逮夜法要はきちんと行うべきなのか
逮夜法要自体があまり広く知られていないのは、省略されるケースが多いからです。そもそも逮夜法要は省略しても問題ないのでしょうか?
逮夜法要は行うべきなのか、省略しても問題ないのか解説します。
現代では逮夜か忌日の一方のみの法要を行うのが一般的
逮夜法要はあまり一般的に知られている法要ではありません。そもそも現代では、逮夜もしくは忌日のどちらか一方のみ法要を行うのが一般的で、2日連続で法要を執り行うケースはほとんどありません。
逮夜と忌日どちらも法要を行う地域もあるようですが、現代では逮夜法要を省略するケースがほとんどです。
ちなみに、忌日法要は前倒しして執り行うことができます。そのため、逮夜に忌日法要を行うケースもありますが、前倒しするだけなので本来の意味のように2日連続で法要を行うことはありません。
逮夜法要を省略するのは罰当たりではないかと不安に思われる方もいるでしょう。しかし、逮夜法要を省略しても故人や仏様への失礼にあたることはないので、心配無用です。
ただし、最低限手を合わせたりお線香を添えたりなど、故人を冥福を祈ることは忘れないようにしましょう。
神式では逮夜法要を行わないケースが多い
逮夜法要は仏式の儀式です。神式にも似たような習慣はありますが、逮夜法要自体を行わないケースが多いです。
仏式の場合は葬儀後に初七日が始まり、四十九日まで7日ごとに忌日があります。一方、神式の場合は10日ごとに忌日があるので霊祭自体が少ないです。
そのため、神式では逮夜法要にあたる霊祭が行われるケースは珍しいと言えます。
現代では仏式でも逮夜法要は省略されるケースがほとんどなので、神式では逮夜法要にあたる習慣そのものがあまり知られてない可能性が高いでしょう。
逮夜は忌日の前夜に行う法要だが現代では省くケースが多い
逮夜は忌日の前夜に行う法要で、本来なら法要は逮夜と忌日の2日連続で行われるものでした。
しかし現代では、遺族の負担が大きいなどの理由から逮夜法要は省かれるケースが多いです。逮夜法要を省略しても罰当たりではないので、負担が大きいのであれば忌日法要のみで問題ありません。
ただし、日頃からきちんと故人を想い、冥福を祈ることを忘れないようにしましょう。