親が亡くなったらすることは?銀行や市役所の手続きリストを徹底解説

投稿:2024-06-18
親が亡くなったらすることは?銀行や市役所の手続きリストを徹底解説

親が亡くなったとき、感情的なショックと共に様々な手続きが必要になります。何をどの順番で行えばよいのか、初めての経験で戸惑う方も多いでしょう。本記事では、「親が亡くなったら」直後にすることから、期限内に済ませなければならない重要な手続きについて、詳しく解説します。

亡くなった直後にすること

亡くなった直後にすること

親が亡くなった直後は、感情的な混乱や悲しみの中で多くの手続きを進める必要があります。この時期に行うべき重要な手続きや連絡事項を把握しておくことで、スムーズに対応できるようになります。

死亡診断書・死体検案書の受け取り

親が亡くなったら、まず担当医師から発行される死亡診断書、または死体検案書を受け取ります。この書類は今後の手続きに不可欠ですので、必ず受け取っておきましょう。

近親者への連絡

次に、家族や近親者、親しい友人に親が亡くなったことを連絡します。辛い時期ですが、直接連絡することでサポートを受けることができるでしょう。

葬儀社の選定・依頼

葬儀の準備を始めます。信頼できる葬儀社を選び、葬儀の形式や予算について相談し、適切な手続きを進めます。

遺体の安置

葬儀社と協力して、親の遺体を安置します。自宅や葬儀場、または専門の安置施設を利用することができます。

7日以内にすること

7日以内にすること

親が亡くなってから7日以内に行う手続きは、死亡届の提出や火葬許可証の受け取りといった、法律や行政の規定に基づく重要なものばかりです。これらの手続きを速やかに進めることで、後々のトラブルを避けることができます。ここでは、7日以内に行うべき具体的な手続きを説明します。

死亡届の提出

親が亡くなったら、7日以内に市役所に死亡届を提出します。死亡診断書と一緒に提出することで、正式に死亡が登録されます。

火葬許可証の受け取り

死亡届を提出後、市役所から火葬許可証を受け取ります。この許可証がなければ火葬を行うことができません。

10日以内にすること

10日以内にすること

親が亡くなって10日以内にすることは、主に年金関係の手続きです。迅速に行うことで、後々のトラブルを避けることができます。

年金受給停止の手続き

親が年金を受給していた場合、年金事務所に連絡して10日以内(国民年金は14日以内)に年金受給停止の手続きを行います。これにより、不要な支給が停止されます。

14日以内にすること

14日以内にすること

親が亡くなってから14日以内に行う手続きも多く存在します。これらの手続きは、健康保険や年金などの公的サービスに関連するものが中心で、適切に進めることで後々の混乱を防ぐことができます。

国民健康保険被保険者証の返却

親が国民健康保険に加入していた場合、保険証を市役所に返却します。返却することで、保険の無効化が完了します。

後期高齢者医療被保険者資格喪失届の提出

後期高齢者医療制度に加入していた場合、資格喪失届を区役所・総合支所の後期高齢者医療制度担当課に提出します。これにより、医療保険の適用が停止されます。

介護保険被保険者証の返却

介護保険証を市役所に返却します。これも、保険の無効化のために必要な手続きです。

国民年金受給権者死亡届の提出

国民年金を受給していた親が亡くなった場合、年金事務所または年金相談センターに受給権者死亡届を提出します。これにより、年金の受給が正式に停止されます。

世帯主の変更届

親が世帯主であった場合、新しい世帯主を市役所に届け出ます。これにより、住民票の記載内容が更新されます。

その他、期限のある手続き

その他、期限のある手続き

親が亡くなった後には、さまざまな手続きが待っています。中でも、一定の期限内に済ませなければならない手続きが多く存在します。これらの手続きを遅延なく行うことで、後々のトラブルを避けることができます。ここでは、各手続きの期限と内容を詳しく見ていきましょう。

相続放棄・限定承認(3ヶ月以内)

相続の放棄や限定承認を行う場合、親が亡くなってから3ヶ月以内に家庭裁判所に申請します。

所得税の準確定申告(4ヶ月以内)

親の死亡後、4ヶ月以内に、被相続人の死亡当時の納税地の所轄税務署にて準確定申告を行います。これにより、未払いの所得税を精算します。

相続税の申告(10ヶ月以内)

相続税が発生する場合、親が亡くなってから10ヶ月以内に税務署に申告し、納税を行います。

遺留分侵害額請求(1年以内)

遺留分侵害があった場合、親が亡くなってから1年以内に遺留分侵害額請求を行います。話し合いが平行線のまま決着しないようであれば、家庭裁判所に遺留分侵害額の請求調停を申し立てます。

死亡一時金・寡婦年金の請求(2年以内)

親が加入していた保険や年金から、死亡一時金や寡婦年金を請求します。申請期限は2年以内です。

葬祭費・埋葬費の請求(2年以内)

健康保険や共済組合から支給される葬祭費や埋葬費を請求します。これも2年以内に手続きが必要です。

高額療養費の還付請求(2年以内)

医療費が高額になった場合、健康保険からの還付を2年以内に申請します。

生命保険金の請求(3年以内)

親が生命保険に加入していた場合、保険金を3年以内に生命保険会社に請求します。

不動産の相続登記(3年以内)

親の不動産を相続する場合、3年以内に法務局にて相続登記を行います。

遺族年金・未支給年金の請求(5年以内)

遺族年金や未支給の年金がある場合、年金事務所または年金相談センターにて5年以内に請求手続きを行います。

相続で必要な手続き

相続で必要な手続き

親の相続に関する手続きは多岐にわたります。相続人の確定から財産の調査、遺言書の確認、遺産分割協議、相続登記まで、一連の流れを理解して進めることが大切です。

相続人の調査

法定相続人を確定するために、故人の戸籍謄本や除籍謄本を取り寄せ、相続人を調査します。

相続財産の調査

故人の所有していた財産や負債を明確にするために、預貯金、不動産、株式、保険など全てをリストアップします。

遺言書の有無の確認

遺言書があるかどうかを確認します。故人の周囲の人や、故人が依頼していた専門家や知人、法務局に尋ねて遺言書を探すのが一般的です。遺言書があれば、その内容に従って相続手続きを進めます。

遺産分割協議

相続人全員で遺産分割について話し合い、合意を得た内容を「遺産分割協議書」としてまとめます。

相続登記

不動産が含まれる場合、遺産分割協議書に基づいて法務局にて不動産の名義変更を行います。

よくある質問(FAQ)

よくある質問(FAQ)

親が亡くなった際に、多くの方が抱える疑問について回答します。ここでは、具体的な質問とその回答をまとめました。

親が亡くなったら何日休む?

労働基準法では親の死亡に伴う休暇についての規定はありませんが、多くの企業では慣例的に3日から7日の忌引休暇を認めています。

親が亡くなったら銀行口座はどうなりますか?

親が亡くなった後、その名義の銀行口座は凍結されます。相続手続きが完了するまで、口座からの引き出しや振り込みができなくなります。そのため、葬儀費用に親の預貯金を充てたい場合は、事前に預金を引き出しておく、生命保険に加入してその保険金を葬儀費用に充てるといった対策をしておくことが必要です。

親が亡くなったら相続人は誰ですか?

法定相続人は民法で定められた順序に基づきます。配偶者、子供、親、兄弟姉妹の順で相続権が発生します。

親が亡くなった時の香典は?

香典は葬儀に参列する際に持参するお金で、一般的には葬儀の費用の一部をカバーする目的で贈られます。

親が亡くなった時にもらえるお金は?

親が亡くなった場合に遺族が受け取れるお金には、死亡保険金、遺族年金、死亡退職金などがあります。また、死亡一時金や葬祭費を受け取ることもできます。

まとめ

親が亡くなった際には、感情的な負担に加え、多くの手続きが必要となります。この記事では、亡くなった直後から期限内に行うべき手続き、相続に関する手続き、よくある質問について詳しく解説しました。計画的に手続きを進めることで、スムーズに対応できるようになります。本記事が、少しでもお役に立てれば幸いです。

著者:葬儀のデスク編集部
葬儀のデスク編集部
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