袱紗の色は慶弔によって使い分ける!袱紗の色や包み方、渡し方をわかりやすく解説

投稿:2021-12-29
袱紗の色は慶弔によって使い分ける!袱紗の色や包み方、渡し方をわかりやすく解説

袱紗の包み方と渡し方のマナーも解説

袱紗の包み方と渡し方のマナーも解説

袱紗には色だけでなく、包み方や渡し方にもマナーがあります。袱紗に関するマナーは慶事と弔事で異なる点もあるため、注意が必要です。

袱紗は慶弔によって包み方が異なる

袱紗の包み方は、慶事と弔事では異なります。それぞれの正しい包み方を解説します。

弔事の場合の袱紗の包み方

葬儀や法事など、弔事の場合はどのように袱紗を包んだらよいのでしょうか。包み方の手順を解説します。

  1. 角が上下に来るように袱紗を裏向きに広げます
  2. 不祝儀袋を表向きにして、袱紗の中央に置きましょう
  3. 右、下、上の順にたたみます
  4. 最後に左側を折って、端を裏側に回して折り込んだら終わりです

爪付きの袱紗を使う場合は、広げるときに爪が左側にくるように包むのがマナーです。

慶事の場合の袱紗の包み方

結婚式などお祝いの場に参列するときは、袱紗は弔事と真逆の包み方をします。弔事は基本的に「逆さごと」をとっているため、真逆となるのです。

  1. 角が上下に来るように袱紗を裏向き広げます
  2. ご祝儀袋を表向きにして、袱紗の中央に置きましょう
  3. 左、上、下の順にたたみます
  4. 最後に右側を折って、端を裏側に回して折り込んだら終わりです

爪付きの袱紗を使う場合は、広げるときに爪が右側にくるようにしましょう。

慶弔両用の袱紗の使い分け方

持っている袱紗が慶弔両用できる色ならば、上下反対にすることで慶事と弔事とで使い分けることができます。慶事では右開き、弔事では左開きになるように包むと覚えておくと安心でしょう。

金封袱紗の場合は、慶事のときは左側にご祝儀袋を、弔事のときは右側に不祝儀袋を差し込みます。爪付き袱紗の場合には、慶事のときは爪が右側、弔事では爪が左側です。

慶弔両用タイプの中には、表面が赤色で裏面が緑色になっている袱紗もあります。こういった2色タイプの袱紗は、場面に合わせてどちらの色を表に出すかを考えて包みましょう。

お葬式で袱紗に包まれた香典の渡し方

葬儀で香典を渡すときにも、覚えておきたいマナーがあります。

基本は、渡す直前で袱紗から香典を取り出すこと。香典を渡す場所によっても多少マナーは異なりますが、基本をおさえておきましょう。

お葬式の受付で香典を渡す場合

お通夜やお葬式に参列する際は、袱紗に包んだ香典を斎場の受付で渡すのが一般的です。受付では、お悔やみの言葉を述べて一礼します。

お悔やみの挨拶は、「このたびはご愁傷様です」や「心よりお悔やみ申し上げます」といった言葉が適しています。

挨拶のあと、受付の前で袱紗を開いて香典を差し出します。そのまま差し出しても悪くはありませんが、「御霊前にお供えください」と、言葉を添えるとより良いです。

不祝儀袋の表書きを相手が読める向きにして、両手で渡しましょう。その後、受付では氏名や住所を記帳するように促されます。

遺族に直接手渡しで香典を渡す場合

受付がない葬儀などで、直接ご遺族に香典を渡すこともあるでしょう。

こういった場合も、「このたびは突然のことで驚いております」や「このたびはご愁傷様です」と、まずはご遺族に挨拶をします。そして、「御霊前にお供えください」と、言葉を添えて香典を取り出します。

直接先方に渡すときも、相手の目の前で袱紗を開き、袱紗から取り出した香典は台やお盆の上に載せ相手に差し出しましょう。このとき、先方が不祝儀袋の表書きを読める向きにするのがポイントです。

台やお盆がないときは、折りたたんだ袱紗を台の代わりにしましょう。台付き袱紗の場合は、そのまま付属の台を使うことができます。

まとめ|弔事なら袱紗の色は紺やグレーなどの寒色系を使用する

袱紗は、冠婚葬祭の場で金封を包むために使うものです。色や種類にもさまざまなマナーがあるので、あらかじめポイントを抑えておきましょう。

突然必要となるケースもあるので、大人なら必ず1つ持っておきたいアイテムです。

男性なら紺色、女性ならえんじ色が慶弔両用できますが、男性がえんじ色、女性が紺色を使うのはマナー違反。

ご家庭に1つ常備しておきたいという方は、男女どちらでも慶弔両用できる濃い紫色の袱紗がおすすめです。

著者:葬儀のデスク編集部
葬儀のデスク編集部
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