法事(法要)における平服とは?男性女性別の着方とマナーを解説

投稿:2021-11-28
法事(法要)における平服とは?男性女性別の着方とマナーを解説

平服?喪服?法事での服装マナー

法事によっては平服で行くべきか、喪服で行くべきか迷ってしまうこともありますが、主催者側と参列者で服装に違いがあるので注意が必要です。

初七日、四十九日、百箇日、一周忌、三回忌、七回忌以降にふさわしい法事での服装マナーを確認していきます。

初七日は準喪服が基本

初七日は、亡くなった日から7日目に行われる法要で「しょなぬか」「しょなのか」と読み、喪主や遺族は正喪服または準喪服を着用します。男性はブラックスーツ、女性はブラックフォーマルがふさわしいでしょう。参列者は男女ともに準喪服で良いとされています。

四十九日は準喪服で参列

故人が亡くなって49日目に行われる法事を四十九日(しじゅうくにち)といい、亡くなった日を1日目と数えて48日後に執り行われます。

喪主・親族側、参列者ともに準喪服がふさわしい服装ですが、遺族側に「平服でお越しください」と言われた際は、黒・紺・グレーなど落ち着いた色合いのスーツが無難です。

男性はレギュラーカラーの白シャツ、女性はダークカラーのインナーなどを合わせると良いでしょう。

百箇日は準喪服か略喪服(平服)で参列

故人が亡くなって100日目に行う法事を百箇日(ひゃっかにち)と呼びます。百箇日法要は、「卒哭式(そっこくしき)」とも呼ばれ、大切な人との永遠の別れから100日経ったことで、泣き叫ぶほどの悲しみから卒業するという意味が込められています。

喪主・親族側の服装はブラックスーツやダークスーツなどの準喪服が一般的で、このとき男性は白シャツ以外の小物はすべて黒のものを身につけるのがマナーです。

女性は黒か濃紺、グレーなど地味な色合いのワンピースやスーツ、アンサンブルが好ましいです。スーツに合わせるブラウスやカットソーは白など明るい色味は避けましょう。 

一般参列者は親族側より服装の格を下げることが大切ですので、略喪服または地味な平服で良いとされています。男性ならばダークトーンのスーツやジャケットにパンツに白シャツ、ネクタイも極力地味なものを選びましょう。

女性の平服の定番は、黒・紺・グレーのワンピースやスーツ、アンサンブルです。スーツのインナーは黒のものがなければ白いブラウスでも構いません。夏場は半袖でも構いませんが、なるべく露出の少ない五分袖程度にとどめておくと上品でしょう。

一周忌~三回忌は準喪服が基本

喪故人が亡くなって満1年の「一周忌」と、2年目の命日に行う「三回忌」の法要は、四十九日の次に大事な法要です。 

親族は準喪服を着用します。参列者も、平服でお越しくださいと言われない限りは準喪服の着用が良いでしょう。

七回忌以降は黒のほかグレーや濃紺など地味な色合いの平服でOK

故人の命日から節目にあたる、七回忌、十三回忌、二十二回忌、二十七回忌、三十三回忌と、七回忌以降は親族のみで法要を行うケースも多くなります。 

七回忌以降は親族、参列者ともに平服で良いとされていますが、やはりここでも黒・紺・グレーなどの地味な色合いのスタイルを心がけ、華美な印象にならないことが大切です。

法事における平服とは捉え方に注意が必要

法事における平服とは、正喪服や準喪服より格式の下がる略喪服のことを指します。どのような服装で法事に行けばよいか迷ったら、以下の3つのポイントを抑えて参列するとよいでしょう。

  • 法事における平服とは普段着やカジュアルな服装という意味ではなく、地味な色合いの略喪服のこと。
  • 参列者は百箇日と七回忌以降は平服(略喪服)で、それ以外は準喪服で行くと安心。
  • 法事の際、親族から「平服でお越しください」と案内があった場合、一般参列者は親族側より格式を下げた服装にする必要があるため、素直に平服(略喪服)で参列して良い。

男性も女性も「平服」の捉え方には十分注意し、ドレスコードやマナーを守って、故人を偲ぶ思いと親族をねぎらう気持ちを伝えましょう。

著者:葬儀のデスク編集部
葬儀のデスク編集部
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