喪家(そうか)の意味と定義を解説

喪家(そうか)の意味と定義を解説

家族が亡くなると「遺族」や「喪家(そうか)」と呼ばれるようになります。

遺族はよく耳にする単語ですが、喪家はあまり聞き慣れない単語なので、意味を知らなければ呼ばれたときに困惑してしまうかもしれません。

また、地方によって喪家は「そうか」以外にも違う読み方をするケースがあるため、戸惑うこともあるでしょう。

喪家とはどのような意味なのか、定義を踏まえつつ、やるべきことや宗家に対して配慮すべきことを詳しく解説します。

喪家の意味と定義

家族が亡くなったときに、葬儀社や知人などから「喪家」もしくは「ご喪家」と呼ばれることがあります。

そもそも喪家とはどのような意味なのでしょうか?喪家の意味と定義を解説します。

喪家は遺族と同じ意味で不幸があった家のことを指す

喪家とは葬式を営む家のことを指します。儒教の「喪(そう)」のある家という言葉が由来で、遺族と同じ意味で使われます。

ちなみに、喪家は主に西日本で多く使われており、東日本では「葬家」が使われることが多いです。

喪家には3種類の読み方がある

喪家には「そうか」以外に、「そうけ」や「もけ」と読むケースもあります。

読み方が3種類もある理由は、地域によって読み方が違うためで、東日本では「そうか」「そうけ」と読むケースが多く、西日本では「もけ」が多いです。

東日本では葬家が使われることが多い理由は、「喪」ではなく「葬」の字が使われることが多いからです。ただし「喪家」と書いても「そうか」や「そうけ」とも読むので、東日本でも「葬家」ではなく「喪家」と書いても問題はありません。

喪家の範囲は故人と生計をともにしていた家族

喪家の範囲は法律や状況に応じて多少の違いがあります。

  • 恩給法:故人と生計をともにしていた配偶者・子・父母・祖父母・兄弟姉妹
  • 労働基準法:労働者の死亡当時に、労働者の収入によって生計を維持していた配偶者(内縁を含む)・子・父母・祖父母・孫・その他

法律では基本的に「故人と生計をともにしていた家族」が遺族の範囲として定められていますが、実際はさらに範囲が広くなるケースが多いです。

そもそも、法律で定められている範囲は遺族補償給付などの対象範囲を示しているので、葬儀における喪家(遺族)は、故人と生計をともにしていない家族であっても範囲内になるケースも。

故人が無収入もしくは生計には関与していない場合は、さらに喪家の範囲が違ってきます。喪家の範囲は明確に定義されているわけではないので、状況に応じて範囲が変化することを理解しておきましょう。

家族が亡くなり喪家になったらやるべきこと

喪家になったらやるべきことは、葬儀に関連することだけでもたくさんあります。喪主でなければできないこともありますが、喪家なら誰が進めても問題ないこともあります。

では、家族が亡くなり喪家になった際やるべきことを解説します。

葬儀の中心となる喪主を決める

喪家になってまずやるべきことは、葬儀の主催者となる喪主を決めることです。

かつては故人の後継ぎとなる者が喪主となる風習がありましたが、現代では配偶者や長男・長女など、故人と関係が深く葬儀の中心になれる人が喪主に選ばれています。

喪主は葬儀の中心であると同時に、喪家の顔となる者なので、葬儀社との打ち合わせや参列者への挨拶など、問題なく対応できる人を選びましょう。

葬儀の準備やさまざまな手続きを行う

喪主が決まったら、葬儀の準備を進めると同時にさまざまな手続きを行います。

まずは葬儀を行うために必要な死亡届の提出と、火葬許可証の受け取りを行います。

手続きをしながら親戚や故人の友人、職場など関係者への連絡も行う必要がありますが、葬儀の準備以外は喪主でなくてもできるで、喪家で手分けをして手続きや連絡を進めましょう。

葬儀のプランが決まったら、喪主は葬儀の際に必要な挨拶の内容を決めます。付き合いのある寺院がある場合は、喪家の者が寺院に葬儀の連絡をしてください。

喪主でなければできないことがありますが、喪主以外でもできることはたくさんあるので、喪家で助け合いながら葬儀の準備を進めましょう。

弔問客への対応を行う

喪家がやるべきことは葬儀の準備だけではありません。葬儀の前に、故人とのお別れに訪れた弔問客への対応も喪家が行います。

ただし、弔問客は故人とのお別れのために訪れているだけなので、過度なおもてなしは必要ありません。もしもおもてなしをするのであれば、ちょっとしたお茶やお菓子などを出せるように準備しておくだけで良いです。

なお、都合が悪く葬儀に参列できないため弔問の際に香典を渡された場合は、丁寧に感謝の気持ちを伝えてください。また、香典返しの際に必要なので、名前と金額は必ず控えておきましょう。

葬儀で喪家は参列者より格上の喪服を着用しなければならない

喪家は参列者よりも格上の喪服を着用しなければなりませんので、正喪服を準備する必要があります。

なお、正喪服は使用機会が少ないため、レンタルで対応しても問題ありません。

喪家の男性はモーニングコートとブラックスーツを着用

喪家の男性は、基本的にモーニングコートブラックスーツを着用します。インナーは白いワイシャツで、ネクタイやベスト、靴下、靴などの小物類はすべて黒で統一しましょう。なお、モーニングコートは昼間の正礼服なので、お通夜では着用しません。

ポケットチーフやカフリンクスなどのアクセサリー類は基本的に不要です。必要な場合は、黒いものを選んでください。

また、和装の場合は紋付羽織袴で羽二重のものを着用します。なお、家紋は両胸、両袖、背中の5ヶ所にあるものを選びましょう。

喪家の女性のブラックフォーマルのワンピースやアンサンブルを着用

女性の場合は光沢感のないブラックフォーマルのワンピースやアンサンブル、もしくはスーツを着用します。

派手な装飾は不要で、できるだけ体のラインが出ないシンプルなデザインの服がおすすめです。露出も少ない方が好まれるので、夏でも長袖か肘が隠れる七分袖くらいのものが好ましいとされています。

スカートも最低でに膝が隠れるくらいの長さがあり、ストッキングやブラウスなども無地の黒いものを着用しましょう。

アクセサリーは付けない方が無難ですが、付ける場合は首飾りか耳飾りかのどちらか一方のみで、真珠などのなるべく光沢が少ない素材のものを選びます。なお、結婚指輪は付けていても問題ありません。

和装の場合は黒無地の染め抜き紋を着用しましょう。家紋は男性と同じ五つ紋で、帯、帯揚げ、帯締めなども黒無地のものを着用します。なお、帯に関しては地域によって異なるケースがあるので、事前に確認するとよいでしょう。

和装では足袋は白で問題ありませんが、草履は黒で光沢のあるものは避けてください。

子供は制服やダークカラーのブレザーなどで問題ない

子供の場合は喪家でも、制服を着用してもマナー違反にはなりません。

なお、制服を持っていない小さな子供の場合は、ダークカラー(黒や紺など)のブレザーなどがふさわしいです。

身近な人が喪家になった場合に配慮すべきこと

身近な人が喪家になった場合に配慮すべきこと

喪家の方々は葬儀まで非常に忙しい時間を過ごすため、、喪家の方々とお会いする際には、さまざまなことに配慮する必要があります。

もしも身近な人が喪家になった場合、どのようなことに配慮すべきなのか解説します。

親しい間柄なら弔問や手伝いを行う

もしも身近な人が喪家になった場合、故人と親しい関係なら連絡を受けた時点で急いで弔問しましょう。もちろん、喪家の都合を確認する必要がありますが、弔問に伺いたいと伝えれば失礼にはなりません。

また、故人や喪家の方々とごく親しい間柄なら、葬儀の手伝いを申し出てもよいでしょう。

喪家側から手伝って欲しいと言われたら、ぜひ引き受けてください。とくに手伝いをお願いされなければ、自分から手伝って欲しいことを聞いてみてもよいでしょう。

ただし、故人や喪家とそれほど親密な関係でない場合は、喪家側に迷惑になってしまうことがあるので、葬儀の準備を見守る程度で問題ありません。

なお、弔問の際は香典や供物は必要ありませんが、数珠は忘れずに持っていきましょう。

亡くなられた経緯を聞くなど悲しみを増長させる言動はNG

喪家の方々に対し、故人が亡くなられた経緯を聞くなど、悲しみを増長させる言動は最も配慮に欠けるのでNGです。

故人との関係が親密なほど、亡くなられた経緯などが気になるかもしれませんが、宗家の方々のお気持ちを最優先に配慮ある行動を心がけましょう。

もちろん、故人に対するネガティブな話など、故人の印象を悪くする言動も控えてください。

お悔やみの言葉は電話ではなく電報や参列の際に届ける

意外にも電話でお悔やみを述べる行為も非礼にあたります。喪家では、葬儀の準備などでさまざまな連絡が入るため、急用ではない連絡への対応は不要な負担が増えてしまうからです。

少しでも早く故人を弔いたい気持ちもあるとは思いますが、お悔やみの言葉は基本的に葬儀に参列する際に直接伝えます。

なお、葬儀に参列できない場合は電話ではなく、弔電を入れましょう。弔電はお悔やみ電報とも呼ばれており、各電話会社が専用ダイヤルを設けています。近年では、インターネットからでも弔電の申込みができるようになりましたので、利用しやすい方法で弔電を入れましょう。

中にはブリザードフラワーやお線香が付いた弔電もあるので、気になるサービスを利用してみてください。

喪家とは遺族のこと、葬儀や弔問客への対応を執り行う

喪家とは遺族のことです。故人との関係が深い家族が喪家に当たります。

喪家は葬儀や弔問客への対応などを執り行う必要があります。喪家は葬儀までに、多くの手続きや準備を行う必要があるので、自分が喪家になった場合は、喪主や家族の方々と協力して準備を進めましょう。

また、身近な人が喪家になった場合は、喪家のお気持ちを優先した配慮ある行動を心がけ、必要ならば手伝いを申し出る心構えでいると良いです。

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