位牌の値段はいくら?位牌の種類や金額相場を解説

位牌の値段はいくら?位牌の種類や金額相場を解説

位牌とは、故人の魂の依り代。ただのモノにすぎなかった位牌に、開眼供養を行うことで、故人の魂が宿り私たちが手を合わせ礼拝する対象となります。

故人の魂が宿る位牌は、故人そのものであると言えるでしょう。値段だけで選ぶのではなく、故人にふさわしい位牌を選ぶことが大切です。

しかし、位牌と一言で言っても、種類や価格はさまざま。どれくらいの値段のものを選べばいいのか迷う方もいるでしょう。

大切な位牌選びで後悔しないよう、位牌の種類や金額相場を詳しく解説します。

位牌の種類や金額相場を解説

位牌と一口に言っても、大きさや種類、価格は様々です。

選ぶ際にはどう気をつければいいのか、また、何か決まり事があるのでしょうか?

まずは位牌とはなにか、種類や金額相場まで詳しく解説します。

位牌は故人の魂が宿るもの

位牌は鎌倉時代に禅僧によって日本に伝わってきました。

神道ではあらゆるものに神や魂が宿るとの考えに基づき、人、岩や木といった自然から人形といった物に神の御霊が宿ったものを依代(よりしろ)と呼んでいます。

仏教の位牌はまさにこの依代です。

位牌は愛する人の魂が宿るその人そのもの。目に見えなくとも、常にともに生活の中に居続けます。

依代の思想は、古代日本の森羅万象に基づく原始宗教が、宗教と時代を超えて受け継がれており、当時の人々に仏教の位牌が受け入れらたのでしょう。

位牌は別名、霊牌(れいはい)とも言われており、徳川家康の位牌を祀る、愛知県岡崎市にある大樹寺は古くから松平家の菩提寺でもある浄土宗のお寺です。

そこでは家康公をはじめ、14代将軍家茂公までの位牌が祀られているのですが、故人の身長に合わせた高さとなっているのが特徴です。

まさに位牌は故人そのものをあらわしていることがわかります。

白木位牌と本位牌

白木位牌は葬儀から四十九日までの仮の位牌で、内位牌ともいいます。本位牌は四十九日法要を経てご仏壇にお祀りされる位牌です。

白木位牌は葬儀の際に、葬儀会社が用意してくれることがほとんどで、来世の行き先が決まるまでの間の故人の仮の依代が、白木位牌なのです。

四十九日までの間、遺骨と遺影とともに後飾り祭壇に祀ります。その後四十九日法要の時に、菩提寺にてお焚き上げし、仏壇には仮位牌ではなく本位牌を祀るのです。

本位牌は、仏様となって移られた魂とともに仏壇に安置されます。

大きく分けて3種類の位牌がある

本位牌には、大きく3種類あります。

塗り位牌

漆塗りに金粉や金箔で装飾を施した、もっとも一般的な位牌です。

中でも、漆を何重にも丁寧に塗って深みのある漆黒の輝きを与える本塗りは、高級品として会津塗が有名です。室町時代から続く職人技は美術工芸品の域であり、他の産地とは一線を画します。

呂色仕上げという、漆塗りの最後の行程の上塗りの際に水研ぎで丁寧に削って艶を出す技巧があります。伝統工芸の技が光り、漆仕上げの最高峰ともいわれ、この仕上げをされた位牌は高級品として扱われています。

一方、合成の漆を使って吹き付け塗装などでつくる、塗り位牌もあります。もう少しお値段を抑えたい、でも見た目も重視したいという方におすすめです。

また、海外で作られているものもありますので、気になる方は購入前にお店に確認しましょう。

唐木位牌

黒檀や紫檀、白檀といった外国から輸入した木を使った位牌です。

熱帯・亜熱帯地方で生育する良質な木は中国を通して日本に伝わり、これらの木を唐木と呼んでいます。

その中でも紫檀は暗赤紫色の鮮やかな色をしており木目も美しく、正倉院の宝物の中の唐木細工工芸の多くが紫檀です。

虫や菌に強く、耐久性に優れていることで仏壇にも使われています。黒檀もまた同様で、磨き上げると品のある艶もでて、美しい漆黒を見せることから位牌としても人気があります。

モダン位牌

最近の住宅事情に合わせて、インテリアに馴染むデザイン性の高い位牌です。クリスタル製のものや翡翠といった半貴石、前衛芸術品のようなものまで幅広くあります。

故人が若い、あるいは可愛がっていたペットのために選ばれる方が多いです。

価格相場を解説

白木位牌の場合は、2千円前後から。サイズによって値段が異なり、最も大きい大中江1尺の場合は8万円前後です。一般的とされているサイズは3.5~4寸。

  • 三段 4寸(約21cm)
  • 三段6寸(総丈約26cm)
  • 三段7.5寸(総丈約30cm)
  • 猫丸8寸(総丈31cm)
  • 中上8寸(総丈34cm)
  • 大中上1尺(総丈40cm)

本位牌は、それぞれの種類によって金額が大きく変わります。

  • 本塗り位牌:2万円~20万円前後
  • 合成漆位牌:1万円前後
  • 唐木位牌 :1万円前後~15万円前後
  • モダン位牌:約2万円~25万円前後

文字入れの料金も確認すること

位牌には、表に故人の戒名・没年月日、裏側に俗名と行年を入れます。

文字入れは位牌代金に含まれているところもあれば、別途料金がかかるところもあります。

白木位牌の場合、業者に頼むと機械入れで2千円程ですが、多くは葬儀の際に菩提寺の住職から頂いた戒名の紙を張るか手書きしていただくか、そのどちらかが主流です。白木位牌は葬儀会社が用意します。

本位牌の場合は業者に入れてもらい、値段は機械入れで3千円ほど。手書きもありますが、バランスよく入る機械を選ばれる方も多いです。

ご夫婦で一つの位牌に入る場合は、忘れずにその旨伝えましょう。

位牌についての注意点

位牌についての注意点

位牌には大きさが何種類もありますが、各宗派決まったものはありません。しかし、中には大きさを揃える宗派もあるので注意しましょう。

基本的には、すでに仏壇でお祀りしているご先祖さまの位牌よりも、小さいものを選びます。しかし故人の生前の功績などでは例外もあり、位牌の大きさは故人によるところもあるのです。

浄土真宗は原則、高田派以外は位牌を用いません。故人は亡くなると同時に極楽浄土へいくとされており追善供養は行わないからです。代わりに法名軸や過去帳に法名を記します。

本位牌は四十九日法要に間に合わうよう手配します。本位牌は仏具店での購入できますし、中には菩提寺で用意してくれるところもありますので、その点も含めて四十九日に間に合うように余裕を持って確認しておきましょう。

位牌に魂を宿らせるための開眼供養

位牌は、故人の魂の依り代と先述しました。しかし、本位牌であっても「開眼供養」をするまではただのモノにしかすぎません。

開眼供養を行うことで、本位牌ははじめて故人の魂あ宿り、私たちが祈る対象となるのです。本来ならば四十九日法要で行われますが、昨今では遺族の事情により一周忌に行う方も多くなっています。

仏壇や位牌を受け継いでくれる人がいない場合の対応

少子高齢化が進む中、残念ながらお墓同様に、仏壇や位牌を受け継ぐ人がなく、困っている方も増えています。先祖の魂が入っている大切な位牌、どうしたらいいのか迷うのではないでしょうか。

その場合、以下の対応が考えられます。

  1. 菩提寺で永代供養に切り替える。
  2. 仏壇・位牌ともに閉眼供養で魂抜きを行なって、処分する。

永代供養に切り替えれば、家に仏壇を持つ必要がありません。事前に受け継ぐ人がいないとわかっている場合は、自分の代から永代供養にしてもらうよう取り計らってもよいでしょう。

家ごとに事情があります。致し方なく処分することになった場合は、魂抜きの儀式を行ったあとに菩提寺に相談するか、仏壇屋に処分の依頼をします。処分費用が発生しますので、事前に確認しましょう。

心情的にはおすすめできませんが、やむを得ない場合は、位牌は可燃ゴミ、仏壇は回収業者や自治体の粗大ゴミとして出すことができます。

親族で話し合い、今後どのような供養をするのか、しっかりと話し合って対応することが大切です。

まとめ 位牌は故人そのもの、値段だけでなく慎重に選び供養しよう

位牌は一見しただけでは国産高級品なのか国産なのか、はたまた海外製品なのかがわからず、選ぶ際の難点でもあります。

値段だけを見るのではなく、位牌は信頼と実績のあるお店で慎重に選んで購入しましょう。また、菩提寺の住職に紹介していただくのも一つの方法です。

位牌は物ではなく、故人そのものであります。丁寧に、真心を込めて扱いましょう。

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