終活年賀状は40歳代からはじめても大丈夫!年賀状じまいの注意点を文例を交えて解説

投稿:2022-01-30
終活年賀状は40歳代からはじめても大丈夫!年賀状じまいの注意点を文例を交えて解説

終活年賀状を出すときのポイントと注意点

終活年賀状を出すときのポイントと注意点について、文例もお示ししながら解説します。

終活年賀状の理由は自己都合にする

今回の年賀状が最後となる旨を明確に伝えます。どうして年賀状じまいをするのか、相手が納得する理由も書き添えましょう。

また、「やめる」「これで最後」「終わり」といった直接的な表現は避け、「ご遠慮する」「控える」「失礼する」「書き納め」といったマイルドな言い回しにすると相手に良い印象を与えます。

この他にも、多忙を理由にしたいと考える方もいるかと思いますが、直接的に多忙と表現するのはお勧めできません。

「そちら(差出人)の都合でこちらへの礼儀を怠るのか」
「私に年賀状の一枚も出せないほど忙しいのか」
とネガティブに受け取られる恐れがあるからです。

介護と仕事の両立で忙しいならば、親との時間を大切にしたい、などマイルドな表現を用いて、他の交流手段をお伝えするのが無難でしょう。

年賀状じまいをする理由の文例

理由を書くときの表現の文例は以下の通りです。

  • 還暦を迎え思うところあり
  • 寄る年波を感じるに至り
  • 高齢により筆をとるのが難しくなりましたので
  • SNSを始めましたので
  • 家族のすすめもあり

年賀状じまい宣言の文例

宣言の文例を下記紹介します。

  • 年始のご挨拶を今年限りとさせて頂きます
  • 本年をもちまして新年のご挨拶状を最後とさせて頂きます
  • 新年のご挨拶は、今年限りで失礼させて頂きます
  • 本年にて年賀状を書き納めとする所存です

40歳代や50歳代の年賀状じまいの理由の文例

40歳代や50歳代が年賀状じまいをする場合、不自然ではなく相手に受け入れてもらいやすい理由の文例は、以下の通りです。

時代の移り変わりを理由にする

さて、SNS全盛の昨今、私も今まで皆さまと交わして参りました年賀状を来年からはご遠慮させていただきたくお願いいたします

※今後はメールやSNSでの連絡に切り替える場合の理由として使えます。

家族を理由にする

おかげさまで今年は末の娘も就職し、親の手から巣立つこととなりました

私ども夫婦もこれを機に終活を始めることとなり、その一環として年賀状でのご挨拶は今年をもって失礼させていただきたく存じます

年齢を理由にする

私も本年で58歳、還暦も近づいてきた今、心機一転新しいチャレンジをしていきたいと思っております

毎年皆さまからいただいております年賀状も、来年からはメールでのご挨拶に代えさせていただく所存ですので、悪しからずご了承ください

全員に出しているという旨を記載する

終活年賀状を受け取ったとき、「『私と』付き合いをやめたいんだ」と誤解する人もいるかもしれません。そうなると、せっかくこれまで大切にしてきた人間関係にヒビが入ってしまうこともあります。

そこで気まずい思いをしないよう「あなただけではなく、みんなに出しているんですよ」ということが伝わる表現を選ぶようにしましょう。

「これまで皆さまと交わして参りました年賀状ですが、今後は〜」や、「どなたさまもご理解いただければ幸いです」などのような表現を用いるのがおすすめです。

もし、少数の方には年賀状を出し続けるつもりで、年賀状を送る相手とそうでない相手が実際にはいたとしても、必ず「皆様に」「どなたさまにも」という表現を入れます。

自分だけ、と相手に思われてしまうと、相手の気分を害してしまう可能性があるためです。

親戚や共通の友人など近しい関係の方に送る場合には、全員に統一して同じ内容の物を送り、トラブルにならないように注意しましょう。

今後の連絡先と、どう対応してほしいかを記載する

年賀状じまいをしてからもお付き合いを続けたい相手には、今後の交流手段も伝えます。

SNSなどのアカウントでも良いでしょうが、電話番号など自分で確実に連絡が取れると思うものも含めておくのが望ましいです。

電話番号やメールアドレス、LINEなどの連絡先や、Facebook、インスタグラム等のSNSアカウントを記しておけば、これまでとはまた違った交流をとることもできます。

今後はメールや電話等でご連絡頂ければ幸いです
以後はSNSにて近況報告をいたします
今後とも〇〇経由のお付き合いのほど何卒よろしくお願い申し上げます

上記のように書き添えましょう。

終活年賀状の発送を機にお付き合い自体も遠慮したい方に対しては、代替手段の記載を省略しても構いません。

年賀状を送りあう程度しかお付き合いがなかったとしても、連絡先が書いてあったほうが関係を継続する意思があるということが見えるので、受け取った相手も気分を害さず済むでしょう。

「SNSなどはあまり人に知らせたくない」と考える人は、終活年賀状用のフリーアドレスなどを取得する方法もあります。

また、今後相手からの年賀状は受け取るのか、辞退するのかを書き添えると親切です。

自分は送らないのに送ってもらうのは申し訳ないので、受け取りも辞退させて頂く、という形式でも構わないですし、受け取りはするということでも構いません。

お詫びや感謝の気持ちを伝える

自己都合で年賀状を辞めることに対してのお詫びや、これまでのお付き合いについてのお礼を伝えます。

お詫びは、「勝手ではございますが、ご容赦ください」というように、お礼は「これまで心のこもった年賀状をいただき、ありがとうございました」などというように表現するとよいでしょう。

また「今後も変わらぬお付き合いを賜りますよう」などというように、今後のお付き合い継続のお願いについても触れます。

もし、ほとんど年賀状だけのお付き合いで、それをやめてしまうと関係が途絶えてしまうような方がいたとしても同じように記載しましょう。

可能であれば手書きでメッセージを添える

枚数が多い場合は仕方がないですが、可能であれば、一言でも手書きのメッセージを添えるのが望ましいです。相手に誠意が伝わります。

特に目上の人に送る場合は、手書きの一文は必須です。

デザインは、普通の年賀状と同じで構いません。気になる方は、フォーマルなデザインを選ぶとよいでしょう。

 
■次のページ:終活年賀状の例文(理由別)

著者:葬儀のデスク編集部
葬儀のデスク編集部
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