袱紗の色は慶弔によって使い分ける!袱紗の色や包み方、渡し方をわかりやすく解説

投稿:2021-12-29
袱紗の色は慶弔によって使い分ける!袱紗の色や包み方、渡し方をわかりやすく解説

袱紗(ふくさ)は、贈り物である金品を包むのに使う正方形の布のことです。

葬儀では香典を、結婚式にはご祝儀を包みますが、使用する場面によってふさわしい袱紗の色が異なります。

弔事では紺色や深緑などの寒色系を、慶事では赤やオレンジなどの暖色系の袱紗を選びましょう。男女どちらでも慶弔両用できるのは紫色の袱紗です。ご家庭に1枚持っておくと、さまざまな場面で使えます。

袱紗には色のほかにも、知っておきたいマナーがいくつかあります。基本的なマナーから、金封の包み方や渡し方まで詳しく解説します。

袱紗は結婚式や葬儀に参列するときに必須の持ち物

袱紗(ふくさ)とは、贈り物の金品を包む儀礼用の絹布のことを指します。熨斗袋を持ち運ぶときは袱紗に包むのがマナーであるため、結婚式や葬儀に参列するときに欠かせないアイテムです。

袱紗にはさまざまな色や種類があり、使用する場面によって使い分ける必要があります。

袱紗の種類や色、それぞれのシーンにふさわしいものを解説します。

金額によって袱紗の種類を変える

一般的な袱紗は、約45cm四方の正方形の布地です。さまざまな種類があり、金封を包みやすい形状の袱紗もあります。中に入れる金額によって使い分けるが基本的なマナーです。

「金封袱紗」は3万円以下の場合のみ使えるもの

金封袱紗とは、洋型の封筒のような形をしており、祝儀袋を差し込むだけで使用できるものです。香典やご祝儀を包む煩わしさも崩れる心配もないので、気軽に使うことができます。

しかしながら、金封袱紗は略式のものとされています。そのため、金封袱紗は、香典やご祝儀の金額が3万円以下の場合にしか使えません。

高額を包む場合は、次から解説する2つのタイプどちらかの袱紗を使うのがおすすめです。

「爪付き袱紗」は3万円以上でも使える

爪付き袱紗とは、四方ある布地の角の1つに爪が付いているタイプのものです。

袱紗をたたんだあとに爪で引っ掛けて固定するため、持ち運ぶときに袱紗が崩れる心配がありません。包む金額が3万円以上であっても、使うことができます。

「台付き袱紗」は包む金額が高額でも使える

台付き袱紗とは、袱紗に専用の台が付属されているものです。台の上にご祝儀や香典を置いて、袱紗をたたみます。

付属の台は取り外すこともできるので、布地だけで使うこともでき、直接香典を手渡すときには香典を置く台にもなるので便利です。こちらも、包む金額が高額な場合でも使えます。

茶道でも袱紗(帛紗)は使われている

袱紗は、葬儀や結婚式で欠かせないアイテムでもありますが、実は茶道でも必須のアイテムだということをご存じでしょうか?

茶道で使用するものは「帛紗(ふくさ)」と呼ばれ、金封を包む袱紗よりもサイズは小さく、茶道具を拭き清めたりお茶碗を拝見したりするときに使われます。

さばきのよい絹製が一般的で、大きさではなく重さによって種類分けされています。性別や宗派によって持つべき色は異なるのも特徴的です。

男性は紫色。表千家の女性は朱色、裏千家の女性は赤色もしくはさび朱色を使います。

袱紗の色は慶弔で使い分けるのがマナー

袱紗の色は慶弔で使い分けるのがマナーです。弔事と慶事、それぞれに場面ふさわしい袱紗の色はどのような色なのでしょうか?

弔辞と慶事、それぞれの場面にふさわしい色を解説します。

弔事用の袱紗は紺色や紫色、グレーなどの寒色系

お葬式など弔事用の袱紗には、寒色系のものを選びましょう。具体的には、紫色・紺色・グレー・深緑などです。

紫色やグレーでも、明るい色合いのものは弔辞の際ふさわしくありません。

弔事用の袱紗は、模様が入っていない無地のものを選びます。

慶事用の袱紗は赤色やオレンジなどの暖色系

結婚式など慶事用の袱紗は、赤や朱色といった暖色系のものを選びます。具体的には、赤・オレンジ・紫色などです。

弔事用とは異なり、縁起のよい柄であれば無地でなくても問題ありません。

慶弔どちらでも使うことができる袱紗の色とは

まだ袱紗を持っていない方が初めて購入するなら、慶弔どちらにも使えるものを選ぶと良いでしょう。慶弔どちらにも使える袱紗の色を紹介します。

男女どちらでも使えて慶弔両用できるのは濃い紫色の袱紗

慶弔両用でき、そして男女どちらが使ってもふさわしいものは紫色の袱紗です。紫色の袱紗をご家庭に1つ持っておけば、さまざまな場面で使えて便利でしょう。

紫色といっても、慶弔どちらでも使えるのは濃い色合いで無地のものです。柄が入っていたり淡い色合いだったりするものは、弔辞にはふさわしくないので注意しましょう。

男性は紺色の袱紗なら慶弔両用できる

男性が袱紗を持つ場合、慶弔両用できる色は紺色です。しかし、女性は使うことができない色なので注意しましょう。

たとえば妻が葬儀に参列するときに袱紗を持っておらず、夫の袱紗で代用しようとしても、紺色の袱紗は使うことができません。

女性はえんじ色の袱紗なら慶弔両用できる

女性の場合、慶弔どちらでも使えるのはえんじ色の袱紗です。こちらも女性専用で、男性が使うのはマナー違反となります。

 
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著者:葬儀のデスク編集部
葬儀のデスク編集部
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