一般的に叔父が亡くなった場合の香典の金額相場は1万円〜3万円が適切とされていますが、送る側の年齢や関係の深さによって金額は変わります。
夫婦連名で香典を包む場合も同様、香典の金額相場は1万円〜3万円です。遠方で葬儀に参列できない場合は、郵便局の現金書留に手紙を添えて香典を送るようにしましょう。
叔父が亡くなった場合の香典の金額相場や、香典を送る場合の対応方法などを詳しく解説します。
叔父が亡くなった場合の香典の金額相場は1万円〜3万円
親族である叔父が亡くなった場合の香典の金額相場は、1万円〜3万円です。
平成28年度の香典に関するアンケート調査によると、叔父・叔母への香典の平均金額は約1万7千円、もっとも回答が多かった金額が1万円でした。このことからも、叔父への香典の金額の相場は1万~3万円であると良いことがわかります。
叔父・叔母への香典金額を地域別で見ると、近畿地方が約2万5千円、2位の東京よりも5千円高いです。
東京に関して言えば、物価の高さが香典の金額にも反映されているのでしょう。
そして近畿地方、東京に次いで高額だった北関東と南関東は、葬儀・告別式の費用にかける金額が高い地域でもありました。
その裏には、同県内に住んでいる・何かと親戚付き合いが多いといった関係性の深さもあると考えられています。
叔父といった親戚関係のみならず会社や知人などもお付き合いの程度、そして風習といった地域性の違いが、香典金額にもあらわれるのです。
渡す側の年齢によって包む金額は異なる
香典の金額は渡す人の年代によっても異なります。
たとえば、叔父に渡す香典の金額は、20代は1万円との回答が多く、平均金額は約7千円。30代〜40代1万円との回答が多いですが、平均金額は1万円を超え、50代以上となると倍額となっています。
50代は子育てが一段落し、社会的地位も安定していることから気持ちにも余裕がある世代であるといえます。その年代の社会における立ち位置も、香典の金額にあらわれているのかもしれません。
気をつけなければいけないポイントは、香典の金額が相場よりかなり多いのは逆に失礼になってしまう可能性もあることです。多すぎる香典は、香典返しのことを考えるとかえって遺族の負担になってしまうこともあります。
多ければ多いほど良いものではないため、注意しましょう。
夫婦連名で香典を出す場合の金額相場
香典は1世帯につき一つであるため、二人分包むことはありません。
ただ、気をつけなけらばならないのが、葬儀後の会食に出席することがきまっている場合です。会食に参加する際は、その分を加算して入れる必要があります。
会食費用の平均金額5千円を2人分を加算し、香典は2万円を包みましょう。
香典は割り切れる偶数を包んではいけないと言われることがあります。躊躇してしまいそうですが、この場合は遺族側も承知のはずなので気にすることはありません。
それでも中には2は縁起が悪いのでと、香典は1万円、残り1万円はお供え物にされる方もいます。しかし現実的に考えれば、会食費用を出した方が、遺族の助けになるでしょう。
さて、夫婦連名にするのかについては、故人との関係性によって判断します。妻の親族、夫婦で仲良くしていた知人などの場合は、夫婦連名でも構いません。
その場合は、中央に夫の名前をフルネームで入れ、その左横に妻の名前を入れます。
家族で香典を出す場合の金額相場
夫婦連名同様、香典は一世帯につき一つとの考え方です。ただし、家族の場合は年齢・同居の有無・収入の有無などによります。
子どもが小さい・学生の場合、相場は変わらない
基本的に未成年の子供の分の香典は不要です。表書きは世帯主である親の名前のみ、裏側もしくは内袋の氏名等を記入する欄に、親の名前に添えて子どもの学年組みと名前を書きます。
社会人の子どもの場合はそれぞれ個別で出す
独立していれば、子どもだけで個別で出します。ただし、経済的な事情など特別な理由がある場合は連名でも構いません。
社会人で親と同居の場合、連名でも可能ですが、故人との関係性が深ければ金額を増やした方がいい場合もあります。
また、兄弟・姉妹で連名で出すことができ、その場合不祝儀袋の表書きは、右側に年長者/男兄弟から順に書きます。
親と社会人の子どもとの連名の場合、余程の事情がなければ包む金額を少し増やされることをおすすめします。
また、連名数が多くなり、遺族に余計な負担をかけさせたくない場合は、不祝儀袋に香典返し辞退を一筆書き添えておきましょう。
子どもが所帯を持っている場合は世帯別に出す
二世帯で同居されている方も多いですが、香典は1世帯一つ、同じ屋根の下に暮らしていても、親世帯・子ども世帯それぞれで香典を包みます。
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