訃報への返信はメールやLINE(ライン)でも大丈夫?関係性別に注意点や文例を解説

投稿:2022-01-27
訃報への返信はメールやLINE(ライン)でも大丈夫?関係性別に注意点や文例を解説

スマホが普及したことでメールやLINE(ライン)等のSNSで訃報の連絡がくることも増えました。メールやLINEは手軽に連絡を取ることができる便利なツールですが、人の死を知らせる訃報の返信内容はよく考えなければいけません。 

訃報への返信は様々なマナーがあり、知らずに送ってしまうと失礼になってしまったり、相手を傷つけてしまう可能性もあります。

そうならないためにも、訃報に返信する際のマナーや注意点を知っておきましょう。

友人や会社、ビジネス先、親戚までの訃報の返信方法や注意点、文例を関係性別に解説します。

訃報の返信方法のマナーとメールやLINE(ライン)での返信方法を解説

手紙や電話ではなく、日常的に連絡を取る手段としてメールやLINE(ライン)が使われるようになりました。

人が亡くなったことを知らせる「訃報」。かつては電話を使って口頭で伝えるのが一般的でしたが、現在ではメールやLINEで訃報の連絡をすることも増えてきました。

メールやLINEなどは「略儀(略式)」の連絡方法です。もし、お悔やみの連絡がメールやLINEで届いた場合、どう返信していいのか迷う方も多いのではないでしょうか。

訃報の返信方法や気をつけるべきポイントを解説します。

訃報の返信はメールやLINE(ライン)でもOK、電話や手紙でなくても良い

結論から言うと、訃報の連絡を受けたら「LINE(ライン)」などの通話アプリ、メールなどで返信しても問題ありません。 

しかし、メールやLINEは「略儀(略式)」の連絡方法とされているため、相手によっては控えた方が良いケースもあります。

例えばLINEやメールなどのお悔やみメールへの対応をする場合、友人や親戚などの親しい間柄、または普段から連絡を取り合っている上司や同僚などであればなんの問題もありません。 メールやLINEでお悔やみの気持ちを伝えましょう。

一方、会社の取引先など、ビジネス間のやり取りがある相手にはLINEやメールでの訃報返信には十分注意が必要です。 FAXや電話で訃報がきたのであれば、それに応じた対応をした方が良いです。

連絡方法は関係性などによって適切な方法が変わります。都度、確認するようにしましょう。 

また、訃報の返信をする際には言葉の使い方も気をつけなければいけません。 人が亡くなった時に使ってはいけない「忌み言葉」や、宗教宗派によって使ってはいけない言葉もあります。故人の敬称も生前とは違うので注意しましょう。

 訃報に返信するときの基本的なメールの例文

では実際に訃報を返信するときの基本的なメールの例文をご紹介します。今回は相手方の父親がなくなった場合です。

この度はご尊父様の訃報に接し、大変驚いております。
心身ともに大変な時かと思いますが、体にはどうかご自愛ください。
まずは略式ながらメールにてお悔やみ申し上げます。

お悔やみのシーンで用いられる敬称

訃報の返信際、故人の敬称も生前とは違うものを使用します。

例えば母の場合は「ご母堂様(ごぼどうさま)」。父の場合は「ご尊父様(ごそんぷさま)」となります。

妻の場合は「ご令室(ごれいしつ)」、夫の場合は「ご主人様」となるため、関係性の敬称はとくに注意しましょう。 

そのほかの敬称は、こちらの記事でご確認ください。

避けるべき忌み言葉や重ね言葉を知っておこう

忌み言葉とは葬式などの人が亡くなった場面で避けるべき言葉、使ってはいけない言葉のことを指します。 

重ね音葉は「たびたび」「重ね重ね」などの同じ言葉を続けて使う日本語表現のことです。

「不幸を繰り返す・・・」という連想ができてしまうため、人が亡くなったことを伝える訃報の返信では不適切とされています。 

「重ねて」や「続いて」なども同じく不幸を連想させる言葉のため、訃報の返信には使いません。ちなみに「結婚式」などの冠婚葬祭全般で使用してはいけない言葉です。

そのほかには「数字」にも気を付けなければいけません。 例えば「4」は「死」を連想させてしまうと言われています。同じように「 9」は「苦」をイメージしますので不吉な数字とされています。 

数字を使うことはあまりないかと思いますが、覚えておくと良いでしょう。 

細かいマナーはあるものの、不幸を連想させるような言葉、離別を想起させるような言葉はお悔やみメールの返信では使用しないと覚えておくと良いです。

宗教や宗派に合わない言葉は使わない

故人や故人の親戚、家族が信奉している宗教宗派によって、使ってはいけない言葉もあります。

例えば仏教の場合は「浮かばれない」「迷う」などがタブーです。

キリスト教の場合は「冥福」「供養」「往生」など。仏教の場合は「ご冥福をお祈りしています」と返信する人も多いかと思いますが、相手がキリスト教である場合は使いません。

第三者が死因を尋ねるのはマナー違反

訃報が届いた際、故人の死因などが気になる人もいるかもしれません。それでも第三者が遺族に「死因」を尋ねるのはマナー違反です。

伝えても良いと遺族が判断すれば、向こうから伝えてくれるでしょう。故人の死に関する話題をこちらからするのは控えた方が良いです。

 
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著者:葬儀のデスク編集部
葬儀のデスク編集部
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