福岡県のお葬式|一般葬・家族葬を初めとした葬儀の種類と費用相場

投稿:2021-02-02
福岡県のお葬式|一般葬・家族葬を初めとした葬儀の種類と費用相場

一般葬とは、家族だけではなくご近所様や仕事上の関係者、趣味でお付き合いのある方など幅広い参列者で送るお葬式のことであり、福岡県では地場に根差した職業の人や、都心部以外で長く同じ土地に居住していた人の間では一般的に執り行われます。

家族葬や一日葬などの葬儀が増えるなか、それでも一般葬で手厚く弔いたいという方は少なくありません。

博多祇園山笠に長く関わっていた方では町内の山笠関係者によって葬儀が執り行われ、亡くなった年には男衆がかく山笠が家の前に来て「博多祝いめでた」を歌う「追善山」があります。まさしく、博多の伝統的な葬儀を物語っていると言えるでしょう。

コストパフォーマンスだけでは割り切れない、葬儀のありかた、葬儀形式別の福岡県の費用相場を解説します。

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一般葬・家族葬など葬儀種別ごとの料金相場

福岡県|一般葬・家族葬を初めとした葬儀の種類と費用相場

福岡県の葬祭業者では多様な葬儀プランを提供しています。

一般葬や家族葬といった葬儀の規模・形式の違いだけではなく、内容の充実度にも違いがあります。

また、業者が掲げる葬儀プラン価格は基本料金であって、フルセット価格ではありません。

一般葬というものに明確な費用の基準はありませんが、通夜振る舞いやお斎は喪家が属する隣組、会葬御礼品や香典返しの品物は遺族が用意することもあるため人数が増えて当然、料金もそれに比例します。

葬儀会社が提供するのは、専門業者でなければできないこと、つまりは葬具一式を用意すること、自社が持つ葬祭場を貸しだすことです。

手厚い一般葬で送りたいと考えたとき、かけられる予算との折り合いを考えなければなりません。費用相場を知っておくことで、どちらを選ぶべきか見えてくるのではないでしょうか。

一般葬と家族葬の相場をそれぞれ解説します。

福岡県の一般葬|平均費用38万円~100万円前後

「お世話になった多方面の方とのお別れをしたい」
「手厚い葬儀をおこないたい」
「会葬者が多い」

「通夜~葬儀・告別式」まで多方面の方に参加してもらう一般葬では、家族葬よりも多少費用がかさみ、最小限必要な費用に10万円ほど差があります。

会葬者数が親族含め50名以上見込まれる葬儀の場合、福岡県では「一般葬」であるとされています。

一般葬で特に注意すべきは参列者への対応であり、スムーズに執り行うためにも葬祭業者のサポートが欠かせません。

会場付近の交通整理や案内、葬儀の司会進行役、多くの専任スタッフによる葬儀運営のサポートが一般葬のプランに含まれています。

納棺・枕飾り一式・祭壇などの装具、そして会場の使用料や通夜の際の簡易宿泊セットなど必要なものがプランに入っており、多くがオプションとなっている家族葬などと比べると、結果的に安くすむケースがあることはあまり知られていません。

会葬御礼品や即日返しの返礼品は、30個ずつなど決められた数がプランの中に入っていることがあります。不足分は当日追加でき、余った分は返品可能です。

お斎などの飲食は別途料金が発生し、50名~60名の場合は50万円ほどで最終的に総費用は80万円~90万円前後となります。

一般葬では、家族親族だけではなく同じ地で生活を共にしてきた地元の人々・長年勤めてきた会社の同僚・友人知人たちも参列します。葬儀に集まった人たちは故人を偲び、家族と同じように思いを馳せることでしょう。

中には初対面である会葬者たちから、家庭内では決して見ることのない故人の社会での姿を見ることで、遺族は新たな思い出を知れるかもしれません。

訪れた人々によって浮き彫りとなる故人の生き様は、一般葬だからこそ知り得ることです。

福岡県の家族葬|平均費用約23万円~70万円前後

「身内だけの葬儀で小さくおこないたい」
「費用も抑えたい」

「通夜~葬儀・告別式」を家族や特別親しかった人々だけで行なう「家族葬」は各社会化が進む現代で増えている葬儀の形式です。

遺族・親族含め10人までの場合、平均費用は23万円ほど、人数が増えるに従って価格は上がります。一般的に家族葬は10名~30名を想定したプランです。

リーズナブルな価格とコンパクトな葬儀だけではなく、アットホームな雰囲気の中で気心の知れた人たちと故人を見送れるのが特徴です。

身内だけでおこなわれる場合は契約時の費用でほぼ収まりますが、葬儀には思いがけず多くの人が訪れることはよくあります。そして蓋を開けてみると、一般葬と変わらない金額になっていることも。

一般葬のプランは多数の参列者に対応できる内容となっていますが、家族葬にはありません。そこが価格の違いでもあります。

社会的立場や地域との関係性が深い故人の葬儀には多くの会葬者が想定されますので、一般葬にしておいた方が得策と言えるでしょう。

なぜなら、会葬者数が増えると費用がかさむばかりか、人手が足りなくて遺族自ら対応せざるを得なくなるケースがあるためです。

福岡県の一日葬|平均費用約20万円前後~

「葬儀を一日で済ませたい」
「費用も抑えたい」

こういった場合に葬儀と告別式を一日で終わらせる一日葬が選ばれます。平均費用は20万円~と、一般葬と比べると費用は安いです。

一日葬は通夜なし葬儀のみ、お見送りは1名でもできます。

経済面や葬儀の煩雑さといった負担軽減をより一層優先した葬送方法であるため、香典辞退を伴うことがあります。福岡県でもそれは一般的です。

デメリットとして、通夜をおこなわない葬儀に家族や親が反発する可能性や、通夜も重要と考える仏教では菩提寺によく思われない可能性があります。

福岡県の直送(火葬式)|平均費用約9万円前後~23万円前後

福岡県の直送(火葬式)|平均費用約9万円前後~23万円前後

葬儀も省いて火葬のみで行なう葬儀は「直葬(火葬式)」と呼ばれ、24時間遺体が安置された後、火葬だけを行ないます。火葬式は、葬儀をおこなわない葬送です。

以前は経済的な事情からやむを得ずおこなわれていた葬送でしたが、今では生活様式と社会情勢の変化で人々の葬儀に対する考え方が変わりつつあります。葬儀は必要ないが、最後のマナーとして火葬だけでいいとの考え方を持つ人などが増えためです。

しかし、デメリットとして、親族や周囲からの印象があまり良くなく、理解を得ることが難しいという面もあります。

神葬祭の費用平均相場

葬祭業者は神葬祭にも対応していますが、すべての業者がおこなえる訳ではありません。

葬儀プランの基本価格は仏式と同じですが、雅楽演奏などオプションをつけた場合は仏式よりも30万円~50万円ほど高くなります。

神葬祭での雅楽演奏は最低でも怜人(奏者)3人が必要であり「一日10万円~」が一般的ですが、CDで代用して費用を抑えることもできます。

福岡市にある筥崎宮に神職出張を依頼した場合、通夜祭から十日祭までで初穂料は20万円~、会葬者数と神職の人数によって変動します。お車代と御膳料を別途用意します。

筥崎宮 神職出張
※十日祭は仏式の初七日にあたる神事

●最寄りの神社などの問い合わせ先
福岡県神社庁 092-641-3505
〒812-0055 福岡市東区東浜1-5-88

福岡県内では都市部と郊外で費用相場に差異があるか 

福岡県の場合、都市部と郊外というよりも地域によって費用相場に違いがあります。

福岡県内では都市部と郊外で費用相場に差異があるか 

福岡県での平成28年での死亡数は51,006人、平成29年では52,530人と高齢化社会による多死社会は福岡県でも変わらず、高齢化が進む過疎地ほどそれは顕著。
参考:人口動態統計 – 福岡県庁ホームページ

高齢者と同居している二世帯家族ほど葬儀の規模は大きくなりやすく、独居、または二人暮らしの高齢者、都心部の核家族では葬儀が小規模になる傾向があります。

九州以外からの転入者が多い都市部である福岡市の一部地域では、葬祭業者が取り仕切る家族葬の利用が多い傾向にあります。そこでは地域の人々の繋がりも希薄なため、葬儀にかかる費用も少なめです。

一方、同じ福岡市で都市部である、「どんたく」などの数多くのお祭りと博多織の工房が集まる職人の町を擁する博多区は、伝統を通じて自治会・町内会、そして隣組の活動が盛んであり、冠婚葬祭においても相互扶助が見られます。

伝統としきたりを守り通してきた地域だけあって葬儀は簡素化されたものではなく、地元の慣習と葬送儀礼でしっかりと弔う一般葬が多い地域です。久留米絣で有名な久留米市なども同様です。

福岡県内の火葬場の使用料金相場

福岡市の火葬場使用料金相場:20,000円
※九州の中でもっとも高く、7,000~8,000円高い
参考:福岡市葬祭場で火葬できるかどうか,また,火葬料金について教えてほしい。- 福岡市

直方市と筑紫野市が最も高く25,000円、最も低いのが八女市と久留米市の2,000円です。

  • 福岡市 20,000円(大人)
  • 北九州市 15,000円(10歳~)
  • 糸島市 20,000円(12歳~)
  • 飯塚市 21,000円(10歳~)
  • 大牟田市 5,000円(11歳~)

まとめ〜福岡県での一般葬・家族葬の内容の差異と相場の差異

  • 一般葬は手厚い葬儀と会葬者に対応
  • 家族葬は身内だけの最小限の葬儀

内容に大きな違いがあり、一般葬と家族葬では基本料金の差(15万円~20万円)にも現れています。

福岡県内の市区町村には、活発な地域コミュニティが多くあるだけではありません。

各地域で受け継がれている伝統工芸や文化は地元の人のみならず、そこに携わる様々な地域と職種の人々の繋がりもあり、葬儀となると多くの人が集まります。

一般葬と家族葬の基本料金の差は祭壇の大きさや装飾ばかりではなく、故人を偲んで最後のお別れに足を運んでくださった人々へのおもてなしも含まれています。

故人がお世話になったより多くの方とお別れをするという点においては、一般葬の方が良いのかもしれません。

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著者:葬儀のデスク編集部
葬儀のデスク編集部
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