危篤状態だと言われたとき|家族にできること

危篤状態だと言われたとき|家族にできること

大切な人が危篤状態だと知らされたとき。ある程度予測していた場合でも、動揺してしまうのは当然のことです。

一般的な流れや気を付けることについて、経時的に分かりやすく解説します。

具体的なイメージは、いざというときに心を落ちつかせることができるかも知れません。

危篤状態に備えておく

家族の病状が思わしくない場合、心の準備をしておくことが大切です。家で連絡を受けたら、まずは何をするか。何を持って、どのような手段で向かうか。連絡は誰にするか。気持ちをどうやって落ち着かせるか。具体的に想像できるようにしておきましょう。

いざというとき、あなたの助けになるはずです。

危篤状態とは最期のときが差し迫っている状態のこと

危篤状態とは、命の危険が差し迫っている状態のことです。数十分から長くて数日の間に亡くなることが多いですが、まれに危篤状態から回復する人もいます。

医師が判断するものの、命の長さは誰にも分かりません。

「今夜が峠でしょう。」と医師に言われた患者さんが同じ状態のまま1週間以上経過することもあります。逆に医療従事者がご家族に連絡をしている間に呼吸が止まってしまったというケースもあります。

まずは目を閉じて自分と対話する

病状が悪化し、もうすぐお別れかもしれない・・・という状態では、家にいても落ち着かず、電話の音にも過剰に反応してしまうのではないでしょうか?

何か悪い知らせなのではないか、着信番号が病院だと分かると心臓の鼓動は早まることでしょう。面会などで医師から直接説明を受けたときも同じです。

「もう長くないと思われます。会わせたい方がいらっしゃれば、早めに連絡してください。」

そう言われた瞬間、何となく分かってはいても、心や体に緊張が走るのは当然のことです。

危篤状態を知らされたら、まずは目を閉じましょう。胸に手を当て、鼓動を感じながら、「動揺するのは当たり前だ」と自分に声をかけます。

心や体の反応を見つめてください。「落ち着かなくては」と思うのは逆効果です。ほんの1~2分でかまいません。自分と対話をしましょう。

最も近い家族などに危篤である旨連絡をする

親が危篤状態の場合は、自分のきょうだい、配偶者、子ども、孫などに連絡をするのが一般的ですが、これは家族の関係性などによって大きく異なります。

この人に連絡しなくてはいけないというものではなく、最期のときを一緒に過ごしたい人に連絡しましょう。多くのご家族は誰にどのように連絡をするのか事前に話し合っているようです。

病院へ向かう

病院外で危篤の連絡を受けた場合は、早急に病院へ向かいましょう。医療従事者から急ぐようにと言われた場合は、何も準備せずとにかく早い到着を目指すことだけ考えます。ある程度時間の猶予がありそうな場合は、1日くらい病院で過ごせるような支度をするとよいでしょう。
携帯電話と充電器は必要です。

遠方の場合は病院や近くのホテルに宿泊する可能性も考慮しておきましょう。自家用車で向かう場合、夜間は駐車場が閉まっている病院もあるので注意が必要です。

家族で本人の意向を確認する

病院に家族が集まり本人と面会を済ませても時間の猶予がある場合は、家族で本人の意向を確認しましょう。

「延命治療はしないで、見守って欲しいと言っていたね。」
「ひとりにしないで欲しいと望んでいたね。」
「死に目に会えなくてもいいよと言っていたね。」

リビングウィルなどを作成している場合は、その内容を確認します。

親族や友人などに連絡

本人に近い人たちが面会をした後、必要であれば親族や友人などに連絡をします。駆けつけもらいたい人たちです。

亡くなってからの連絡でよいと判断される場合は除きます。

 付き添いや面会の調整 会社や学校への連絡

危篤状態はいつまで続くか分かりません。深夜などは誰かを残して、他の家族は一度帰宅することも考えられます。

全員がずっと待機するのではなく、交代で付き添うケースも多いです。

何時から何時まで誰が付き添うか、それ以外の家族はどこで待機しているかなどを調整しましょう。それと同時に会社や学校へも休みの連絡を入れます。

そばにいる人、いない人の役割

そばにいる人、いない人の役割

家族にできることは本人に付き添うだけではありません。待機している人にもできることがあります。

付き添う人ができること

危篤状態だと本人の意識がないことがほとんどです。

「そばにいても何をして良いか分からない・・・」ということもあるでしょう。

意識はなくても、耳は聞こえています。また、触れられているという感覚もあります。

手を握って、思い出を語ったり、感謝の気持ちを話したりしましょう。そばでじっと座っているだけでもかまいません。誰かがそばにいることは伝わります。

飲み物を買いに行くなど、少しの間でも席を外す場合は、病院スタッフに声をかけてください。

待機する人ができること

お互いに悲しい気持ちを共有できると少しは心も落ち着きます。話さなくても、黙っていてもそばにいるだけで分かりあえるでしょう。

面会に備えて、体を休めるのもひとつ。眠らなくても、横になっているだけで休まります。

もし余裕がある場合は、亡くなった後の準備も検討しましょう。退院後に本人が自宅に戻る場合は自宅を整えます。布団一式があれば大丈夫ですが、弔問客などが予想される場合は、ある程度片づけをしておくことも必要です。

他人の意見に惑わされない

ある程度遠い親戚や、近隣の人などに危篤を知らせた場合「〇〇しないなんて、かわいそう。」「〇〇した方がいいんじゃない?」など、本人や家族のためを思って色々と言ってくれる人が出てきます。

親切からの言葉ですが、その人は本人の意向や病状の経過などを全く知りません。時には的外れなことを言うことも。

「ご親切にありがとうございます。」と答え、他人の意見の惑わされないようにしましょう。

「死に目に会う」にこだわり過ぎない

「〇〇すると親に死に目に会えない」という表現があるように、亡くなる瞬間に立ち会えないことを不幸だと考えている人は多いです。

しかし、そこにこだわり過ぎると、何かを犠牲にしたり、大切なものを見逃したりしてしまうこともあります。

死に目に会えるかどうかは神のみぞ知ること。

本人のそばを片時も離れず、何日も過ごすことはできません。仕事などですぐに駆け付けられない家族もいるでしょう。退院後の準備で自宅に残っている人もいるかもしれません。

本人に会えた時にしっかりとお別れをして、最期の瞬間に立ち会うことをこだわり過ぎないようにしましょう。

子どもの対応

まだ幼い子どもを面会させるかどうかも意見が分かれるところです。こうすべきというものはありません。どちらにせよ子どもをないがしろにしないようにしましょう。

「死を理解できないだろう」と決めつけは良くありません。大人のような理解はできませんが、子どもは子どもなりに感じています。自分に近い大人が動揺していれば、ただことではないと分かります。それがなぜか、何が起こっているのか分からないことに不安を感じてしまうことも。

「おじいちゃんがね、病気で死にそうなんだって。お別れをしに行くよ。」
「今ね、おばあちゃんが天国へ行くかもしれないと電話がきたの。ママとあなたはすぐに病院には行けないから、お家でお祈りしていましょうね。」

全てを理解させなくともよいのです。子どもの目をみて説明をしてあげましょう。子どもは自分にも分からせようとしてくれたという姿勢は感じることができます。

危篤疲れという状態

危篤状態を知らされた家族はずっと緊張状態になります。1日くらいであれば体力はもつでしょう。それが何日も続くと心身ともに疲弊します。

危篤疲れのご家族は心身ともに疲れてしまわれて痛々しいだけでなく、「もう患者さんが亡くなっているかのよう」にも感じられるほどです。

危篤状態が続いたら無理はせず、休むようにしましょう。本人と向き合える時に会いに行くだけでも良いのです。

危篤を告げられたら、落ち着いて頑張りすぎないこと(まとめ)

大切な人の「危篤」を告げられた時、動揺しない人はいないでしょう。「落ち着くように」と考えると余計に混乱してしまうかも知れません。

まずは目を閉じて、自分と対話し、受け入れることが重要です。

最期まで大切な人に寄り添いたい、なにかをしてあげたいと思う気持ちは大切ですが、自分の大切にし、頑張りすぎないことも心にとめておきましょう。

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