一切皆苦(いっさいかいく)とは|釈迦が悟った教えを口語で解説

一切皆苦(いっさいかいく)とは|釈迦が悟った教えを口語で解説

長い人生において、どちらかというと物事は思い通りにいかないことが多いです。そして、自分の思い通りにならないことに対して、憤りや苦しみを感じ、悩んでしまうときもあるでしょう。

仏教の開祖である釈迦の教えには、「苦悩の根本的な原因は何か」「苦悩から解き放たれるにはどうすればいいか」というテーマがあります。

要するに、苦しみから開放されて人生をよりラクに生きるための方法が、仏教の教えということです。

そして仏教の教えの中のひとつに「一切皆苦(いっさいかいく)」があります。

一切皆苦は、人生をラクに生きるために受け入れるべきことで、悟りを開くために理解をする必要があること。

釈迦が悟った仏教の教えである「一切皆苦」の意味を、口語でわかりやすく解説します。

仏教の基本「一切皆苦」の意味を口語でわかりやすく解説

「一切皆苦」は仏教の基本的な教えであり、最初に理解すべき真理です。

釈迦が悟った仏教の教えである「一切皆苦」の意味をわかりやすく解説します。

一切皆苦は仏教の基本的な教え「四法印」のひとつ

仏教の基本的な教えは、簡単に言えば「人生をラクに生きる方法」です。

そして基本的な教えには4つのキーワードがあり、まとめて「四法印」と言います。

  1. 一切皆苦(いっさいかいく):人生は思い通りに進まない
  2. 諸行無常(しょぎょうむじょう):全ての物事は変化するもの
  3. 諸法無我(しょほうむが):全ての物事は繋がりの中で変化している
  4. 涅槃寂静(ねはんじゃくじょう):仏教が目指す悟り

一切皆苦は仏教の出発点であり、最初に知るべきことです。

仏教では最初に、世の中は自分の思い通りにならないことを知ります。そして仏教では、思い通りにならない苦しみの原因は、「諸行無常」と「諸法無我」にあると考えます。

諸行無常と諸法無我を理解し、世界の真実を見極めることができれば苦しみから開放され、心がラクになると説いているのが「四法印」です。

苦しみから開放された状態を「涅槃寂静」と言い、仏教では涅槃寂静に至るためにさまざまな修行を行います。

一切皆苦とは世の中は全て苦しみであり思い通りにならないこと

涅槃寂静に至るために最初に知るべき仏教の教えである「一切皆苦」は、「私たちが生きる世界は自分の思い通りにならない」という真理を説いた仏教用語です。

一切皆苦の「苦」とは、ただ単に苦しい意味を指しているのではなく「思い通りにならない」意味を指しています。

例えばなかなか痩せられない、病気や怪我が治らない、収入が増えないなど、人にはそれぞれ悩みがあると思います。そしてその悩みは全て、自分の思い通りにならないこその苦悩ではないでしょうか。

思い通りにならないからこそ苦しみ悩むことを、仏教では「この世界の全てのものは苦しみである」という意味で「一切皆苦」と言います。

仏教では苦を受け入れることを大切にしている

一切皆苦は「この世界の全てのものは苦しみである」という意味なので、仏教では最初から悲観的な教えを理解しなくてはならないのかと思われるかもしれません。

もちろん、ただ理解させて終わりではなく、きちんと苦しみから解放される方法を説いているのが仏教の教えです。

仏教の教えでは「苦を受け入れること」を大切しています。苦を受け入れ理解することで、苦しみから解放され、よりイキイキした人生を歩める道を目指すのが仏教です。

人生は思い通りにならない「一切皆苦」の「苦」の意味を解説

人生は思い通りにならない「一切皆苦」の「苦」の意味を解説

仏教の出発点である教えの「一切皆苦」は、単純な苦しみを指しているわけではありません。

では、一切皆苦が指している「苦」とはどのような苦しみなのでしょうか?一切皆苦の苦の意味を解説します。

生きていく上で避けられない「四苦八苦」

まずは、自分ではどうにもならない「四苦八苦」です。

「四苦」とは「生老病死」のことで、誰もが避けられない苦しみを指しています。

  1. 生きる苦しみ
  2. 老いる苦しみ
  3. 病気の苦しみ
  4. 死ぬ苦しみ

そして「八苦」は誰もが必ず経験する4つ苦しみのことです。

  1. 求不得苦(ぐふとくく):お金、地位、名誉、物など手にはらないものがある苦しみ
  2. 怨憎会苦(おんぞうえく):妬みや憎しみなど嫌な感情を抱く人と出会う苦しみ
  3. 愛別離苦(あいべつりく):どんなに愛する人でも、いつか必ず別れが訪れる苦しみ
  4. 五蘊盛苦(ごうんじょうく):体や心が思うようにコントロールできない苦しみ

一切皆苦の「苦」は、生きていく上で誰もが必ず直面する苦しみである「四苦八苦」を意味しています。

煩悩による苦「三毒」〜貪・瞋・癡(とん・じん・ち)

仏教の教えをきちんと理解できても、四苦八苦による苦しみがなくなるわけではありません。

「この世界は全て苦しいものだから仕方ない」とわかっていても、病気になれば苦しいのは当たり前です。

仏教の教えは四苦八苦を解決するのではなく、主に「三毒」と呼ばれる煩悩による苦から開放される方法を説いています。

三毒とは仏教では、克服すべきものとされる最も根本的な3つの煩悩「貪・瞋・癡(とん・じん・ち)」のことです。

  1. 貪:貪欲。必要以上に求める心。欲や貪り。
  2. 瞋:瞋恚。怒りの心。憎しみ。
  3. 癡・痴:愚痴。真理に対する無知の心。愚かさ。

四苦八苦は誰も避けられない苦しみですが、自分から出てくる煩悩は無くすことができます。

一切皆苦の「苦」の意味には「三毒」も含まれており、仏教では三毒から解放されることで安らぎの世界に行けると教えを説いています。

一切皆苦は人生をラクに生きるための仏教用語

一切皆苦の意味自体は「この世界の全てのものは苦しみである」と悲観的ですが、受け入れることで苦しみから開放され、心がラクになると解決方法を示しているのが仏教の教えです。

要するに「一切皆苦」とは、人生をラクに生きるために気付くべきことであり、心を安らかにするためのアドバイスなのです。

どうしようもない苦しみに悩んだときは、この世界は「一切皆苦」であり、苦しいことは仕方ないと気付くことで気がラクになるかもしれませんね。

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