真田家の旗印として有名な六文銭
大阪の陣での真田幸村をはじめとした武将たちの活躍ぶりを題材とした難波戦記物の人気に伴い、真田家の家紋の一つである六文銭の話が広く知られています。
家紋の六文銭の意味と棺に入れる六文銭の意味は同じで、いつの時でも三途の川を渡る覚悟で悔いのない戦いをする意気込みを家紋として六文銭で表し、旗印や兜の飾りとしていました。
六文銭を今のお金に換算すると約180円~300円
一文銭は日本で最初の流通貨幣で、明治初期に至るまで1000年以上にわたって使われてきた歴史あるお金です。
一文銭は、多くの時代において最小単位の貨幣であり、庶民の間では一番使われる銭でした。
300年も続いた江戸時代には物の値段も大きく変わり、また食べ物にかかるお金や家にかかる費用、働いてもらう給料の割合も、今とは大きく違っています。
六文銭にあたる金額は、現在の貨幣価値で約180円~300円となり、現代の電車やバスの運賃とさほど変わりません。
まとめ 六文銭は三途の川の渡し賃でもありお守り代わり
実際にあの世があるのか、三途の川があるのか、私達には分かりません。それでも遺族が故人を想ってもたせる六文銭はお守りの代わりでもある大切なものといえるでしょう。
大事な人が遠く離れていっても苦労してほしくないという気持ちは、宗教に関わらず世界共通の素敵な思いやりなのです。