仏滅の意味とは?仏滅にしたら悪いこと、したほうが良いことはこれ

投稿:2020-11-17
仏滅の意味とは?仏滅にしたら悪いこと、したほうが良いことはこれ

六曜の一つである仏滅は「仏も滅するような大凶日」という意味で、一般的にあまり良い意味合いを持った日ではありません。そのため、日取りの良い日を選ぶ結婚式では避けられることが多いです。

では、なにをするにも仏滅は避けたほうが良いのでしょうか?

実は、仏滅は引っ越しや就職には適している日とも考えられています。

仏滅の意味や、仏滅にしても良いこと、悪いことなど詳しく解説します。

仏滅とは「仏も滅するような大凶日」という意味

仏滅の概念は、元々中国から日本にきたものです。

中国では、古代から六曜と呼ばれる年月や時刻の吉兆に関する占いが広く信じられています。六曜では「空亡/虚亡」と表記されていたものが、日本の陰陽道と交わり今の仏滅という言葉になりました。

「空亡/虚亡」はすべてが虚しい日のこと。それが「物滅」となって、いつしか仏様ですら滅するような大凶日の「仏滅」へと変化していきました。

しかし、あくまで仏教とは関係がなく、仏様が亡くなった日、入滅とも呼ばれる日とは違う概念です。

「空亡/虚亡」も天が味方しない日、天中殺とも呼ばれ、特別に気をつける必要がある日と考えられています。仏滅もそれと同様で、入籍や結婚、車の納車などは避けたほうがよいとされているのです。

日本人の生活の中にある六曜

六曜の順番は「先勝」→「友引」→「先負」→「仏滅」→「大安」→「赤口」。そして、再び「先勝」に戻り、循環します。しかし、カレンダーに載っているのをよく見ると分かるのですが、実は一ヶ月に1回だけその順がずれている箇所があります。

それは、六曜は旧暦では1月1日が「先勝」、2月1日が「友引」と、月の始めに何がくるかが決まっていることが要因です。月が変わる度に、一度循環は断絶します。

そのため、新暦でもその法則がそのまま採用され、必然的に毎月順番がずれる日があります。

因みに、明治政府により、六曜を暦に記載することを禁じられたことがありました。六曜には何の化学的な根拠もない迷信で、結婚式や引っ越しなどの日程が影響を受けるのは非合理的だからです。

確かにそれも一理あるでしょう。

しかし、国民が六曜を重んじることを変えられず、現在でもそれは変わりません。それだけ日本人にとっては馴染みの深い、信じられている概念といえます。

仏滅とその他の六曜との比較

仏滅とその他の六曜との比較

六曜の中には仏滅以外に先勝、友引、先負などがあります。

それぞれどのような日なのでしょうか。仏滅と比較しながらご紹介します。

先勝(せんしょう)

先勝は「せんしょう」「さきがち」の2つの読み方があります。

午前と午後で吉凶が分かれるのが特徴で、午後2時までは吉ですが、それ以降は凶に転じてしまいます。「先んずれば必ず勝つ」というわけです。

そのため、午前中なら入籍や結婚式、引っ越し、大きな買い物、お参りを行うのは吉。

ただし、お通夜の場合は、翌日は友引になってしまうため、避けるほうがよいと考えられています。

友引(ともびき)

友引は仏滅のように吉凶がはっきりと別れる日ではありません。何事も「周囲に厄が及びやすい」日が友引です。

そのため、結婚式や入籍などのお祝い事ならば、周囲に及んでもよいことなので友引はふさわしい日です。しかし、葬儀には縁起の悪い日とされています。

火葬場や葬儀場が、友引を休業日としていることが多いのはそのためです。仏事に関しては、一番問題にされるのは友引といえるでしょう。

先負(せんぶ)

先負は、一般的には「せんぶ」と読みます。他にも「せんまけ」「さきまけ」と読まれることもありますが、「せんぶ」と読むのが一般的です。

先勝とは逆で、午前中は凶で午後は吉の日。午後からの結婚式や引っ越しなら縁起がよいと考えられています。

お祝い事ではなく、勝ち負けも関係がない通夜や葬儀や法事などの仏事については、特別気にする必要はありません。

大安(たいあん)

大安はその一日はずっと天が味方をしてくれる、縁起がよい日とされています。もちろん、結婚式や大きな買い物、その他のお祝い事やお参りに適した日です。

大安はおめでたいというイメージから、通夜や葬儀には適さないようにも感じられますが、そのようなことはなく弔いすること自体問題ありません。しかし、心情的に大安に仏事はためらいがあるという方もいます。

赤口(しゃっこう・しゃっく)

赤口は「しゃっこう」「しゃっく」と読みます。赤舌神(しゃくぜつしん)という名の鬼神の日とされており、お祝い事を行うにはふさわしくない凶日です。

しかし、通夜や葬儀については特に問題はなく、大安よりは抵抗感がない人が多いです。

仏滅にしても良いこと、悪いこと

仏滅はその日は一日中「凶」であるとされています。

しかし、実は仏滅にも行って良いとされることもあるのです。仏滅にやって良いこと、悪いことをご紹介します。

仏滅にしても良いとされること

一日中「凶」と考えられている仏滅ですが、実は意外にもやっても大丈夫なことが多いです。

その概念の捉え方によっても違います。仏滅にしても良いとされていることを紹介します。

転居

仏滅は「物滅」と、一旦物事がすべて滅びさることを指しています。転居は、古い場所との縁を切って、新たな門出をすることです。そのため、仏滅でも良いという考え方もあります。

葬儀、法事、厄払い、お参り

仏滅と仏教は関係がなく、そもそも葬儀は準備して行うものではないため、問題ありません。神道も六曜とは関りがないため、仏滅にお祓いや祈祷を行っても大丈夫です。

就職や新規事業の立ち上げ

転居もそうですが、新しいことを一からはじめる場合は、仏滅はむしろ適しているという考える方もいます。

仏滅にすると良くないとされること

日取りの良い日に行いたいことに関しては、仏滅は避けられる傾向があります。仏滅にすると良くないとされていることは、以下の通りです。

入籍 、結婚

入籍や結婚は縁起の良い日、日取りの良い日に行うことが重視されます。そのため、仏滅を避ける傾向がありますが、仏滅を割引に設定している会場もあり、気にしない方も多いです。

納車

車は命に係わる事故にもつながる可能性のあるものなので、縁起を気にする方は多いです。そのため、仏滅に納車を避ける方もいます。

まとめ|仏滅とは大凶日という意味だが、仏事は行っても問題ない

仏滅は大凶日とされており、入籍や結婚にはふさわしくない日とされています。

しかし、元々仏教とは関わりのない概念で、通夜や葬儀、法事など仏事を行ってもかまいません。

ただし、友引は気にする方も多いので、葬儀の際は確認するようにしましょう。

著者:葬儀のデスク編集部
葬儀のデスク編集部
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