お淋し見舞いとは?地域に根付く通夜の風習、金額相場や定番の品を解説

投稿:2022-01-09
お淋し見舞いとは?地域に根付く通夜の風習、金額相場や定番の品を解説

お淋し見舞いを贈る時気をつけるべきポイント

お淋し見舞いを贈る時気をつけるべきポイント

お淋し見舞いの慣習がない地域の人は、お淋し見舞いを贈る経験はなく戸惑うことも多いでしょう。

香典やお供えものとは違う、お淋し見舞いを贈る際に気をつけるべきポイントを解説します。

お淋し見舞いののしや表書きは「御淋見舞」

現金でない場合でも、品物にのしをつけるようにしてください。包装してもらう際はのしをつけてもらうようお願いします。

通夜に持っていくものなので、弔事用ののしに「お淋し見舞い」「御淋見舞」と書くのが一般的です。

のしの下には自分の名前をフルネームで記載してください。

お淋し見舞いは受付で渡すこと

お淋し見舞いは遺族へのお見舞いのため、遺族に渡したいところ。しかし通夜の際遺族は忙しいため、声をかけるとかえって迷惑になってしまうかもしれません。通夜で受付を担当している方に渡しましょう。

その際気をつけたいのは、お淋し見舞いとして現金を渡す場合は香典とは別に包み、両方を渡すことです。受付の方に表書きが読める向きにして渡してください。

またお淋し見舞いは通夜のみの風習なので、葬儀の際は必要ありません。

その他気をつけるべきこと

お淋し見舞いは限られた地域で守られている風習であるため、分からないこと、不安なことがあった場合、地域の年長者の方に聞くようにしましょう。葬儀社のスタッフに聞いても詳しく教えてくれます。

ありがちなのは、香典と混同してしまうことです。香典とは別に用意するものだということを覚えておきましょう。

お淋し見舞いは通常お返しが必要のないもので、だからこそ金額も少額になっています。遺族に余計な負担をかけないためにも、相場を守って用意してください。

遺族は、香典返しの際にお淋し見舞い分を考慮して用意することが一般的です。お互いに気持ちを示し合う程度に行うのがよいでしょう。

関東の風習「通夜見舞い」と「お淋し見舞い」の違い

「夜伽見舞い(よとぎみまい)」は「伽見舞い(とぎみまい)」とも呼ばれる、千葉県周辺での通夜の風習です。

通夜の際に寝ずの番をする親族に食べ物や飲み物を差し入れることですが、お淋し見舞いとは違うのは、差し入れする人が自分たちもその場に集まり飲食を共にするという点です。

とはいえ、すべての人が朝まで一緒に寝ずの番をするのは難しいため、現金だけ渡すケースも多くなっています。

「通夜見舞い(つやみまい)」の風習があるのは、関東の東部、福岡県の一部の地方です。通夜見舞いという名前ですが、これは生前故人のお見舞いにいけなかった際にお見舞いの代わりとして包むものです。

通夜見舞いとして用意するのは、現金か遺族が手軽に食べられる軽食。現金の場合はのし袋が必要ですが、軽食の場合はのしはいりません。

似ているようで微妙に違う風習ですが、どちらにしても香典とは別であることは同じです。

まとめ|遺族の悲しみに寄り添うお淋し見舞い

お淋し見舞いは一手間増えてしまう風習ですし、慣れてない方は戸惑うこともあるでしょう。

しかし、大切な家族を亡くした遺族に対して思いやりを示すためのものなので不義理がないよう用意したいものです。

遺族のために用意するからこそ、励ましたい慰めたい人に直接届くものを贈れることも利点といえます。

著者:葬儀のデスク編集部
葬儀のデスク編集部
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