納骨式とは|施主である場合の流れや費用、参列者である場合の服装やマナーなど全部解説します

納骨式とは、火葬場で荼毘に付されたご遺骨をお墓に納める際に執り行われる儀式です。

ご家族が亡くなるとお通夜から葬儀・告別式、法要と儀式が続きますが、納骨式はそのお葬式の流れの締めくくりとなる大切な儀式といえます。

しかし納骨式は一般的にはご家族や親しい親族のみでおこなわれることが多く、参列した経験を持つ方もあまり多くはないかもしれません。

お葬式の締めくくりとも言える「納骨式」とはいったいどのような儀式なのでしょうか。

施主として納骨式を取り仕切る際の必要な手順やマナー、必要な費用など。また縁者として参列する際の準備やマナーなど、納骨式に関する様さまな事柄を詳しく解説します。

納骨式の前に準備をしっかり整えて当日慌てないですむよう、参考にしてみてください。

納骨式とは葬儀のあと遺骨をお墓や納骨堂に納める儀式のこと

「納骨」とは、荼毘に伏されて骨壺に納めた遺骨をお墓などに納めることです。家族や親族が揃い僧侶などをお招きして読経し弔っていただく儀式を納骨式と呼びます。

納骨式は歴史的には比較的新しい儀式です。今では納骨は、火葬の上骨上げをして遺骨を納めた骨壺を納めるのが一般的となりました。
しかし、火葬の風習そのものは古来よりありましたが、明治時代に入るまではご遺体を火葬にする比率は30%程度であったと言われています。

納骨とは、荼毘に伏されて骨壺に納めた遺骨をお墓などに納めることであり、家族や親族が揃い僧侶などをお招きして読経し弔う儀式が納骨式です。
納骨式は歴史的には比較的新しい儀式というのは知っていましたか。全国的に習慣として根付いたのは戦後とされています。

納骨は、火葬の上骨上げをして遺骨を納めた骨壺を納めるのが現代では一般的。しかし、火葬の風習そのものは古来よりありましたが、明治時代に入るまではご遺体を火葬にする比率は30%程度であったと言われています。

江戸時代まではむしろ土葬が一般的でしたが、明治時代に入り公衆衛生などの観点から火葬が推奨されるようになりました。

火葬炉も整備されたために、特に都市部を中心に火葬が一気に普及します。現在ではほとんどの葬儀が火葬式となり、自治体によっては土葬などを禁じる条例が制定されている場合もあります。

現代では一般的となった火葬後の納骨ですが、実は納骨式自体は必ず行わなければならない儀式というわけではありません。

納骨の種類にはお墓、納骨堂への納骨に加えて樹木葬などの新しい方法も

 納骨は一般的にはお墓に行うものですが、最近では一般墓だけではない様々な納骨方法が選ばれるようになってきました。

一般的なお墓への納骨

一般墓には墓の下部にカロートと呼ばれるお骨を収納するスペースがあります。菩提寺が決まっている家では、お墓のカロートに先祖代々の複数の骨壺が治められています。

納骨堂に納骨

納骨堂とは、一つの建物内に複数の遺骨を納めるスペースがある施設です。マンション形式の墓地と言えばわかりやすいかもしれません。

本来はお墓を用意するまでの一時預かりのような施設でしたが、少子化の進行などにより特に都心部などでは、従来のお墓に代えて納骨堂の利用が増加しています。

納骨堂に納骨する場合は、納骨式も家族のみで簡素に執り行う傾向にあります。

その他の納骨方法

一般墓あるいは納骨堂への納骨も基本的には仏教式の葬儀の流れとなります。最近では、宗教にこだわらない新しい形態の納骨を選択される方も増えています。

代表的な方法の一つが樹木葬です。樹木葬はお墓の代わりに樹木を植え、その土の中に遺骨を埋めるようにします。

もう一つが散骨です。散骨とは遺骨を埋葬するのではなく、海などに遺骨を撒いて自然の中に帰っていただくという方法です。

いずれも、宗教にとらわれない方法なので従来の納骨式は行われず、変わって植樹や散骨のセレモニーが行われます。

納骨式を行う意味

日本では、実際には戦前までは多くの地域で土葬の習慣が残っていました。土葬の際には、お墓まで葬列をなして親族で向かいご遺体を納めた棺を埋葬する「野辺送り」が葬儀の中心とされていました。

僧侶に読経していただき、棺を埋葬するまでの流れがお葬式となるのです。土葬の頃のお葬式の流れで言えば、納骨式はお葬式の流れの最後の仕上げと言えるのかも知れません。

納骨式の施主である場合

家族が亡くなることはとても悲しいことです。しかし、家族が亡くなって施主となった際には、お通夜から葬儀、初七日法要など手配しなければならない儀式は数多くあります。そして、その納骨式は故人のご冥福を祈る儀式の締めくくりとも言えます。

施主として納骨式を執り行う際の準備すべき事や流れ、一般的な費用など詳しく解説します。

納骨式はいつどこで行う?知っておきたい納骨式の知識

納骨式を執り行う時期に関しては明確な決まりごとはありません。しかし、多四十九日法要に合わせて行う場合が比較的多いと言われています。

仏教の考え方では、人は亡くなると7日ごとに裁きを受けます。最初の裁きの日が初七日に当たります。そして、7回目の裁きに当たる四十九日に極楽浄土に行けるかどうかの裁きが下されます。

そのため、四十九日の法要をもって、ご位牌も白木の仮位牌から本位牌に代えられ、祭壇も後飾り祭壇(中陰壇)からご仏壇に置き換えられます。そして、この四十九日法要をもってご家族も忌明けとなります。

この忌明けとなる四十九日法要に合わせてお墓や納骨堂にご遺骨を納めるのです。ただ、四十九日法要に関しては、同じ仏教の中でも宗派によって考え方に違いがあります。

また、必ずしも四十九日のタイミングにこだわらず、たとえば一周忌法要の際に行う場合もあれば、火葬をおこなった当日に納骨式を行う場合もあります。

納骨式のタイミングは残されたご家族で相談し、最適の時期で行えば問題はないのです。

納骨式を行う前に準備すること

納骨の前にお墓もしくは納骨堂などの納める施設を準備することは当然ですが、それ以外にも納骨式を施主として執り行うためには以下のような事前準備が必要になります。

埋葬許可証を市区町村で取得

市区町村の役所に死亡届を提出した際に「死体埋火葬許可証」が発行されます。その許可証に実際に火葬が終了した後に押印されたものが埋葬許可証となります。

埋葬許可証は、納骨の際に霊園、納骨堂などの管理者に提出する必要があります。通常は火葬場でお骨と一緒に発行されますので実際に納骨するまでは紛失しないように気を付けて保管しておきましょう。

墓地使用許可証は霊園で必要

埋葬許可証と同時に役所から発行されます。霊園などを利用する際には必要になります。

塔婆、卒塔婆は事前の確認を

お墓の横などに建てられている細長い板を見たことがあると思いますが、これを塔婆あるいは卒塔婆と呼びます。

卒塔婆は古代インドの「ストゥーパ」という言葉が語源で、戒名、命日、経文などが記されています。

塔婆を建てること自体が善とされ、故人の供養となるとされています。一般のお墓には塔婆立てが用意されていますので、納骨の際に立てるようにします。

納骨堂などではスペースの関係で塔婆を建てられない場合が多いので、事前に納骨堂の管理者に相談をしてください。

僧侶の手配

寺院に付属する墓地などでは納骨式の読経をその寺院の僧侶に行っていただけますが、霊園や寺院が運営していない納骨堂などを利用する際には別途僧侶を手配する必要があります。

葬儀をお願いした葬儀社や霊園・納骨堂の管理者等に相談すればご紹介いただけるでしょう。

祭壇、お花、お供え物

納骨式を行う際には、お墓の前に祭壇を設置しお花、供物をお供えします。祭壇などは多くの場合は霊園でお借りできるので事前に相談をしましょう。

寺院や霊園によっては全て揃えていただける場合もありますので事前の相談をおすすめします。

また、納骨堂などではお供え物に決まりごとがある場合も考えられますので、こちらも事前の確認が必要です。

納骨式に参列する方への連絡

納骨式の参列者の範囲は特に決まりごとはありません。

ご家族のみで行う場合もありますし、故人と縁の深かった親族や知人に参列をお願いする場合もあります。

会食の手配

納骨式が終了したら参列者で会食を行います。一般的には読経いただいた僧侶にも会食にはお招きします。

参列人数が決まった時点で会食への参加もお願いし、事前に会食会場での席順なども決めておけば当日の進行はスムーズに行えるでしょう。

席順は、上座に僧侶、その横には施主が座り、以降故人と縁の深かった方から順番に着席します。

納骨式の費用と相場 金額は実際どれくらいかかる?

実際に納骨式を執り行う施主にとっては、必要な費用や相場などはとても気になるところです。納骨式に関わる主な費用相場を簡潔にご紹介します。

霊園業者にかかる費用

霊園などで納骨式を行う場合、事前に墓地の契約が完了しているのであれば当日は特に費用は発生しません。

たたし、霊園内の法要部屋や待合室などを使用した場合には別途費用は発生します。一般的には1万円~3万円程度が相場です。

僧侶にかかる費用

納骨式で読経をあげていただいた僧侶への謝礼は「お布施」という形でお渡しします。僧侶へのお布施には明確な決まりはありませんが、一般的には3万円~5万円程度が相場です。

また、納骨式への移動費用としてお車代をお布施とは別に5千円~1万円程度お渡ししましょう。

石材業者にかかる費用

納骨式で石材業者にお願いする内容は二つあります。一つは墓誌への刻印です。墓誌とは埋葬される故人の戒名や俗名、没年、享年などを刻印した石盤であり、費用相場は4万円程度です。

そしてもう一つは、納骨するためにカロートの入り口を開けていただく作業です。費用相場は1万円~3万円程度です。

参列者にかかる費用

参列者に対してかかる費用としては、納骨式の後に行う会食の費用があります。霊園の近くのホテルやレストランなどの会場で行う場合には、費用相場は参列者一人当たり5千円~1万円程度が見込まれます。

万一、参列者が多忙のため会食に参加できないのであれば、同様の金額を「御膳料」としてお渡しするのがマナーです。

納骨式当日の流れと進め方 施主挨拶から納骨、読経、会食まで

納骨式の実際の流れは以下のような手順になります。

1.施主挨拶

喪主が遺族を代表して葬儀や法要を執り行う方に対して、施主とはお布施を行う方という意味になります。

四十九日法要後の忌明け以降で納骨式を行う場合は喪主が代表となっている場合でも施主と呼ばれるようになります。

納骨式の最初に施主から参列者へのお礼を述べたうえで遺族の近況などを交えて挨拶を行います。

2.読経、納骨

施主の挨拶の後に僧侶の読経が始まり、石材業者の方にカロートの入り口を開けていただき納骨を行います。

3.お焼香 

納骨終了後に、施主から順番にお焼香を行います。焼香の手順などは同じ仏教でも宗派によって違いがあります。

4.終了

参列者がお焼香を済ませたら、僧侶の読経が終わるのを待って納骨式は終了です。

5.会食

会食の会場はできるだけ納骨する霊園に近いレストランやホテルなどの施設を選び、移動の時間があまりかからないように心掛けます。

予約の際には納骨式後の会食であることを会場側に事前に伝えておけば、配慮もいただけて安心です。僧侶もお誘いしますが、遠慮された場合には御膳料をお渡しするようにします。

納骨式の参列者である場合

家族や親しい親族の納骨式参列の案内をいただく事もあるのではないでしょうか。

納骨式に参列する場合に気を付けるべき服装や持ち物などに関して簡潔にご説明します。

納骨式に参加する際は必ずしもスーツでいかなければいけないわけではない

納骨式に参列する場合の服装は、納骨式が行われる時期によって違いがあります。

四十九日法要より前に納骨式を行い場合には、忌中ということもあり喪服の着用がマナーとなります。

四十九日以降の忌明けに行われる納骨式では、必ずしも喪服の着用は必要ありません。

家族や親しい親族のみで執り行われるのであれば、ダークカラーのスーツあるいは平服であっても派手なカラーなどを控えれば問題はありません。

数珠やお供えものなど納骨式に持っていくもの

納骨式に関しては、お花やお供えは施主が用意しますので、数珠などを持参すれば参列者が用意するものは特にありません。

納骨式にも香典は必要? 

納骨式の際にも香典は持参するように心掛けましょう。納骨式と同時に法要が営まれる場合には法要の相場に合わせて、四十九日以降で納骨式のみの場合には少なめに5千円~1万円程度が香典の相場となります。

【まとめ】当日慌てないでよいように納骨式の準備はしっかりとしよう

納骨式は実際に身内に不幸が起こらない限りはあまり意識する儀式ではありません。

しかし、いざ納骨式を執り行うあるいは参列する場合にも慌てることのないように最低限の準備やマナーを知っておくことはとても大切です。

施主として納骨式を執り行う場合には、以下準備や手配が必要です。

  • 事前にお墓あるいは納骨堂などの納める場所を用意する
  • 納骨式の時期を家族と相談して決定する
  • 埋葬許可証などの必要書類を揃える
  • 僧侶や塔婆などの必要な準備を行う
  • 参列者への事前の案内と会食などの会場を手配する

納骨式に参列する場合には、以下マナーに気をつけてください。

  • 服装は四十九日前ならば喪服を、以降であればスーツ以外の平服でも問題はない
  • お花やお供えの持参は不要
  • 香典は少なめの額で持参する

施主として執り行う場合も、参列する場合も当日になって慌てないように事前の知識として知っておけば安心ですね。

リメンバーフォト【ピリオド.】|終活や記念の品に大切な写真を

おすすめの記事