喪中に年賀状をもらったときのマナーについて解説
喪中はがきは、こちらからは年賀の挨拶をすることを控えるということをお知らせするためのものであり、喪中の方が年賀状を受け取ること自体は特に問題ありません。
喪中であることを伝えていなかった相手から喪中に年賀状をもらったときは、寒中見舞いをお送りします。
喪中であることを伝えていなかったことのお詫びと、年賀の挨拶を返せない旨をお伝えし、年賀状に代えて新年の挨拶を寒中見舞いで行うのがマナーです。
一方で、喪中はがきを出した相手からも年賀状が届く場合があります。
予め喪中であることを伝えていたにもかかわらず年賀状が届いてしまった場合は、相手がこちらが喪中であることを失念している場合が考えられます。
こういった場合は、相手と今後も良好な関係を築くためにも、何の返事もしないという事は避け、念のために喪中であることを今一度伝えるとという意味で寒中見舞いをお送りすると良いでしょう。
年賀状の代わりに年始状や寒中見舞いを送る
喪中である方は、年賀状の代わりに年始状や寒中見舞いを送ることで年始の挨拶をします。また、喪中に年賀状を受け取った際の返信として寒中見舞いを送ることが一般的なマナーです。
年始状や寒中見舞いの挨拶文に続く文例を下記で紹介しますので、参考にしてみてください。
▼文例1
本年も〇〇様にとって佳き一年となりますよう心よりお祈りします 本年もどうぞよろしくお願いいたします |
▼文例2(返信として)
この度は丁寧なお年始状を賜りましてありがとうございました 昨年〇月に〇〇が他界しいたしました 本来であれば旧年中にお知らせを申し上げるべきものを 行き届かず年を越してしまい 誠に失礼いたしました 本年も変わらぬお付き合いのほどよろしくお願いいたします 皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます |
▼文例3(返信として)
年始のご挨拶は 喪中につき差し控えさせていただいたもので 返信が遅くなってしまい 申し訳ございません 寒さの厳しい折 どうごご自愛くださいませ 本年もよろしくお願い申し上げます |
年始状や寒中見舞いは切手やデザインに気をつけるのがマナー
年始状や寒中見舞いは、はがきで出すことが一般的ですが、年賀はがきの使用は控えてください。
また、切手についても、慶事用の切手を使用するのは避けましょう。
弔事用の切手を用意する必要はないので、通常の切手を使用して問題ありません。
華美すぎない、相手に合わせた切手を使用すると良いでしょう。
まとめ|喪中は年賀状ではなく寒中見舞いで対応しよう
喪中の方は年賀状を送ることができません。また、喪中の方へ年賀状を送ることも避けるべきです。
しかし、年賀欠礼状が年賀状を投函した後に届いたり、喪中と知らされていなかったので年賀状を送ってしまったという場合もあるかと思います。
逆に、喪中と知らせていなかった、知らせるのが遅くなったことで、年賀状を受け取ってしまった喪中の方もいるでしょう。
こういった場合は、年賀状に代えて寒中見舞いや年始状を送ることで、お悔みやお詫び、お礼の気持ちをお互いに伝えることが大切です。
また、喪中と伝えていたにもかかわらず年賀状が届いた場合も、相手は失念している場合もあるので、喪中の方は返事をしないとう対応ではなく、念のため寒中見舞いをお送りし喪中であることを今一度お伝えすると良いでしょう。
他にも、予め相手が喪中と分かっていた場合や、自分が喪中である場合にも、寒中見舞いや年始状でお互いに新年の挨拶をすることもできます。
今回ご紹介した対応方法やマナー、文例を参考に、寒中見舞いや年始状を活用し、喪中でも失礼のないよう新年の挨拶をするようにしましょう。