骨壷がお墓に入らなくなった時どうすればいいの?さまざまな対応方法を解説

骨壷がお墓に入らなくなった時どうすればいいの?さまざまな対応方法を解説

故人のご遺骨は骨壷に納めた後、骨壷をお墓にある「納骨室(=カロート)」に安置するのが一般的です。

お墓は先祖代々受け継ぐもの。私たちが会ったこともない祖先のご遺骨も納められている場合もあり、お墓に安置できる骨壷の数には限界があります。

では、骨壷を安置することができなくなった場合は、どのような対応をすればいいのでしょうか。

実は、カロートが骨壷でいっぱいになった場合は、一番旧い祖先のご遺骨を土に還し、骨壷を安置できるスペースを作ったり、粉骨したりするなど、様々な形式で供養を行います。

骨壷が入りきらなくなった時の対応を詳しく解説します。

骨壷が入りきらなくなった場合の対処法

お墓の中に納骨する際、骨壷が入らないという事態に見舞われることがあります。骨壷入らなければ、新しいお墓を用意する必要があるのではないかと、悩むものです。

しかし、お墓の中に骨壷が入らない場合でも、新たにお墓を購入せずとも先祖のご遺骨を別の形式で供養するという方法があります。

どのようにすればよいのか、対処法を詳しく解説します。

骨壷はお墓の納骨室(=カロート)に安置する

骨壷は、お墓のカロートと呼ばれる納骨室(納骨棺)に安置します。カロートには、先祖代々受け継いできた骨壷が納められているのです。

近年は、デザイン性が高いお墓が増えていますが、お墓の基本構成は墓石とカロート、そして外柵があるのが一般的。

カロートはお墓の中にある為、外から確認することはできません。納骨式の際に初めてカロートの中を見たという方も少なくないでしょう。

カロートは、一段式、二段式、三段式があり、大きさは地域や各家庭によって異なります。段数が多ければ、それだけ多くの骨壷を納めることができるのです。

骨壷の大きさでも変わってきますが、7寸骨壷なら1段式で4つ程度、2段式なら8つ程度、3段式なら24つ程度納めることができます。

ただし都内ではカロートが狭く、納められる骨壷の数が3~4つ程度ということも珍しくありません。このようにカロートに納められる骨壷の数には限りがあるので、ご遺骨が増えると遅かれ早かれ入りきらくなるのです。

カロートに入りきらなくなった時の対応

それでは、カロートの中に骨壷が入りきらなかった時はどのように対応すればよいのでしょうか。

大きく5つの方法があるので、代表的なものを解説します。

旧い祖先のご遺骨を土に還す

カロートの中に骨壷が入らなかった場合は、旧い祖先のご遺骨から土に還すという方法があります。カロートの床は、全面もしくは一部が土になっていることが多いので、土を掘り、骨壷からご遺骨を出してカロート内部に散骨するのです。

散骨したご遺骨は長い年月を経て、自然に還ります。散骨した後、土をかぶせたり、土を掘らずにそのまま散骨するケースもあります。

ご遺骨を散骨する目安は、33回忌法要もしくは50周忌方法要等の弔い上げのタイミングです。

土に還すことにより骨壷の数が減り、新にスペースができるので、骨壷を安置することができるでしょう。

納骨袋に入れ替える

骨壷から納骨袋に入れ替えるという方法もあります。骨壷よりも納骨袋の方がスペースをとらないので、新たに骨壷を納めることができるのです。

ただし、この方法は一時的なものに過ぎません。納める骨壷の数が多くなれば、再びスペースを確保する必要性がでてくるでしょう。

粉骨をして一つの骨壷にまとめる

ご遺骨を粉骨し、一つの骨壷にまとめるケースも多いです。粉骨することで体積が減り、一つにまとめることでより多くの骨壷を納められます。

中には、ご遺骨を砕いてもいいのかと心配される方がいるかもしれません。粉骨は躊躇われるかもしれませんが、ご遺骨を砕くことは全く問題ないです。

骨壷に収骨する際や海洋散骨、もしくは手元供養する際も粉骨を行うからです。近年では粉骨し、ペンダントにして手元供養する方もいます。大切なのは、故人を偲ぶ気持ちなのです。

他にも、ご遺骨を一つにまとめることに対して抵抗がある方もいるのではないでしょうか。

こちらも粉骨同様問題ありません。骨壷はご遺骨の入れ物にしかすぎないからです。

ただし、遺骨を一つの骨壷にまとめてしまうと後から個別に取り出すことはできません。もし後から取り出す必要があるのであれば、一つの骨壷にまとめるのではなく、粉骨した後更に小さい骨壷に入れるという方法があります。

この場合は、後から個別に取り出すことができます。

ちなみに粉骨は自分で行ってもいいのですが、ご遺骨を砕く作業は精神的にも肉体的にも負担が大きいものです。費用はかかるとしても専門業者に依頼すると精神的、肉体的な負担は無くなりますし、パウダー状になるまで細かく砕けるというメリットがあります。

無理せず専門の業者に依頼しても良いでしょう。

合祀墓(永代供養墓)に安置

三十三回忌もしくは五十五回忌の弔い上げの後、カロートから骨壷を取り出し、ご遺骨だけを合祀墓(永代供養墓)に安置する方法もあります。合祀墓(永代供養墓)とは、寺院もしくは墓の管理者が永代管理するお墓のことです。

他人のご遺骨と一緒に埋葬することになるので、後から取り出すことはできません。しかし、これからもご遺骨を納めるのなら、旧いご先祖様から合祀墓(永代供養墓)に入れるのも選択肢のひとつです。

もしくは分骨して、一部を永代供養することもできます。ご遺骨のカサが減るので、一時的にスペースを確保することができるのです。ただし永代供養には期限があります。無限に安置できるわけではないので注意が必要です。

お墓を改葬する

骨壷がカロートに入らない為、お墓を改葬するケースもあります。お墓の改葬とは、お墓のお引越しのことです。

カロートの床がコンクリートになっていて散骨できなかったり、粉骨が躊躇われたりする時など、家庭によって理由は様々ですが、改装してカロートを広くすることでより多くの骨壷を納めることができるようになります。

カロートの中に骨壷を無限に入れ続けることは物理的に考えて不可能なので、お墓を立て直さなければならないケースもあるのです。

選んだ骨壷が入らなかった時の対応を解説

選んだ骨壷が入らなかった時の対応を解説

選んだ骨壷がお墓に入らないというケースは珍しくありません。

考えられる原因は、地域よる骨壷の大きさの違いが関係します。骨壷の大きさは2寸、2.3寸、3寸、4寸、5寸、6寸、7寸、8寸、尺寸というように様々です。

東日本では全てのご遺骨をいれる為、7寸の骨壷が使われることが多く、一方、西日本ではご遺骨の一部を納めるので、東日本で使われる骨壷よりも小さい2〜6寸が一般的です。

骨壷の大きさに合わせて、カロートも小さくなります。その為、東日本で火葬をした後、西日本のお墓に安置する場合、カロートの中に入らないことがあります。

お墓にご遺骨を安置するには、カロートの床が土であれば散骨したり、粉骨してより小さい骨壷に納めたり、といった対処をする必要があるでしょう。

必要なくなった骨壷は不燃物として処分

粉骨して一つにまとめたり、これまでよりも小さい骨壷に移し替えたりして不要になった骨壷は、各自治体のルールに従い不燃物として処分します。

先述した通り、骨壷は入れ物にしかすぎません。不燃物として処分しても、何ら問題ないのです。処分する時は名前が書かれた部分を砕き、見えないようにしましょう。

とはいえ、骨壷を不燃物として処分するのは抵抗があるという方もいるのではないでしょうか。それであれば葬儀社や石材店、寺院等で処分を請け負っている場合があるので、一度相談してみるといいでしょう。

まとめ 骨壷が入らなくなった場合お墓を建てることなく対処できる

カロートは一段式、二段式、三段式がありますが、納められる骨壷の数には限りがあります。ご遺骨が増えると、遅かれ早かれカロートの中に骨壷が入りきらなくなるでしょう。

カロートの中に骨壷が入らなくなった場合の対処法は下記の通りです。 

  • 33回忌法要もしくは50周忌法要等のタイミングで散骨し土に還す
  • 粉骨して一つの骨壷にまとめるか、小さい骨壷に移し替える
  • 合祀墓(永代供養墓)に安置する

ほとんどの場合、カロートの中に骨壷が入らなければ、散骨したり、粉骨したりすることで対処することができます。新たにお墓を建てずに済むことが多いです。

対処法は様々あるので、ご家族とよく相談し、ご自身の状況に最も合う方法を選びましょう。

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