弔問の仕方、挨拶マナーを場面別に解説|お通夜・お葬式・後日弔問

弔問の仕方、挨拶マナーを場面別に解説|お通夜・お葬式・後日弔問

訃報を聞いてから遺族を訪問して、故人にお悔やみを述べることを弔問と言います。弔問の際は遺族への配慮を最優先にし、失礼にならないように気を付けることが大切です。

いざというときのために、弔問の際に遺族の失礼にならないように、最低限の流れやマナーは予め把握しておきましょう。

基本的な弔問の仕方や挨拶マナーについて、お通夜や後日弔問など場面別に解説します。


弔問の意味や訪れるべきタイミングとは

故人に会いに来てくれる人を「弔問客」と言いますが、そもそも「弔問」とはどのような意味があるのでしょうか?

弔問の意味や訪れるべきタイミングについて解説します。

弔問は遺族を訪問してお悔やみを述べること

弔問とは遺族にお悔やみを述べることを指します。

訃報を聞いてすぐに遺族の家へ駆けつける場合はもちろん、お通夜やお葬式に参列してお悔やみを述べることも弔問です。

また、弔問に訪れてくださるお客様のことを弔問客と言います。

弔問のタイミングはお通夜前から四十九日ごろまで

弔問のタイミングはお通夜前から四十九日ごろまでです。故人との関係性によってタイミングが異なります。

関係性によって訪れるべきタイミングは以下の通りです。

  • お通夜前:生前に遺族や故人と親しかった人。
  • お通夜・お葬式:一般葬なら故人や遺族の関係者全般、家族葬なら近親者や親しい友人など招待された人のみ。
  • 後日:葬儀に参列できなかった人。

お通夜前に弔問する場合は、後日執り行われるお通夜やお葬式にも参列するのが一般的です。

後日弔問の場合はお葬式後3日~四十九日法要までに訪れるとよいでしょう。お葬式が終わってからすぐのタイミングや、忌明け後は遺族の負担になりやすいので避けましょう。

弔問の仕方や挨拶マナーを場面別に解説

弔問の際は注意しなければならない点がいくつかあります。

特に挨拶のマナーは重要で、普段から使っている言葉でも、弔問時に使用すると遺族や故人の失礼に当たる場合があるので気を付けましょう。

弔問の仕方や、最低限守るべき挨拶マナーを場面別に解説します。

弔問の挨拶マナーと禁句(忌み言葉)

弔問の際は必ず、「遺族の気持ちを考慮すること」を意識してください。どんなに親しい間柄であっても、遺族に失礼のないように気を付けて挨拶しましょう。

以下は、弔問の挨拶としてよく使われるお悔やみの言葉の一例です。

  • この度はご愁傷様です。
  • 心よりお悔やみ申し上げます。
  • お手伝いできることがありましたら、お声がけください。
  • 本当に残念でなりません。

日本ではよくお悔やみの言葉として「ご冥福をお祈りいたします」が使われますが、浄土真宗以外の仏式でしか使えない言葉です。

神式やキリスト式の場合、「冥福」という言葉自体が忌み言葉として扱われているので、予め遺族の宗教や宗派、お葬式の形式を確認しておきましょう。

確認ができない場合は「冥福」という言葉を使わずに、挨拶することをおすすめします。

また故人が高齢の場合、「天寿を全うされましたね」と言葉をかける人もいますが、「十分長生きしたから死んだのは仕方ないですね」と捉えられてしまう可能性が高いので気を付けてください。

なお、弔問の挨拶をする際に、禁句となっている言葉もあるので注意してください。

以下は、弔問の挨拶で禁句となっている言葉の一例です。

  • 重ね言葉:たびたび、またまた、いよいよ、ますます、重ね重ね、再三など
  • 仏式の忌み言葉:迷う、浮かばれない、浮かばれぬ
  • 神式・キリスト式の忌み言葉:供養、冥福、往生、成仏してください
  • その他の忌み言葉:切る、捨てる、去る、終わる、無くすなど

忌み言葉は非常に多く、特に気にならないような言葉もありますが、人によっては気にされる場合もあるので、できれば使わない方が良いです。

最低限、葬儀の形式による忌み言葉や、不幸や死、縁が切れることを連想させる忌み言葉は使わないようにしましょう。

また、重ね言葉は不幸が続くことが連想されるので、使わないよう十分注意してください。

弔問の際にお線香をあげるときのマナー

弔問の際にお線香をあげるときのマナー

弔問の際にお線香をあげるときは、宗派や地域の風習に合わせてあげるのがマナーです。

細かな違いはありますが基本的な流れは一礼から始まり、ろうそくからお線香に火を付けて煙を出し、香炉に立たせておりんを鳴らしてから合唱、一礼で終了になります。

なお、お線香に火をつけるときはライターなどで直接つけるのではなく、ろうそくの火から移してつけてください。

お線香の火を消すときは息を吹きかけたり、お線香降ったりして消すと故人や仏様の失礼にあたります。

また、故人や遺族が進行していた宗派に合わせてお線香をあげるとより丁寧なので、予め確認しておくことをおすすめします。

  • 浄土宗・臨済宗・曹洞宗・日蓮宗:1本を香炉の中央に立てる。
  • 浄土真宗本願寺派:1本を2本に折って火が左向きになるように横に寝かせる。
  • 真宗大谷派:1~2本を2分割して火をつけ、火が左向きになるように横に寝かせる。
  • 天台宗・真言宗:3本に火をつけ、手前に1本、奥に2本の逆三角形になるように立てる。

お通夜前に弔問するときのマナー

お通夜前に弔問するときは、訃報を受けたらなるべく早く訪れてください。なお、服装は喪服ではなく平服で行くのがマナーです。

お悔やみは玄関口で述べてください。故人との対面を勧められたら気持ちを受け取った方が良いですが、気持ちの整理がつかず辛い場合は、素直に「対面することが辛い」と気持ちを伝えて丁重に断りましょう。

なお、弔問客側から故人の対面は申し出ないのがマナーです。遺族の許可が得られた場合は、故人の枕元に正座して一礼し、「お別れさせていただきます」と挨拶しましょう。

故人にかけられている白布は、弔問客が取るのはNGです。遺族が取ってからお顔を拝見してください。

弔問の最期は「ありがとうございました」と、遺族にお礼の挨拶をしましょう。もし遺族の力になりたいと思ったら、お手伝いを名乗り出ても良いです。

なお、お通夜前は忙しいタイミングなので、あまり長居しないように注意しましょう。

前日・後日とは違うお通夜・お葬式(告別式)の弔問マナー

お通夜やお葬式に弔問するときは、喪服を着用してください。喪服には正喪服、準喪服、略喪服と3つの格式があり、お通夜やお葬式に参列する場合は準喪服を着用するのが一般的です。

また、お悔やみの言葉は受付で香典を渡す際に述べましょう。

なお、お通夜やお葬式の際、遺族は非常に多くの弔問客の対応を行わなければならないうえに、きちんと対応する時間自体がないケースも多いです。

そのため、お通夜・お葬式で挨拶する際は、短く簡潔に述べてください。

もう少しゆっくり挨拶をしたい場合は、改めて後日弔問に伺うと良いでしょう。

後日弔問で守るべきマナー

お葬式終了後の後日弔問に伺う際は、最低でも1週間前には遺族に予定の確認をしましょう。もちろん、事前の連絡も忘れないようにしてください。

訪れる際は平服、もしくは地味な色合いの普段着で行きましょう。なお、お葬式がすでに終了しているので、お葬式を連想する黒色の服はできるだけ避けた方が良いです。

遺族の家に到着したら、簡単なお悔やみの挨拶をして家に上げてもらいます。家に上がるのは遺族側から招かれたときのみで、自分から家に上がりたいと申し出ないようにしてください。

仏前でお線香を開けてから手短にお悔やみを述べ、香典や供物を持参している場合はこのタイミングで渡しましょう。

お通夜やお葬式に参列していない場合は、できるだけ香典は持っていった方が望ましいです。参列できなかったことを理由に、金額を多めに包む必要はありません。金額が多いと遺族側が遠慮してしまうので、平均的な金額を包むとよいでしょう。

状況が多少落ち着いているタイミングであっても、長居するのはあまり良くないので、思い出話や雑談は数分程度に抑えてください。

最後にきちんと遺族にお礼の言葉を述べてから帰りましょう。


弔問は遺族への配慮を最優先にすることが最低限のマナー

弔問の目的はお悔やみを述べることです。

「故人と会いたい」「最後の挨拶をしっかり行いたい」などの感情や希望があると想いますが、弔問は遺族への配慮を最優先に考えましょう。

挨拶や服装など細かいマナーがありますが、遺族や故人に対して失礼のないように、そして遺族の負担にならないように配慮することが最低限のマナーです。

弔問に訪れるべきタイミングは、遺族の感情がとてもデリケートな時期なので、失礼のないように注意しながらお悔やみを述べましょう。

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