遺体衛生保全士の資格を取得できる学校と授業内容を解説

投稿:2021-12-24
遺体衛生保全士の資格を取得できる学校と授業内容を解説

遺体衛生保全士とは、エンバーミングを行うために必要な資格で一般社団法人日本遺体衛生安全保全協会(IFSA:International Funeral Science Association in Japan)からの認定を受けた資格です。

遺体衛生保全士の資格を取得するには、IFSAが認定した専門学校に通い、受験資格を得てから資格認定試験に合格する必要があります。

日本にはエンバーミングに関しての法律がないため、遺体衛生保全士は民間の認定資格です。

IFSAは環境省の行政指導を受け、遺体衛生保全を担うエンバーマーの養成をし、日本で適正なエンバーミングを普及しようを務めています。

高齢化社会で活躍が期待される資格ですので、現在、注目されている資格のひとつと言っても過言ではないでしょう。

遺体衛生保全士の資格を取得できる学校と授業内容について解説します。


遺体衛生保全士の資格を取得できる学校は?

遺体衛生保全士の資格を取得するには、専門学校を卒業してから遺体衛生保全士の資格試験を受け、合格しなければなりません。

遺体衛生保全士(エンバーマー)の受験資格を取得できる学校について、解説します。

日本ではIFSA認定のエンバーマー養成校のみ

遺体衛生保全士(エンバーマー)の受験資格を取得できる学校は、日本ではIFSA認定のエンバーマー養成校のみとなっています。

数少ないIFSA認定のエンバーマー養成校は、「日本ヒューマンセレモニー専門学校」。神奈川県平塚市にあり、学生の約4割が県外からの学生です。

日本ヒューマンセレモニー専門学校の概要

日本ヒューマンセレモニー専門学校のエンバーミング学科を卒業すると、遺体衛生保全士の受験資格を取得できます。

日本ヒューマンセレモニー専門学校のエンバーミング学科について解説します。

受験資格、入学試験

日本ヒューマンセレモニー専門学校の受験資格は、以下のいずれかに該当する者とされています。

  1. 高等学校卒業(平成29年3月卒業見込を含む)、または、これに準ずる学校を卒業した者
  2. 外国において、学校教育における12年の課程を修了した者
  3. 文学科学大臣の指定した者
  4. 文学科学大臣の行う高校卒業程度認定試験または、大学入学資格検定に合格した者

入学試験は、筆記試験(一般常識・作文)と面接で、必要な書類と費用は以下の通りです。

  • 入学願書(所定のもの)
  • 調査書又は最終学校の卒業証明書
  • 写真一葉(願書貼付)
  • 身上書
  • 入学検定料2万円
    入学検定料は郵便振替にて同封

入学を検討中の方のために、11月に説明会を実施しています。

詳しくは、日本ヒューマンセレモニー専門学校のホームページをご確認ください。

卒業までに必要な学費、年数

日本ヒューマンセレモニー専門学校のエンバーミング学科を卒業するまでには、2年間かかります。

ご参考までに、平成26年の学費を以下にまとめました。

(平成26年実績のため、変更となる場合もあります。)

年度合計金額内訳
1年次納付金98万5千円・入学金:15万円
・授業料:48万円(年額)
・実習費:20万円(年額)
・施設費:15万円(年額)
・維持費:5千円(年額)
・別途費用:48万円
※別途費用には、教科書代、制服代などが含まれています。
2年次納付金  83万5千円・授業料:48万円(年額)
・実習費:20万円(年額)
・施設費:15万円(年額)
・維持費:5千円(年額)
・別途費用:10万円
※別途費用には、教科書代、制服代などが含まれています。

アメリカ北部やカナダの葬儀学校へ留学

エンバーミングの本場であるアメリカ北部やカナダの葬儀学校に留学する方法もあります。

しかし、かなりの経済的負担がかかるため、あまりお勧めではありません。経済的に余裕があり、英語も堪能であれば、チャレンジしてみてもよいでしょう。

 
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著者:葬儀のデスク編集部
葬儀のデスク編集部
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