会社関係ではあえて年賀状を出す場合もある
会社や法人の場合は、そもそも「喪に服す」=「喪中」という考え方をしません。
そのため、社長や役員、またその配偶者や親族が亡くなられた場合でも、会社は喪中はがきを出す必要はなく、あえて年賀状を出すという場合もあります。
会社宛であれば、基本的に喪中という考えはせずに、年賀状をお送りして差し支えありません。
ただし、一族経営や家族経営等、家族・親族の関係が強い会社の場合は、例外的に会社として「喪中」とすることがあるので、注意が必要です。
また、会社を通して知り合った方であっても、個人的な付き合いが深く、喪中であることをお互いに知るような関係であれば、年賀状を差し控えたほうが良い場合があります。
他にも、社内の人同士で新年のあいさつをする場合は、忌引き等で社内でも喪中であることがわかっているような方がいれば、年賀状を送るのは控えておいた方が良いでしょう。
年賀状の代わりとなる年始状
喪中による年賀欠礼状が届き、喪中であることがわかっている相手に、年賀状の代わりに出すことのできる新年の挨拶として、年始状というものがあります。
年始状は年賀状と同じく、松の内の期間に出すものです。
年始状では、相手が喪中であるため「おめでとうございます」といったお祝いの言葉は使わず、下記のような挨拶文を冒頭に使用します。
「謹んで年頭のご挨拶を申し上げます」
「新年のご挨拶を申し上げます」
挨拶文の後に書く文例を下記で紹介しますので、参考にしてみてください。
▼文例
お静かに新年をお迎えのことと存じます この度は〇〇様ご逝去とのこと 心より哀悼の意を表しますと共に 新しい年が〇〇様にとって穏やかな年でありますよう 心からお祈り申し上げます 本年もどうぞよろしくお願いいたします |
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