故人と対面するタイミングは通常は通夜や葬儀のみですが、遺族や親しい関係者であれば、葬儀前にご遺体が一時安置されている霊安室で対面することもできます。
しかし、ご遺体が安置されている霊安室にいきなり面会しに行ったり、長々と対面したりするのはマナー違反。また、霊安室のある施設によっては安置に制限時間が設けられていたり、独自のルールがあったりするケースもあります。
葬儀で面会する際と異なる、霊安室で面会するときのマナーと心構えを解説します。
ご遺体を安置している霊安室で面会するときの心構え
霊安室には故人のご遺体が安置されています。基本的に面会できるのは葬儀のときのみですが、遺族など一部の人に限り霊安室でも面会が可能です。
ただし、葬儀前の弔問となるので、葬儀のときとは違う心構えが必要になります。
では、霊安室で面会するときに必要な心構えとはなんでしょうか?霊安室で面会するときの心構えやマナーを解説します。
霊安室とはご遺体を一時安置する場所のこと
霊安室とは病院や斎場、警察署などにあるご遺体を一時安置する場所です。
病院では各施設で独自の決まりを設けているケースもあります。例えば、霊安室でご遺体を納棺する行為や、直接火葬場に搬送することを禁止するなどです。
多くの病院で禁止行為が決められているので、納棺や搬送先について希望がある場合は病院の決まりを確認しておきましょう。
霊安室で故人と面会できるのは遺族やごく親しい人のみ
霊安室で故人のご遺体と面会することは可能です。しかし、霊安室は葬儀が始まるまでご遺体を安置する大切な場所なので、面会は遺族やごく親しい関係の人のみに限られます。
一般的に、故人と面会できるのはお通夜や葬儀・告別式のみであり、特別に親しいわけではない場合は霊安室で故人と面会するのは控えましょう。
施設によっては面会自体ができないところや、時間に制限が設けられていたり、別途料金がかかったりする場合もあります。
どんなときも遺族への配慮を忘れないように心構える
訃報を受けたとき、その人が亡くなったという事実が受け止めきれず、なかなか実感できないかもしれません。いざ霊安室でご遺体を前にすると、もうこの世にはいないという喪失感と事実を実感し、感情が激しく揺れ動いてしまうでしょう。
遺族も大切な人が亡くなって悲しい気持ちは同じです。
遺族は深い悲しみを抱いたまま、葬儀の準備を慌ただしく進めている最中で面会に対応しているので、どんなに感情が揺れ動いたときでも遺族への配慮を忘れないように心構えてください。
葬儀前の弔問は、遺族への配慮が最優先なので、感情のまま自分勝手な行動をしないように気を付けましょう。
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