

偶数は割り切れる数字なので、「縁が切れる」「故人と現世の繋がりが切れる」などを連想させてしまいます。なお、香典に限らず結婚式や慶事のご祝儀でも、偶数の金額は避けるのがマナーです。

また、奇数の金額でもお札の枚数を偶数にしてはいけません。例えば、10,000円なら5,000円札2枚ではなく10,000円札を1枚、15,000円なら10,000円札1枚と5,000円札1枚ではなく5,000円札3枚にするなど、お札の枚数も奇数になるように用意しましょう。

なお、奇数であっても「苦」を連想させる「9」も避けます。

香典の金額が多すぎるのも失礼になる

香典は遺族を経済的に助ける意味があるものですが、金額が多ければ多いほどいいわけではありません。

たしかに一般葬は多額の費用がかかるため、香典を多くいただければその分助かります。しかし、参列者側で葬儀があったときに、遺族が同程度の金額を包む必要があるため、香典の金額が多すぎると失礼にあたります。

一般葬で香典を渡すタイミングやマナーを解説

一般葬で香典を渡すタイミングやマナーを解説

香典の金額には相場があり、相場の範囲内で包むのがマナーですが、香典は金額以外にもさまざまなマナーがあります。

では、一般葬で香典を渡すタイミングやマナーについて解説します。

お札の向きや包み方にもマナーがある

香典を包む際に、お札の向きや包み方にもマナーがあるので注意してください。

まず、香典袋は金額が高くなるほど高級な袋を用意し、遺族の宗派に合わせて表書きを入れましょう。

ちなみに表書きは仏式の場合、
「御香典」「御仏前」「御霊前」

神式では、
「御榊料」「御霊前」「御玉串料」

キリスト式は、
「御花料」「献花料」「御ミサ料」

などが使われます。

そして、香典袋の表面にお札の裏面(肖像画がない方)が来るように入れます。お札を裏面にする理由は、お悔やみや悲しみなどの気持ちを表すためです。

なお、お札の向きは肖像画が描かれている方が上になるように入れましょう。ただし、上下の向きが逆の地域もあるので、予め確認をしておくと良いです。

また、香典を持参する際は「ふくさ」もしくは白または黒の「ハンカチ」に包むのがマナーとなります。

香典は受付もしくは焼香のときに渡す

基本的に香典は受付で渡します。式場に到着し、受付でお悔やみの言葉とともに香典を渡してから、芳名帳に名前を記入します。

なお、受付がなかった場合は、焼香のときに遺族に香典を渡しましょう。

ちなみに、香典の金額が少なかったことを理由に、再度追加で香典を渡すのは「不幸が重なる」という考えによりタブーです。

そのため、一般葬でお通夜と告別式の両日に参列する場合は、お通夜か告別式のどちらか1回のみ渡しましょう。ただし、芳名帳は両日ともに記入します。


一般葬の香典相場は故人と関係が深いほど高額になる

一般葬の香典相場は故人との関係によって大きく変化します。

あまり関係が深くない場合は安くなり、関係が深くなるほど高額になります。

ただし、安すぎても高すぎても失礼に当たるので、どのような関係であっても香典は、相場の範囲内の金額を包むのがマナーです。

大切なのは遺族の負担を考えて包むこと。香典はいずれ自分に返ってくるものなので、自分が葬儀を営む立場になったときのことを考えて、遺族の負担にならない程度の金額を包みましょう。

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