開眼供養の費用は5万円からが相場|開眼供養の準備と進め方を徹底解説

開眼供養の費用は5万円からが相場|開眼供養の準備と進め方を徹底解説

開眼供養(かいげんくよう)とは、本位牌や墓石、仏壇に魂を宿し、礼拝の対象とするための法要です。

新しく仏壇やお墓を購入した時や、白木の位牌から本位牌へ差し替えるタイミングに行うもので、一般的には四十九日法要や納骨式とあわせて行います。

開眼供養だけを行う場合のお布施は3万円〜5万円が相場ですが、各種法要を一緒に行う場合は、相場の1.5倍~2倍程度多めの金額を包むのが一般的です。

また、お布施だけでなく、お車代や御膳料が必要な場合もあります。

開眼供養に必要な費用に加え、行う意味や準備の手順、正しいマナーについてわかりやすく解説します。


開眼供養は仏壇やお墓を購入したときに営む法要

開眼供養では仏壇やお墓を購入したときに営む法要でもあります。その意義と必要なケース、流れを解説します。

魂入れ、お性根入れとも言われる法要でモノに魂を宿す

仏壇や墓石、位牌を新しく購入した際は、その形あるものに魂を宿す必要があります。

その魂を宿すための法要が、「開眼供養」です。

この開眼供養を行わないと、仏壇や墓石、位牌はただの「モノ」であると考えられており、開眼供養を行って、はじめてそこに魂が宿り礼拝の対象になるとされています。ただし、仏壇の場合は、仏壇に魂が宿るのではなく、本尊や位牌に宿ります。

もともと開眼には仏の目を開くという意味があります。仏像も目を入れる前は人間が造った像に過ぎず、最後に目を書き込むことで仏像になり祈りの対象となるのです。

開眼供養では、僧侶の読経により。安置している仏壇のご本尊や位牌の目を開くことで、霊験(れいげん)が宿るとされています。霊験とはお祈りすることで神仏が示す、不思議な利益や験のことです。

開眼供養は眼を描き込む行為を重視する仏教の教えが儀式化し、日本中に広がり定着していった仏教の歴史の産物なのです。

そのような背景から開眼供養は別名「魂入れ」や「お根性入れ」と呼ばれることもあります。

開眼供養を行うタイミング

開眼供養を行う機会は意外に多く、以下のタイミングで行います。

  • 白木の位牌から本位牌へ差し替える時
  • 初めて仏壇を購入した時
  • 引越しで仏壇の設置場所を移動する時
  • 同じ屋内で、別の部屋に仏壇を移動する時(同じ室内で移動する場合は必要あません)
  • 新しくお墓を建てた時
  • お墓を改修した時

新しく仏壇やお墓を購入するタイミングは、新しい仏のためであるケースが多いので、四十九日の法要や納骨式、一周忌の法要で行われることが一般的です。

参列者が集まりやすい日取りで行うのがいいでしょう。ただし、四十九日法要は忌日が開ける前に行わなければいけないので、注意が必要です。

葬儀後に祭壇に飾られるのは白木の位牌ですが、四十九日をもって故人の魂は本位牌へとうつされます。本位牌とは仏壇に安置する、没年月日・戒名・俗名・享年(数え年)などが記された位牌のことです。白木の位牌は開眼供養を行うことで魂が本位牌にうつり、ただの白木に戻った後、菩提寺へと納められます。

また仏壇購入時は、仏壇ではなく中の本尊や位牌に開眼供養を行います。仏壇の一部買い替えの場合は、開眼供養の対象外のものである可能性もありますので、対象のものかどうかを確認しましょう。

宗派によっては開眼供養を行わない

浄土真宗では宗派の考えから、そもそも位牌を準備することはありません。開眼供養は行わず、代わりに御移徙(ごいし、おわたまし)と呼ばれる慶事の法要を行います。

なぜなら、浄土真宗においては死後、故人がすぐに成仏し極楽浄土に行ける概念があるので、魂が宿った位牌を安置し故人の成仏を祈って供養する必要がないためです。

開眼供養にかかる費用とその準備

開眼供養にかかる費用の相場は3万円〜5万円

開眼供養や葬儀などで読経や戒名を頂いた際に、僧侶にお布施としてお礼を渡します。

開眼供養のお布施の相場は、3万円〜5万円です。その他にもお車代や御膳料が必要な場合もあり、以下が相場です。

  • お布施:3万円~5万円程度
  • お車代:5千円~1万円程度
  • 御膳料:5千円~1万円程度

あくまで目安の金額なので、事前に会場や食事内容等確認しておくと安心です。

お布施の表書きは、宗教によって変わってくる場合もあるので、不安な場合は「御礼」としておくと間違いがありません。

御膳料については僧侶が食事会に参加されるかされないかでも対応が変わりますので、事前に予定を聞いておきましょう。

食事会に参加される場合は、食事の時に「お布施」と「お車代」だけで結構です。一緒に返礼品と酒の小瓶を渡すこともあります。

食事を遠慮される場合は「お布施」と「お車代」の他に「御膳料」も添えて、法要が終わった時点で渡し、続いて返礼品を渡します。

お布施は小さなお盆の上に載せお持ちしますが、なければ袱紗などで包み、渡す時に袱紗から出してください。

そして僧侶から見て表書きが上に来るようにまわして渡すのがマナーです。

開眼供養のみを行う場合のお布施のマナーを解説

開眼供養のみを行う場合のお布施のマナーは以下を参考にしてください。

  • 袋: のしなしの金封
  • 水引:紅白の結び切り、紅白のあわび結び
  • 表書き(例):開眼御礼、開眼供養御礼、御入魂御礼
  • 金額相場:3万円~5万円

開眼供養と法要を同日に行う場合のお布施のマナーを解説

開眼法要と法要を同日に行う場合には、お布施は相場の1.5倍~2倍程度の額を包むのが一般的で、お布施は別で用意します。開眼供養は慶事、その他の法要は弔辞のためです。

開眼供養用のお布施(慶事)

  • 袋:白封筒
  • 水引:黒白または双銀結び切り
  • 表書き:御布施
  • 金額相場:開眼供養金額の1.5倍~2倍程度

法要用のお布施(弔事)

  • 袋:白封筒
  • 水引:なし
  • 表書き:御布施
  • 金額相場:3万円~5万円

「御車代」と「御膳代」(表書きも同様)は白い無地の封筒を使い、上部中央に書きましょう。

開眼供養に必要なもの

開眼供養に必要なものは以下です。

  • 仏壇をはじめとした仏具一式 
  • 位牌
  • 朱ロウソク(開眼供養は慶事となるため、白ロウソクではありません)
  • 餅 
  • 赤飯
  • 海の幸(乾燥昆布、わかめなど)
  • 山の幸(乾燥シイタケや栗など)
  • 里の幸(野菜や果物など)

お墓で行う場合は、墓地の準備をします。敷地内や墓石の掃除をして清めましょう。

それから棹石には白布を巻き、墓前には祭壇を設け、墓の準備燭台、花立などの法具ならびに供花、供物などを置きましょう。これで開眼供養を行う準備ができます。

開眼供養はどんな服装で行えば良い?

開眼供養は祝いごととされますが、あまりにも派手な色味や装飾品が付いたもの、露出が激しい服は場面に適しているとは言えません。

黒や紺などの落ち着いた色の服に、パールのアクセサリーが無難です。

ただ開眼供養と法要を同日に行う場合は、喪服を着るようにしましょう。事前に必ず確認しておくことが大切です。


開眼供養の準備から参加までの流れを解説

開眼供養を執り行うまでの準備や流れ、開眼供養に参列する場合の準備や当日の運びを解説します。

開眼供養を執り行うまでの準備を解説

主に以下の五点を中心に、詳細を決めていきます。

  • 僧侶への依頼および、日時と場所の決定
  • 参列者への連絡および出欠の確認
  • 会食の手配
  • 引き物の手配
  • お布施の準備

基本的に、場所は自宅か寺院のどちらかになります。

自宅で開眼供養が難しい場合は、ご本尊と位牌を寺院に運び、開眼供養後に自宅の仏壇に戻すことで自宅での供養と同じ扱いとなるのでご安心ください。

寺院との付き合いがない場合は、購入のお店に相談し紹介してもらうか、最近ではインターネットでも供養いただく僧侶を手配することができます。

その他にも僧侶は慶事と弔事ではお召しの袈裟(けさ)が違うので、もし開眼供養と同時に法要を自宅で行う場合は、着替えができる部屋を用意してください。

そして僧侶のお着替えの合間に、次の儀式のロウソクやお供え物の入れ替えも行いましょう。

開眼供養をの当日の流れを解説

当日の主な準備は以下の通りです。

  1. 当日炊いたご飯を仏器(ぶっき)に盛る
  2. 花立てにお花をお供えする
  3. 朱色のロウソクを燈台(とうだい)にたてる
  4. 仏膳に料理を供え、お箸を仏壇の方向に向けて置く
  5. 高月(たかつき)や供物台(くもつだい)に果物やお菓子を供える

続いて、おおまかな当日の流れを紹介します。

  1. 招待客をお迎えします
  2. 僧侶をお迎えします
  3. 僧侶にお茶を出して、少しの時間談笑します
  4. 開眼供養を行います
  5. 参列者にて焼香をします
  6. 席を移動して、会食します

開眼供養に参加する場合に必要なもの

慶事ごととはいえ仏教の行事の一つなので、数珠を持参します。

数珠を共有することは控えた方が良いので、お子さまが同席される時は事前に揃えておきましょう。

香典をお渡ししますが、友人の場合3千円から5千円程度、親族の場合だと1万円程度が相場です。

ただ会食に出席する場合は、香典の相場がおよそ2倍になりますので参考にしてみてください。

なお開眼供養だけの場合は、紅白の水引タイプのご祝儀袋を使い、表書きは「御祝」です。

同時に法要もある場合は、不祝儀袋に通常の香典よりやや多めに包めば別途用意する必要はありません。

表書きは「御仏前」が一般的ですが、迷ったら「御香典」としておくとマナー違反にならず安心です。

まとめ 開眼供養は仏様の魂を入れ込む大切な供養

開眼供養は、仏様の魂を入れ、礼拝する対象とするための大切な儀式です。開眼供養のみを行う場合は、総額費用は最低5万円からが相場となります。

あくまで目安になりますので、心配ならお寺の住職や、詳しい年長者に一度相談すると安心です。

故人の成仏をお祈りするのは遺族の務めの一つです。そして、供養や法要は、親族間のつながりを再確認できる貴重な場でもあります。

正しいマナーで供養を行い、スムーズに執り行うことができるようにしましょう。

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